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フィリポナ シャンパーニュとは?その特徴と歴史

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フィリポナはシャンパーニュ地方マルイユ・シュール・アイを拠点に活動するワイナリーです。

現在の代表者は、16代目のシャルル・フィリポナ氏です。

フィリポナは20haの自社畑を所有しており、そのほとんどがグランクリュ(特級畑)かプルミエ・クリュ(一級畑)に指定されています。

 

フィリポナのワインにはアイ、マルイユ・シュール・アイ、コート・デ・ブランのブドウが使われます。

それぞれの畑によって味わいは異なりますが上品な力強さという点においては共通しています。


フィリポナ家はシャンパーニュ地方でも古い家系なのですが、シャンパンハウスとしては1910年にピエールフィリポナが小さな会社を興したことに始まります。

マルヌ河沿いの土地に地下30メートルの素晴らしい地下蔵を造ったのですが、当初はほとんど知られることはなく時が過ぎます。

後述しますがクロ・デ・ゴワセという畑を購入するまで、シャンパンファンが名前を聞いても何それ?というリアクションだったのです。

 

 

フィリポナ

知る人ぞ知るシャンパンメゾン

フィリポナのワインはピノ・ノワールを主に使って造られる、力強い芳香と繊細な味わいが特徴のワインです。

ワインに使うブドウのうち35%は自社栽培のものを使い、残りの65%は「ヴァレ・ド・ラ・マルヌ」の栽培者から買い付けています。

例外的に、シャルドネを100%使った「グラン・ブラン」「シュブリム」といったものも製造しています。

ワインの自然なミネラル感や、香りを大切にするために添加するドサージュの量は極力抑えるという努力がなされています。

長期間の熟成を経たワインには、デゴルジュマンという澱引きの作業が行われます。この作業までの間、澱とワインが触れ合うことによってより深みのある味わいがもたらされます。

また、デゴルジュマンが行われた日付がラベルに記載されます。この日付には、最適なタイミングで熟成が行われたということを表す効果もあり、品質の証明として役立っています。

 

 

クロデゴワセ

フィリポナは1935年に「クロ・デ・ゴワセ」を買い取ったことをきっかけに一気に有名になります。

それもそのはず、クロデゴワセは、有名なワイン醸造地域シャンパーニュでもたった2か所しか認められていない単独畑の1つです(もう一つがクリュッグのクロデメニルです)。

アイの丘といってシャンパーニュ地方でも最もいい畑の一つにあって、かつ、南東端に面した最高の立地条件の場所にあるのです。

一日中日が当たる、土はミネラルを多く含んでいる、川が近いため夜間の冷え込みが抑えられるなど、ブドウの栽培にとってはまさに理想的な環境となっています。

 

フィリポナは日本ではほとんど見かけませんし、フレンチレストランでもフィリポナをハウスシャンパンにしているところはちょっと見かけません。

しかし、フランスではシャンパン愛飲家の秘蔵っ子として有名で、耳打ちして教えたいシャンパンメゾンとして知られています。

明るい雰囲気、穏やかででしゃばったところのない味わいは、シャンパーニュを飲みなれた仲間といい時間を過ごしたいときにピッタリでしょう。