ワイン用語集セパージュ

ムールヴェードル|品種の味わいと生産地域

ユーチューブチャンネルもご覧ください→

ムールヴェードル(MOURVEDRE)は、スペインや南フランスで主に栽培されている黒ブドウ品種です。

主に赤ワインの生産で使用されていますが、ロゼワインや酒精強化ワインでも使用されています。

 

スペインのバレンシア州が原産地とされており、そこからフランスラングドック地方やプロヴァンス地方へと広がっていきました。

ムールヴェードルは暑く乾燥した土地を好んでいるため、地中海性気候と相性が良いとされています。

霜には強いですが、収量は低く、栽培するのは比較的困難です。

 

しっかりとしたタンニンを持つ品種として知られており、酒質の強化目的で渋みの少ない品種とブレンドされることが多いです。

 

ムールヴェードル

特徴

ムールヴェードルを使用したワインは、深みのある暗い色調であり、香りに動物的なニュアンスが出やすく、特徴的な渋みを持っています。

強いタンニンを持つため、ムールヴェードルを使用すると、そのワインに骨格を作ることができます。

ムールヴェードルは完熟すると、果実味が強くコクもあり、高いアルコール度数のワインを作ることができます。

高いアルコール度数によるボリューム感があり、長期熟成が可能なワインとなります。

 

主な生産地域

ムールヴェードルは、全世界の栽培量のうち85%ほどがスペインで栽培されています。

スペインではモナストレルとして親しまれており、単一品種としても使用されています。

スペインのムールヴェードルは豊かな果実味をもち、しっかりとした骨格を持ちます。

フランスでは南仏、特にプロヴァンス地方でムールヴェードルは栽培されています。

プロヴァンス地方のバンードルはムールヴェードルを主要品種としたアペラシオンであり、長期熟成可能な重厚なタイプのワインを生産しています。

 

 

その他ではオーストラリアでも、マタロ(MATARO)という名で広く栽培されています。

オーストラリアの赤ワインによくあるスタイルである「GSM」はグルナッシュシラー、マタロの略であり、ムールヴェードルは重要な品種のひとつとされています。