ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

ピュリニーモンラッシェとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

ピュリニー・モンラッシェ(PULIGNY MONTRACHET)は、世界最高峰の白ワインとも言われるブルゴーニュのアペラシオンの中でも頂点のワインを生産する村です。

偉大なワインであるモンラッシェとバタールモンラッシェ、クリオバタールモンラッシェ、シュバリエモンラッシェ、ビアンヴニュ バタールモンラッシェはこの村の中心部に集中しています。

隣村のシャサーニュとながいこと平和なライバル関係にあって、これらのグランクリュを分け合っている形になります。

(シュバリエとビアンヴニュはピュリニーのみのクリュ)

 

コート・デ・ブランの一角にある村で、人口が少ない村ながらも優れたワインが産出されています。

村のほとんどがワイン造り(もしくはそれの周辺産業)に携わっていて、代々の村長もワイン生産者出身です。

 

1962年にフランス政府が新しいパリ―リヨン間の国道を作るときに、1200万フランの予算をかけてまで迂回させてこの村の畑を守ったという伝説が残っています。

 

ピュリニー・モンラッシェという名前の由来は、ラテン語の「禿山」からきています。

石灰分が多い土壌のため、ブドウ以外は飼育できないことからこの名前が付いたと言われています。

ピュリニー・モンラッシェ村は、ローマ帝国の統治時代辺りからブドウ造りが始まった古い歴史のあるワインです。

三銃士の著者であるアレクサンドル・デュマが、「跪き、脱帽して飲むべし」と称賛したと言われています。

ピュリニーモンラッシェ

ブドウの品種

 

 

使用されるブドウはシャルドネとなります。部分的に赤ワインピノノワールも栽培されています。

グランクリュを4区画、1等級畑を17区画も保有しており、ブルゴーニュの中でも屈指のアペラシオンとなっています。

村の西側に掛けてブラニィの丘があり、その丘の斜面にブドウ畑が広がっています。

東向きの日当たりの良い畑は、標高250m前後の斜面が村名の畑です。

上方部分の4分の3が1級畑、そして残り僅かな部分が特級畑となります。

全体的に泥灰土の土壌となり、石灰も含まれているのでミネラル豊富なワインが多く造られます。

区画ごとに違った味わいを楽しめるワインでしょう。

 

ピュリニー・モンラッシェの特徴

この地の土壌特有のミネラル豊富な白ワインとなり、酸もバランス良く感じられます。

すっと引き締まったエレガンスさと、控えめなボディは洗練された味わいとなります。

アーモンドやナッツ、レモングラスや青リンゴを思わせるワインで、凝縮された味わいが特徴的です。

 

シャサーニュムルソーとの比較がよくされますが、ピュリニーはそのどれよりもぴんと張った辛口の印象が強く、これが熟成することで一気に華やかになる特徴があります。

一般的に村レベルではピュリニーがやや上の評価を受けていて、流通価格も若干高めになっています。

ただし、ほかのブルゴーニュのワインと同様、生産者間の差が大きいので注意が必要です。

 

一方で、少ないながらも赤ワインも生産されています。

白ワインがメインのクリュのため、赤ワインはコートドニュイのワインよりも若干酒質が軽めのものが多いです。

 

 

楽しみ方のコツ

ピュリニーモンラッシェのワインは、1級クラスと村名クラスのワインで差が大きく、おそらく一般的なイメージは1級ワイン以上のものになると思います。

 

ピュリニーの1級以上のワインは高級料理との愛用が良く、オマール海老やフォアグラなどとのマリアージュが最高です。

また、酒質が強いため肉料理にも十分に合わせることが可能です。

完成度の高いワインのため、ご家庭でお飲みになるよりはシェフがしっかりと作りこんだレストランの料理が似合うでしょう。

チーズであれば、シェーブルチーズやルブロション、ブリー・ド・モーがおすすめです。

世界的に誰もが飲みたいと渇望するワインたちなので、できればいい環境の中で、気分を盛り上げていただきたいワインです。

 

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