ワイン用語集フランスワインボルドー地方

マルゴーのワインとは?その特徴と歴史

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ボルドー地方のAOCオーメドックの中心にある地区がマルゴーです。

有名なメドック格付け1級のシャトーマルゴーの産地でもあり、優れた赤ワインを造り出しています。

 

ブルゴーニュのジュヴレシャンベルタンクロドヴージョのように、ワインの名前と村の名前が同じのため、消費者からすれば不親切なネーミングです。

わかりづらいのですが、有名なシャトーマルゴーマルゴーは違います。

シャトーディサンには申し訳ないのですが、これはマルゴー村で造られたディサンというシャトーです。

 

マルゴー村にある、マルゴーというお城の周囲で造られたワインがシャトーマルゴーなので、くれぐれも間違ってラベルにマルゴーと書かれてあるだけで

「さすがシャトーマルゴーだ。」

と思うことのないようにしたいものです。

 

ボルドーワインの中でも特に名前が知られていて、響きの良さと女性のように優美だとの伝説的な評価によって確固たる評価があります。

しかし、1980年代からしばらくは実力を発揮しているとはいいがたい時代が続き、特に2級、3級のワインが評価を落とした時期がありました。

1990年代後半からそれらのワインも盛り返し、現在ではほぼ格付け同様の市場評価が得られているとの見方が一般的です。

 

マルゴーのAOCはマルゴー村だけではなく、隣接するカントナック、スーサン、アルサック、ラバルドで収穫されたブドウも一定条件を満たすことでマルゴーAOCを名乗れます。

まあ、ラベルにシャトーの記載がなく、単にマルゴーとだけ記載されたものはACマルゴーで、ほとんどの場合はネゴシアンワインとして流通しているものです。

 

マルゴーのワイン

地区の全体像

マルゴー村は広い村ですが、ブドウ面積は村の2割程度となっており、その中にシャトーマルゴーなど優良なシャトーが点在しています。

マルゴーの村名AOCを名乗ることができるのは、マルゴー村とその周辺にあるカナトック村、ラバルト村、アルザック村、スーサン村です。

この5つの村だけで格付けシャトーは21にもなります。

 

この地区は、メドック特有のブドウに適した土壌ですが、厚い砂利の層になっていることが特徴です。

そのため、ブドウが深く根を下ろすようになり、これが香り豊かなブドウを産み出すのです。

ブドウ品種と出来上がるワイン

ブドウ品種は、カベルネソーヴィニヨンを主体とし、カベルネフランメルローなども用いられています。

マルゴーで造られる赤ワインは、メドックの中でも最も女性的とされています。

長期熟成に適しており、気品と風格を感じることができるワインです。

 

マルゴーの中でも最も知られているシャトーマルゴーは、「ボルドーの女王」とも言われており、その優雅で品のある味わいは別格です。

タンニンのしなやかさは他のワインでは味わえないものとなり、香り高く女性的なワインになります。

 

白ワインの生産もあり、世界的に知られる高級白ワインのパヴィヨンブランドゥシャトーマルゴーが生産されています。

19世紀に「ソーヴィニョンの白ワイン」として販売され、非常に高額な値段で市場に出ています。

濃厚で複雑な味わいが特徴的なワインです。

 

シャトーマルゴー

ブドウ栽培が行われるようになったのは17世紀となり、沼地が開拓されてブドウ栽培に向いた土地へと変わったのです。

1855年メドックの格付けによってマルゴーでも21シャトーが格付けされることとなり、その中で1級格付けを得たのがシャトーマルゴーです。

シャトーマルゴーは年間35万本生産されていますが、1級に値しないと判断されたワインに関しては、セカンドラベルであるパヴィヨンルージュデュシャトーマルゴーとして販売されています。

更にセカンドラインに満たない場合にAOCマルゴーとしてネゴシアンに回してしまいます。

回された側は何を思うのでしょうか・・・。