ワイン用語集フランスワインシャンパーニュの生産者シャンパーニュ地方生産者

ポルロジェ シャンパーニュとは?その特徴と歴史

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ポルロジェ(以前はポールロジェと呼んでいた)はエペルネを拠点とするシャンパーニュ メゾンです。

英国と関わりが深く、創業者ポル ロジェ氏の息子である、モーリス氏の時代から続きます。

モーリス氏は狩猟と釣りが大好きで、イギリスを第2の故郷のように感じていました。

そのモーリス氏が造っていたピノノワール主体のシャンパーニュが、チャーチル首相に評価されたのです。

 

このメゾンは大変な人気であるにもかかわらず生産量を制限し、クオリティコントロールを徹底しています。

年間の150万本程度の生産ですが、ストックは900万本と6年分を確保しています。

大手メゾンにもかかわわらず自社畑も多く、全生産量の40%の畑を自社所有しています。

このメゾンのシャンパーニュは、その熟成感に最大の特徴があります。
 
熟成感を感じるため逆に泡立ちは控えめでブーケ(第三アロマ)が感じられ、それでも生き生きとした酸と果実味、すっきりとして一本筋の通った口当たりは他ではなかなか見つけられません。
 
手作業や伝統的な手法を固持する手堅い造りですが、これは「科学の進歩があっても熟成香(ブーケ)はまだ解明されていない」という信念が根底にあるのです。
 
これはその通りで、ワインの栽培から収穫、発酵までのほとんどの分野はほぼ人間が完全に解き明かしているのに対して熟成は未知の世界で、まだ糸口さえ見えていないのです。

ポルロジェ

チャーチルに愛されたシャンパーニュ

第二次世界大戦の勝利のシンボルであったチャーチルは、ブランデーと葉巻のイメージが強いのですが、なかなかのシャンパン通で有名でした。

後述しますがチャーチルはこのポルロジェのシャンパンにメロメロで、あまりにも打ち込んだあまり自分の競走馬にポルロジェと名付けたほどなのです。

 

創業家のポルロジェは生粋のフランス人家系ですが、英国と関係が深く、さまざまなレセプションでこのシャンパーニュが供されています。

有名なところですと

・1981年チャールズ皇太子とダイアナ妃の結婚式レセプション

・1982年にバッキンガム宮殿でレーガン大統領が会食したとき

に抜擢されています。

また、歴代のアメリカの大統領就任披露パーティーに用いられるのもポルロジェのシャンパーニュです。

 

極上の地下セラー

自社畑は90ha所有し、半量程度をまかなっています。

ポル ロジェのシャンパーニュは、「気品と優美」を哲学とし、ブドウ本来の味わいを大事としています。

醸造では木樽を使用せずに、ステンレスタンクで発酵させています。

またルミュアージュを重視し、今でも職人により手作業で行っています。

ポル ロジェが所有する地下セラーはエペルネで最も深く(ということは管理温度が低い)、そこで熟成されたシャンパーニュは極上の泡を持つのです。

 

スタンダード キュヴェはブリュット レゼルヴです。

シャルドネピノノワール、ピノムニエを33%ずつ使用し、3年~4年ほどの熟成を経てリリースされます。

他にはロゼ、ブラン ド ブラン、ピュアというブリュット ナチュールのキュヴェもリリースしています。

プレステージはキュヴェ サー ウィストン チャーチルです。

こちらはチャーチル首相へのオマージュで偉大な年のみ造られ、長期熟成を経てリリースされます。

 

ワイナリーの歴史

1849年に公証人の息子であったポル ロジェ氏により創業(フランスでは公証人の地位は高く、収入も高く安定しています)。

当初は自分の畑や醸造所は持たずに他人のワインを売るだけだったのですが、事の成り行きで自分の名前のシャンパンを販売するようになります。

英国にシャンパンを出荷するようになったのは1876年で、その後に2代目のモーリス氏が評価を高めていきます。

創業者のポルロジェの孫の未亡人のオデットはなかなかの女傑で、1944年にパリにきたチャーチルに自社のシャンパンを勧めてメロメロにすることに成功するのです。

(ここでもまた未亡人で女傑!ポメリーヴーヴクリコをご参考ください)

 

 

1997年にブルゴーニュ出身のパトリス ノワイエル氏が社長に就任し、創業以来続いた家族経営の終焉を迎えます。

 

 

2004年に英国王室御用達シャンパーニュとなります。

2011年には、ウィリアム王子とケイト ミドルトン女史の結婚式でポル ロジェのブリュット レゼルヴがサーヴされ、大きな話題になりました。

2012年にはメイユール ヴァン ド フランスで3つ星に昇格し、評論家からも高い評価を得ています。

ポルロジェの味わいは伝統を重んじ、大手メゾンでありながら手作業の重要性に強くこだわったつくりで、これが新興シャンパーニュとの対比として話題に上ります。
 
華やかなメゾンのイメージの割に堅実で穏やかな口当たり、深みのある香りを楽しめるシャンパーニュは、ポルロジェならでは。
 
イギリスやアメリカの公式の場で多く用いられるのもこの辺りの理由からで、要するに信頼があるのでしょう。
 
「この場面は外してはいけない」という局面は、ユーザー様であれば何度か体験したでしょうし、今後もあるかもしれません。
 
そんな時に思い出していただき、選んでみてはいかがでしょうか。


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