ラモネ(RAMONET)は、シャサーニュ モンラッシェを本拠地とするドメーヌです。
シャサーニュ モンラッシェでは最高峰の作り手であり、白ワイン造りの名手として知られています。
また、畑の分割を防ぐために、早くからドメーヌを会社組織にしたことも有名です。
生産量が少ないうえに日本への割り当てが少なく、そのため大変な希少価値のあるドメーヌです。
ただしその分品質に対して価格が高すぎるとの批判も見受けられるドメーヌで、その意味ではカリフォルニアのカルトワインのような存在になっています。
ラモネ
白ワイン生産者の雄
所有している畑は、シャサーニュ モンラッシェを中心に17haであり、23アペラシオンのワインを生産しています。
所有している畑の7割がプルミエ クリュかグラン クリュという豪華なラインナップです。
1978年に取得したモンラッシェでは、DRCやコント ラフォンと共に最高峰の評価を受けています。
ブドウは減農薬農法で栽培されており、細やかな畑作業が特徴的です。
低収量に抑えられ、収穫は手摘みで行います。
空気式圧搾機を使用して搾汁され、発酵はステンレスタンクを使用し、熟成は樽により行います。
新樽率は基本的に30%ですが、モンラッシェは100%新樽で熟成を行います。
モンラッシェなどのグラン クリュは高価で取引されていますが、赤ワインのパストゥ グランは比較的手頃なお値段で購入することが出来ます。
しかし年に6樽しか生産しておらず、三ツ星レストランであるアランデュカスが多くを買い占める為、なかなか入手しづらいワインです。
ドメーヌの特徴と歴史
ラモネの特徴としては、しっかりとした果実味とバターやクリームチーズのような風味の優れたバランスです。
その味わいを支えているのは、ラモネの所有する畑の樹齢の高さです。
樹齢が高いブドウが多く、グランクリュのモンラッシェでは75年という樹齢の高さです。
その樹齢の高いブドウから、樽の風味に負けない凝縮感のあるワインが生産されています。
ラモネは1920年にピエール ラモネ氏によって創設されました。
シャサーニュモンラッシェのプルミエ クリュであるレ リュショットが、始めに購入した畑です。
ドメーヌ創設当初から、ドメーヌ元詰めを行っていました。
その後息子のアンドレ氏に引き継がれ、すぐにアメリカ市場で紹介されたことが、今のラモネの名声につながっています。
現在は兄弟であるノエル氏とジャン クロード氏によってワイナリーは運営されています。