ワイン用語集フランスワイン南西地方

モンバジャック ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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モンバジャック(MONBAZILLAC)はフランスの南西部にある、ベルジュラック地区のワイン産地です。

モンバジャックを含む5つの村で構成されており、ドルドーニュ川の左岸を見下ろす丘に畑が広がっています。

 

日本ではあまり知名度が高くはないワイン産地ですが、古くから貴腐ワインの産地として知られています。

1935年には、AOCに認定されています。

甘口ワイン産地の最高峰であるソーテルヌと比べられることが多いですが、正直にいえば品質ではソーテルヌ格付けクラスには及びません。

ただしもっと気軽に上質の甘口ワインを飲みたいという場合にはちょうど良く、良年のモンバジャックの品質は高く、強くお勧めできます。

 

総面積は2500ヘクタールほどと比較的大きく、ほとんどが北向きの畑です。

そのため早朝の霧や日中の強い日差しが独特の微気候を生み出しています。

協同組合の生産が全体の3割を占めていて、それ以外の生産者も小規模な家族経営のところが多くなっています。

 

モンバジャック

ワインの全体像

モンバジャックは海洋性気候であり、ボルドー地方と似た比較的穏やかな気候条件を持っています。

土壌は粘土質と石灰質を持ち、ブドウ栽培に適した土壌構成です。

 

生産されているワインは甘口の白ワインであり、貴腐菌が付いているブドウ、または過熟しており甘さがあるブドウから作られています。

栽培されているブドウ品種は、ミュスカデル、ソーヴィニヨン ブラン、ソーヴィニヨン グリ、セミヨン、シュナン ブランなどです。

モンバジャックでは、貴腐菌がついているブドウでだけでなく、過熟したブドウからもワインを作ることが出来ます。

そのため極甘口である貴腐ワインだけでなく、中甘口で親しみやすいワインの生産も増えてきています。

 

ワインの特徴

モンバジャックでは、ドルドーニュ川とガルドネット川の間に霧が発生する地域です。

朝方は気温が非常に低くなっており、朝霧が出やすい環境のため貴腐菌の発生が促されます。

また、午後にはしっかりとした日照によって水分が蒸発し、糖分がしっかりと濃縮したブドウを育てることができます。

さらに夜間は気温が下がり、ワイン用ブドウの生育に理想的な寒暖差が出来るため、しっかりとした酸を保持することが出来ます。

 

楽しみ方のコツ

モンバジャックは上質な甘口ワインです。

そのため大ぶりのグラスではなく、小ぶりから中ぶりのチューリップグラスに注ぎ、温度は10度程度でいただくのがベストでしょう。

甘口ワインは糖分の含有量が高いため品質の劣化が少なく、一度飲んだ後、冷蔵庫に寝かせてしばらく置いても構いません。

「甘口ワインを飲みたくなるのは1週間に一度」

という人もいらっしゃるでしょうから、そういう方にはピッタリです。

モンバジャックは一般的な貴腐ワインと同様の料理とのマリアージュが検討されます。

各種のデザートとの相性もいいでしょうし、塩味の強いチーズとも合わせやすいでしょう。

デザートの場合、モンバジャックの香りの印象に合わせていちじくやアプリコットのタルトなどは最高の組み合わせといえます。

また、この地域はフォワグラが有名で、テリーヌやソテーなどと一緒に召し上がるのも上級者向けの楽しみ方としておすすめします。