ワイン以外のアルコール

ラム マルティニークとは?その特徴と製法

ラム マルティニーク(RHUM MARTINIQUE)は、フランスの海外県であるマルティニーク島で作られている、蒸留酒です。

マルティニーク島とは、原住民であるアラワク族が「花の島」という意味である「マディニナ」と呼んでいたことに由来しています。

ラム マルティニークはその高い品質から人気が高く、多くの偽物が流行したため、1996年に海外県では初めてAOCを獲得し、アグリコール ラムの産地としての地位を確立しています。

100%サトウキビのジュースを使用して作られているため、ラム マルティニークは豊かな香りと繊細な味わいが特徴的です。

 

マルティニークはルイ14世のころにインドネシアからコーヒー豆の苗木を献上された際、いち早く持ち込まれた地として知られています。

しかしコーヒー豆のほうはハブ的な存在で現在に至り、代わりにラムの一大生産地として知られることとなるのです。

 

ラム マルティニーク

全体像

ラム マルティニークは、刈り取ったサトウキビを圧搾し、100%サトウキビのジュースを搾り取ります。

そして500hl以内の発酵槽で発酵を行い、蒸留では主に柱状蒸留器が使用されています。

マルティニークには、ラムの父と呼ばれるラバ神父によってコニャックの技術が持ち込まれました。そのため単式蒸留器を使用するなど、コニャック式に生産している生産者もいます。

 

マルティニーク島では、古くからコーヒーやサトウキビの栽培が行われていました。

砂糖の生産で栄えていたマルティニークですが、1861年に施行されたコロニー条約の廃止により、マルティニーク産の砂糖は多額の関税をかけられることになり、多くの製糖業者や蒸留所が廃業に追い込まれました。

そこから生産者たちは、サトウキビから砂糖を作らずに、そのまま発酵・蒸留を行うアグリコール ラムの生産を始めていきました。

 

生産地域

マルティニーク県は、赤道から約100kmに位置しており、マルティニーク本島の周りに50の小さな島があります。

大きさは南北60km、東西30kmと沖縄本島とほぼ同じ大きさです。

生産地域は、フランス海外県であるマルティニーク県内の、23のコミューンに限定されています。

現在は9カ所の醸造所がマルティニーク ラムを生産しています。

マルティニーク県は熱帯雨林気候であり、12月~5月は乾期で6月~11月が雨期です。

 

原材料と製法

 

 

トラディッショナルなラムは、サトウキビのジュースのうち結晶化して砂糖になった部分以外を使用して造ります。

しかしラム マルティニークは、アグリコール ラムと呼ばれており、サトウキビ ジュースを100%使用して、発酵・蒸留を行い生産されます。

そのため原材料であるサトウキビの品質は蒸留後の品質に直結するので大変に重要になります。

 

サトウキビは高温多湿な熱帯を生息地としており、現在地球上で最も生産量の多い農作物と言われています。

ラム造りには新鮮で糖度の高いサトウキビが適しており、日照条件などにより、糖度の高さは差が出てきます。

通常ラム マルティニークでは1品種ではなく、5~10品種のサトウキビが使用されています。

そうすることにより、病害や害虫発生時の全滅が予防することが出来、斜面などの土地を有効活用することが出来ます。

 

使用するサトウキビは、INAOの承認リストに登録されている品種でなければいけません。

サトウキビの刈り取り期間は、1月1日から8月31日までと限定されています。

サトウキビは刈り取り後、断面から蔗糖の加水分解が始まってしまうため、すぐに搾汁が行われます。

 

等級と呼称

ラム マルティニークは、コニャックの技術も用いており、多くの生産者がサトウキビからブランデーを生産している意識をもっています。

そのため規定はありませんが、コニャックと同様に、VSOPやナポレオンなどの等級を使用しているものがあります。

熟成の年数表記も、コニャックやアルマニャックと同様に、平均年数ではなく最も若い原酒に合わせた表記を行っています。

 

ラムマルティニークには

 

・マルティニーク ブラン(MARTINIQUE BLANC)

・マルティニーク(MARTINIQUE)

・マルティニーク ヴィユー(MARTINIQUE VIEW)

 

という3つのAOCがあります。

マルティニーク ブランは、3カ月以上の貯蔵が規定されている無色透明のラムです。

マルティニークは、12カ月以上オーク樽で熟成することが規定されています。

マルティニーク ヴィユーはオーク樽で36カ月以上の熟成が必要とされています。


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