ワイン用語集フランスワインプロヴァンス地方

パレット ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

パレット(PALETTE)はプロヴァンス地方中央部にある、美しい大自然に囲まれた小さなワイン産地です。

マルセイユの北にあり、古都エクサンプロヴァンスの東に位置しています。

エクサン プロヴァンスは、画家のセザンヌの出身地として知られています。

パレットのワイン造りは、15世紀にルネ1世が所有していたシャトーが始まりと言われています。

 

歴史ある作り手として、シャトー シモーヌを挙げることができます(といってもパレットの生産者は数えるほどしかいない)。

1948年にパレットはAOCで認可されましたが、その認可を得るためにシャトー シモーヌの4代目であるジャン ルジエ氏は力を尽くしました。

パレットの優れた気象条件や土壌を主張し、認証を勝ち取りました。

シャトーシモーヌのパレットは、地元の高級レストランでほぼ消費され、少し離れるとまず見当たりません。

もし日本で見かけたらよほどの幸運か、あるいは店主が知らずに売っているのでしょう。

 

パレット ワイン

特徴


とても小さなワイン産地で、栽培面積は約40haほどしかありません。

その40haも実際には野菜や果物と区別のつかないところも多くて実際にはどう見ても20haくらいでしょう。

 

パレットのワイン生産量は、赤が約40%、白が約30%、ロゼが約30%という割合です。

プロヴァンス地方特有の長い日照量が特徴的で、ブドウはしっかりと完熟することが出来ます。

プロヴァンスの他のワイン産地と同じ地中海性気候であり、南フランス特有の風、ミストラルの影響も受けています。

 

土壌は石灰質が中心とし、様々な土壌が混じっている複雑なもので、ランジェエスの石灰岩とも呼ばれています。

ブドウ畑には古樹が多く、珍しい品種が多いことも特徴です。

パレットで造られる白ワインやロゼは、特に高い評価を得ています。白ワインとロゼワインは、最低8カ月の熟成を経て販売されています。

赤ワインは長期熟成に耐えられる造りのもので、肉付きの良いワインが多く生産されています。

赤ワインは木樽での熟成規定があり、18カ月の熟成を経て販売されています。

 

ブドウ品種

主に白ブドウはクレレットやグルナッシュ ブラン、ユニ ブランやミュスカが栽培されています。

パレットを名乗るには白ワインの場合、クレレットを55%以上使用する必要があります。

 

黒ブドウグルナッシュムールヴェードルシラーサンソーが主に栽培されています。

AOCで補助品種として認可されているブドウ品種が多く、様々な品種が栽培されていることが特徴です。

 

合わせる料理

 

白とロゼは8~10度くらいに冷やして中ぶりのチューリップグラスがいいでしょう。

さわやかではありますが南フランス独特の酸味が穏やかな仕上がりで若干の複雑さもあります。

そのためカシスと同様にブイヤベースなどと合わせやすく、サフランのスパイス香ともよく合います。

 

赤ワインはミディアムボディで渋みが滑らかです。

16度くらいの温度でいただくのがいいでしょう。

熟成させて飲んでもおいしいですが、そこまで待たずに消費されることがほとんどなので、レストランの堅苦しい席よりも、もっともリラックスして飲みたいワインです。

プロヴァンスらしくテラスでバーベキューなどにもピッタリでしょう。

 

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