ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

モレサンドニのワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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モレサンドニ(MOREY SAINT-DENIS)は、フランスのブルゴーニュ地方の中にあるジュヴレシャンベルタンシャンボールミュジニーに挟まれた小さな村です。

グランクリュは5個もあるのですが、他の村のような派手さではなく、落ち着いた上質のワインを産出する村といえます。

そのため両隣の村に比べると有名ではありませんが、歴史ある優雅な味わいと力強さを楽しむことができる素晴らしいワイン産地です。

【初めての方は動画で全体像をご確認ください】

 
赤ワインの平均生産量は4000hl弱、一方の白は150hl弱しかありません。

アルコール度数は赤が13.5度~10.5度、白が14度~11度となっています。プルミエクリュはそれに0.5度高くなっています。

ジュヴレシャンベルタンシャンボールミュジニーに挟まれていている関係で、相対的に知名度が低く、損しているイメージがあります。

AOC認定は1936年。ワインは総じて優れていて、ドメーヌにも優秀なところが多いです。

思い出話になって申し訳ないのですが、私が初めてソムリエコンクールで入賞した時に、とある先輩ソムリエの有名レストランでお祝いの食事をしたときに、
 
「お勧めのワインであれば何でもいいのでお願いします。」
 
とお任せさせてもらったことがありました。
 
その時に出されたのがモレサンドニのプルミエクリュで、その時の味わいは身に染みるものでした。
 
柔らかく果実味が豊富で、絹のような滑らかで上質な渋みは今でも覚えています。
 
おそらく先輩ソムリエは、勝ち気でとげとげしかった私を見抜いて「少しはこれで潤せよ」と言いたかったのかもしれません。
 
ブルゴーニュの他の村の派手なイメージのワインに比べて味わいは控えめで、それでいて懐が深く、ほっと一息つけるような味わいで、当時の私がまさに欲していた味わいだったのです。
 
ユーザーの皆様にも、お仕事で疲れたり、小休止が必要な時にこそ、モレサンドニのワインで身体を潤してみてはいかがでしょうか。

 

モレサンドニ村のワイン

ブドウの品種

モレサンドニは生産量の96%は赤ワイン、4%が白ワインです。ほぼ赤ワインの独壇場と言っていいでしょう。

赤ワインのブドウ品種はピノノワール、また少量のみ生産される白ワインのブドウ品種はシャルドネになります。

モレサンドニの特徴は111ヘクタールの栽培面積にグランクリュとプルミエクリュの割合が大きく設定されていて、村全体のワインのレベルの高さを示しているところです。

グランクリュの合計は35.45ヘクタール、プルミエクリュは38ヘクタールにもなります。

MOREY-SAINT-DENIS
100%
GRAND CRU
31%
PREMIER CRU
34%

このように↑小さな村ですが、そのなかに5つの特級畑と1級畑を所有しており、特級と1級畑が占める割合が50%を超えるのです。

 

グランクリュとプルミエクリュ

モレサンドニのグランクリュは以下の5つで、右の数字は指定栽培面積です。

clos-de-la-roche 17.0ha

clos-saint-denis 6.6ha

clos-des-lambrays 8.8ha(1981年にグランクリュに昇格)

clos-de-tart 7.5ha(モメサンのモノポール

bonnes-mares 1.5ha

ここから、最も栽培面積の多いグランクリュはクロドラロシュで、小さいグランクリュはボンヌマールということになります。

ソムリエ試験やコンクールをお考えの方は押さえたほうがいいかもしれません。

 

プルミエクリュは以下のとおりですが、ソムリエ試験であってもすべてを覚える必要はありません。

ワインファンであれば難しく考えず、「そういえばこんなワインを飲んだかな」程度で全く問題ありません。

Aux Charmes

Aux Cheseaux

Clos Baulet

Clos des Ormes

Clos Sorbè

Côte Rotie

La Bussière

La Riotte

Le Village

Les Blanchards

Les Chaffots

Les Charrières

Les Chenevery

Les Faconnières

Les Genavrières

Les Gruenchers

Les Millandes

Les Ruchots

Les Sorbès

Monts Luisants

 

いまでこそモレサンドニのワインは品質が高いことで知られていますが、1970年代までの情報が少なかったころはマーケティング的にずいぶんと苦労をしたようです。
 
それというのもモレサンドニは、特に英語圏の方からすると覚えづらく、かつ大変に発音しづらいようなのです。
 
そしてこれが第二次大戦後のワインブームでこの村のワインが出遅れる原因だったと多くの評論家は理論展開しています。
 
実際に、ポマールヴォルネイなどのクリュがモレサンドニよりも流通価格が高かったこともありますが、これらの村は覚えやすいですし呼びやすいのは日本人の私にもなんとなくわかります。
 
ワインを少し知ればモレサンドニが品質で上回ることはわかりそうなものなのに、なんてもったいない時間を過ごしたんだと思う関係者は多いかもしれません。

 

モレサンドニの特徴

モレサンドニのワインは、ジュヴレシャンベルタンの男性らしい力強さと、シャンボールミュジニーの優雅な豊かさを併せ持ちます。

両隣のワインの特徴を持ちながら、バランスのしっかりと取れたワインと言えます。

ルビー色の美しい外観で、赤い果実やスパイスのアロマとコクのある赤ワインです。

しっかりしたタンニンと旨みが引き立ちます。

酸味とタンニンにすじが通っているため長期熟成が可能となり、質の良さと価格を考えると比較的コストパフォーマンスが良いワインといえるでしょう。

 

全体の4%のみ作られている白ワインはリッチなアロマが特徴となります。

生産量は少ないものの、豊満で興味深いものです。

 

歴史のあるワイン産地であり、特級畑は11~12世紀頃にシトー派の修道僧たちによってブドウ畑として作られたものとなります。

4つの特級畑の名前には壁で囲まれた畑という意味の「クロ」が付き、古くからあるブドウ畑であることが分かります。

 

合わせる料理

しなやかで上質な渋みのワインがモレサンドニの特徴です。

ご家庭では熟成したブルーチーズが合わせやすいでしょう。

しかし、特にプルミエクリュ以上のモレサンドニはご家庭でのリラックスした雰囲気でいただく料理よりも、心地よいの緊張感のあるレストランのシェフが作り上げた料理が似合います。

例えば比較的若いモレサンドニであれば牛フィレ肉のグリル、熟成が進めばジビエをじっくりとローストして血液のソースサルミとともにいただくお料理が最高でしょう。


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