ワイン用語集スペインワイン

ナバーラ ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

ユーチューブチャンネルもご覧ください→

ナバーラ(NAVARRA)はスペイン北部、ナバーラ州にあるワイン産地です。

ナバーラ州は、バスク州、ラ リオハ州、アラゴン州と接しており、地続きでリオハに隣接しているのでリオハの弟分的な存在として長年知られてきました。

その意味で恩恵を受けたこともありましたが、これは陰に隠れていた、ということでもあり、積極的に

「ナバーラが好き」

というワインファンはよほどのことでしょう。

しかし、お隣のリオハの生産者の一部がナバーラでワインを造り、近年急激に評価を高めているエリアでもあり、決して見過ごすことのできないワインなのです。

また、そのような背景からスペインを誇る品質のワインが驚くような価格で購入できることもあり、ある程度飲みなれたワインファンにこそおすすめの地域といえるでしょう。

評価の高い生産者として、

Alzania,Artazu、Bodega Otazu,Castillo de Monjardín,Chivite,Emilio Valerio,Guelbenzu,Inurrieta,Magaña,Nekeas ,Viña Zorzal Wines

等があります。ワインショップで見かけた際は思い出してみてはいかがでしょうか。

 

後述しますがかつてはロゼワインで知られていたのですが、1980年代に入って国際品種を積極的に採用し、これが奏功した経緯があります。

現在では土着品種への回帰も見られて、国際品種とのブレンドをするワインがこのワインの一つのスタイルとなっています。

 


ナバーラはもともと「山に囲まれた平原」 という意味です。

↑地図を見てお分かりのとおりピレネー山脈からなだらかに広がる緑の平地があって、ここでブドウ栽培がおこなわれているのです。

 

ナバーラはリベラ バハ、リベラ アルタ、バルディ サルベ、ティエラ エステーリャ、バハ モンターニャという5つのサブゾーンから構成されています。

夏暑く冬は寒い大陸性気候で過酷な環境ではありますが、そのぶんおいしい料理に食指がいくのか食文化が発達し、これに合わせるようにしてワインも品質が向上した経緯があります。

 

ナバーラは昔から北ヨーロッパからの巡礼者の往来が盛んであり、文化の交流が盛んな土地でした。
 
中心都市のパンプローナはヘミングウェイの「陽はまた昇る」の舞台となった街で、古くから宗教的な意味合いでの文化の交流地だったのです。
 
日本でも有名なフランシスコ ザビエルはナバーラ州出身であるため、ナバーラ州の州都パンプローナは山口県山口市と姉妹都市になっています。

 

 

ナバーラ ワイン

歴史

ナバーラのワイン造りは古代ローマ時代までさかのぼることができます。

もともとワイン用のブドウ栽培に向いていることが知られていて、当時は大規模なブドウ園があったことがわかっています。

古代ローマ帝国が崩壊後してしばらくすると、中世にはナバーラがサンティアゴ巡礼路にあることからワイン造りが重要視されるようになります。

1512年まで独立を維持したナバーラ王国は一大勢力を誇り、一時は領土を南フランスまで拡大したこともありました。

ナバーラ王国は経済活動も盛んでフランスのアキテーヌ地方(ボルドー)までおよび、これによってワイン造りはフランスの影響を強く受けることとなるのです。

 

しかし、フランスに遅れること10年、1890年にフィロキセラの渦がとうとうナバーラまでやってきます。
 
その猛威はすさまじく、何と10年間で5万ヘクタールあったブドウ畑が700ヘクタールに減少するほど激減し、多くの品種が絶滅に追いやられるのです。
 
そして20世紀に入りようやくブドウ栽培が復帰すると、栽培農家はできる限り生育が容易で病害菌に強いガルナッチャ(グルナッシュ)を採用します。
 
その後のしばらくはガルナッチャの一辺倒で、それから造られるロゼワインは国際マーケットに好まれたことで完全にロゼワインの産地となるのです。

 

1933年にはDOナバーラが認定され、1980年代に入るとお隣のリオハの世界的なヒットに触発されて国際品種やテンプラニーリョが徐々に拡大し、現在に至ります。

 

全体像

DOナバーラはスペイン北部、フランスとの国境近くのエリアです。

ナバーラ王国はフランス側に領土があった時代があり、フランスからワイン造りの技術が持ち込まれた歴史があります。

しかしフィロキセラにより大きな被害を被り、なかなかワイン産業は復興していきませんでした。

しかし1950年代にロゼ ワインの輸出で成功することが出来ました。

 

ナバーラでは白ワイン、ロゼワイン、赤ワインが生産されています。

リオハが赤ワインの産地として脚光を浴びている中、ガルナッチャを使用したロゼで高い評価を得ることに成功しました。

そしてリオハに負けない高品質な赤ワイン生産を目指し、国際品種を導入していきます。

そしてテンプラニーニョなどの土着品種にカベルネ ソーヴィニヨンなどの国際品種をブレンドした「ナバーラ ブレンド」が高く評価され、赤ワインの産地として世界的に知られていきました。

 

ぶどう品種

ワインの全体像は赤が60%、ロゼが30%、白が10%程度です。

赤ワインが中心ですが依然としてロゼワインも多く、低価格なネゴシアンワインとして人気が高いです。

 

ナバーラで栽培されているブドウは土着品種が中心ですが、白ブドウ黒ブドウ共に国際品種も導入されています。

白ブドウは、ビウラ、ガルナッチャビアンカ、マルバジアなどに加え、シャルドネも栽培されています。

黒ブドウはガルナッチャやテンプラニーニョに加え、カベルネ ソーヴィニヨンやメルロも栽培されています。

 

 

楽しみ方のコツ

日本に入ってくるナバーラワインのほとんどは赤ワインで、多くは木樽の風味と果実味が合わさったコクのある味わいのワインです。

長年リオハの陰に隠れていたからか価格は抑えめで、古いヴィンテージのワインも比較的多く見つけることができます。

生産者によってはスペイン屈指のワインを造っているところもあり、聞かない名前だからといって知らないでいると損するワインかもしれません。

 

ワインショップでも2000円程度で見つけることができますが、できればしっかりと準備をして楽しみたいワインといえるでしょう。

温度は18度くらいであれば大丈夫でしょう。グラスは大ぶりのものであればどのような形状でもおいしくいただけます。

品質は高いのでレストランの料理にも十分に合わせられますが、価格帯から言ってご家庭でのちょっとしたディナーにも最高でしょう。

例えば週末に時間をかけて作ったビーフシチューなどの煮込み料理は最高のマリアージュです。

また、屋外でのバーベキューにも合わせられますので、秋の季節の屋外でのバーベキューに一本あると大変に喜ばれます。

汗をかき、お腹が減ったところに音を立てて焼けるおいしそうな肉にかぶりつき、その風味をナバーラワインとともに楽しむ。

きっと最高のワインの思い出になるでしょう。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

ここからはPRになります。

当サイト「ワインの教科書」は、高品質ワインのオンラインショップ「ワインブックス」を運営しています。

もしあなたが当サイトでワインに興味をもち、「実際に飲んでみたい、手にしてみたい」そう思ったときに覗いてみてください。

きっと素晴らしいワインとの出会いが待っていることを、お約束します。
オンラインショップのご案内



ワインの教科書は、オンラインショップ”ワインブックス”を運営しています。

見ているだけでも楽しめるように、

できるかぎり丁寧なサイト運営を心掛けています。

ぶらっと近所のお店に散歩にいくように、ぜひお立ち寄りください。

ワインブックスへ→