ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトープリューレリシーヌとは?その特徴と歴史

シャトープリューレ リシーヌはマルゴー(カントナック村)に位置し、4級に格付けされているシャトーです。

セカンド ワインは、コンフィダンス ド プリューレ リシーヌです。

所有している畑は70haで、栽培面積はカベルネソーヴィニヨン50%、メルロ42%、カベルネ フラン2%、プティ ヴェルド6%です。

多くは小石が多く、砂利質の土壌です。小さいですが、白ワイン用に1.6haの畑も別に所有しています。

 

このシャトーで押さえておくべきは、何といっても名付け親であるアレクシス・リシーヌ↑でしょう。

ロシア革命から逃れてきたリシーヌは、ワイン商となって第二次大戦後のアメリカ市場の拡大の波に乗って大成功をおさめます。

さらに、ワイン評論家としても活躍してユーザーの知的欲求にこたえる資料がないことに気づくと「フランスワイン」を出版、これもベストセラーとなります。

その後に努力の結果得た知識を総動員して「encyclopedia wine and spirits」を出版します。

ちなみに、この本はソムリエコンクールの筆記試験で上位をとるには必ず押さえておくべき本で、この本の存在を知っているかどうかが入賞の分かれ目でした。

当初この本を購入した時はなぜ表紙プリューレリシーヌがあるのかわからなかったのですが、要するにCMだったのです。

格付けこそ4級ですが、リシーヌの功績によって特に英国で人気があり、日本のレストランでこのシャトーを注文する外国人がいたら相当のワイン通と思っていいでしょう。

 

シャトープリューレリシーヌ

通好みのシャトー

もともとはワイン商だったのですが、リシーヌはワイン造りへの夢が消えずに1951年にこのシャトーを売買取得します。

その購入資金は自身のアレクシスリシーヌ社を英国のビール会社に売却して資金調達するほどの熱の入れ具合でした。

 

1998年まではミッシェル ロラン氏が、ただひとりコンサルタントに就いていましたが、1999年からはステファン デュ ルノンクール氏もコンサルタントに採用されました。

2001年ヴィンテージを最後にミッシェル氏は去り、ルノンクール氏が品質向上に努めています。

 

収穫は手摘みで行い、除梗前と後に入念に2回選果を行います。

発酵はステンレス タンクとコンクリート タンクを併用しています。マロラクティック発酵は、樽とステンレスタンクを用いており、熟成は新樽率60%で18カ月行います。

 

ワイナリーの歴史

12世紀にヴェルトゥイユ大修道院でブドウ栽培が始まったのが、プリューレ リシーヌの始まりと言われています。

当時4haと小さな畑で、修道院のミサ用に造られていたワインが評判となり、市場に出回るようになりました。

そしてフランス革命後に様々な所有者の手に渡り、1951年に前述のアレクセス リシーヌ氏が購入します。

 

彼は当時プリューレ カントナックだったシャトー名を、1953年からプリューレ リシーヌに改称します。

所有畑を拡大し、シャトーの発展に寄与しました。

1989年には息子のサーシャ氏が引き継ぎますが、1999年にバランド グループの所有となりました。

 

 

プリューレ リシーヌはエレガントで女性的なスタイルです。

評論家ロバート パーカー氏は、「現代的なスタイル」と評しており、そのコストパフォーマンスの高さも評価しています。

ステファン デュ ルノンクール氏がコンサルタントに就任した後、さらなる成長が注目されているシャトーです。

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