ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

ムルソー ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

ムルソー(MEURSAULT) ミュルソーとも書きます)はブルゴーニュの中でも最高の白ワインと言われ、世界的にも人気のある白ワインです。

ブルゴーニュを北から南下していくと、いよいよここからが白ワインの核心部分にさしかかる、その入り口です。

ここから南にピュリニーシャサーニュ、アロクスコルトンなどの村がありますが、ムルソーも含めてすべてそれぞれはっきりとした個性を発揮します。

ブドウ品種は白のシャルドネだけですから、この多様性はまさに土壌と環境のなせる業としか言いようがありません。

 

ムルソー村の人口は2000人ほどですが、そのほとんどはワイン造りとその周辺産業に従事していて、経済的にも大成功を収めていることが少し村を歩くとわかるでしょう。

それぞれの家は広いし、庭は丁寧に仕立て上げられ、趣味のいい街並みは、古くから続く名家ぞろいなのです。

主な1級畑は以下のとおりです。

ペリエール(les Perrieres)

シャルム(aux Charmes)

ジュヌヴリエール(les Genevrieres)

ポリュゾ(porusot)

レ クラ(les Cras)

レ・グート・ドール(Les Gouttes d’Or)

レ・ブーシェール(Les Boucheres)

レ・サントノ・ブラン(Les Satenotes Blancs)

ムルソー

ブドウの品種

chardonnay

ムルソーはシャルドネを使用したワインで、樽熟成が特徴となります。

ワインは非常に有名ですが、最上のものはプルミエクリュで、グランクリュはありません。

これは、原産地統制法が制定された当時、栽培者たちが高い税金のため格付けを拒否したからです。

ムルソーの最大の特徴は、シャルドネの栽培に非常に適した素晴らしい環境と土壌を持ち合わせていることです。

ミネラルが豊富な石灰岩の土壌により、骨格のしっかりしたミネラルを感じられるワインが造られます。

 

ムルソーの素晴らしいところは、そのとっつきやすさにあるといっていいでしょう。

コルトンシャルルマーニュのようなむせるようなミネラル感もないし、かといってピュリニーのようなピンと張りつめた鋼のような印象もありません。

ブルゴーニュの白らしさを感じるには、ムルソーのワインはまさにうってつけで、だれにでも好きになれる味わいがあるのです。

 

ムルソーの特徴

ムルソーは熟成を重ねる毎に濃い色となり、金色が美しい白ワインです。

昔はこってりとした味わいのワインでしたが、現在ではミネラルが豊富に感じられる華やかな味わいです。

若い内は、ローストしたアーモンドのようなアロマとオイリーな芳醇さが特徴ですが、熟成させると柔らかさと上品さが増します。

更にはミネラルと酸のバランスも見事なものとなり、優雅なワインへと変わっていくのです。

寿命の長いワインなので、その熟成変化を楽しめます。

 

ムルソーは中世、シトー派修道会の重要なブドウ畑であったという歴史があります。

しかし、1960年代までは卸売業者であるネゴシアンにブドウを安く買い取られていたため、ワインの知名度は低いものでした。

しかし1980年代頃にアメリカで起こったシャルドネブームによって、アメリカのバイヤーたちが手頃な価格のムルソーに注目したことがきっかけで知名度が一気に上がったのです。

また、ムルソーという名前の響きは英語圏では大変にキャッチーで高級感があるらしく、これが品質の高さとよくマッチしたのです。

そしてアメリカ市場で人気を得た後、世界的にも有名となり現在の地位を築きました。

 

飲み方のコツ

(ムルソーはプルミエクリュと村名クラスで差に開きがあり、ここではプルミエクリュをもとにご紹介します)

ムルソーは若いうちから華やかに感じることが多く、熟成によってさらに香りが開くワインです。

また、世界的に見てもシャルドネの生産者は必ずムルソーを意識するほどシャルドネの味の成功例と言えるのです。

いざ味わう際はできればいい環境のもと、ワインに集中できる雰囲気で楽しめればそれが最高でしょう。

サービス温度は8~10度で初めて、少しずつ温度が高くなるくらいがおすすめです。

グラスは大ぶりなものではなく、中ぶりのチューリップグラスが最適です。

グラスの形状よりもグラスの品質にはこだわりたいもので、輝きのある良い素材を使ったグラスを選びましょう。

若いムルソーであればデカンタージュをしてもおいしくいただけます。

ムルソーの場合はご家庭での気軽な料理はさすがに合いません。

できればレストランのシェフがしっかりと作りこんだ料理をお勧めします。

合わせる料理は魚介類の中でも噛み応えのある味わい深い素材がいいでしょう。

オマールやホタテ貝、白身の魚をシェフがレストランの料理に仕上げるようなお料理は最高の組み合わせです。

 

また、ムルソーは酒質がしっかりしているので肉料理にも合わせやすく、ジビエ以外であればほとんどの肉料理に合わせることが可能です。

レストランであればコースをワイン一本で、というときなどはムルソー一本で十分に楽しむことができるでしょう。

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