メヌトゥーサロンは、フランスのロワール地方サントルニヴェルネ地区にある生産地です。
サンセールとトゥーレーヌの間にある地域で、16世紀からワインの製造を行っています。
つくられるワインには赤白ロゼの3つのタイプがAOCで認められています(すべてスティルワイン)。
このワインは高品質で知られているのですが、生産量が少なく、マーケットが国内向けのため日本ではほとんど見かけません。
日本に輸入されても希少価値があるため同じ地域のサンセールやプイイフュメの陰に隠れてしまい、お店側としてもお勧めしづらい本音があります。
とはいえ、キンメリジェンヌ土壌から生まれるミネラル感たっぷりの味わいは華やかで果実の印象が強く、また生産者によってはボディを感じるワインもあります。
レアなワインだけに見かけた際はぜひお試しください。
メヌトゥーサロン
ワインの特徴
畑の規模はおよそ500ha、年間生産量は26000hlと小規模ですが、品質はロワールの中でも高品質で知られ、サンセールやプイィフュメなど、国際的にも有名なワインと並ぶ高い評価を得ています。
栽培に使われている畑は小石と小さな牡蠣の貝殻が混ざっている、石灰質と粘土質の地層が折り重なった土壌になっています(キンメリジェンヌ土壌↑)。
このような特徴を持つ土壌は、有名なワイン生産地であるシャンパーニュやシャブリなどでも見られ、ワインの製造には非常に適したものだとされています。
赤、白、ロゼのすべてのタイプが認められ、どれも酸味や果実味がかわいらしく、飲んでいてウキウキするようなワインに仕上がっています。
ワインの味わい
赤ワイン、ロゼワインはピノノワールを主体として作られています。
タンニンと酸がバランスよく存在し、適度なコクのある心地よい柔らかさの感じられるワインです。
白ワインは、ソーヴィニヨンブランが用いられています。
土壌の特徴であるミネラルとカシスの花に似た香りを持つ、酸味のふくらみのある味わいのワインです。
梨や青リンゴといった白い果実のような余韻が長く続くのも特徴です。
熟成が若いうちには柑橘系のフレッシュさが楽しめるため、好んで若い年代のものを飲む人も多いようです。
楽しみ方のコツ
赤ワインは15~16℃,白とロゼは8℃に冷やして飲むのがおすすめです。
グラスは、赤はピノノワール、白はソーヴィニヨンブランによって作られているため、それぞれの品種に適したものを使うとよいでしょう。
もっとも、中ぶりで先のつぼまったグラスであれば双方に合わせることが可能です。
抜栓時間は直前で構いません。
白ワインはミネラルの香りに果実の香りが覆われている印象の時があり、この時は白ワインであっても還元的な印象をやわらげる目的でデカンタージュをしてもいいでしょう。
合わせる料理
赤ワインには飲みやすく渋みの軽めなタイプ多いため、料理もそれに合わせた繊細な肉料理が良いでしょう。
辛口の白ワインには、魚介や鶏肉をつかったさっぱりとしたものがおすすめです。
お魚のカルパッチョなどのコクがあってまろやかな味わいの前菜にはピッタリ合わせられます。
ロゼワインは軽めの肉料理や中華、和食など幅広いものと組み合わせることができます。
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