ワイン用語集スペインワイン

リアスバイシャス ワインとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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リアスバイシャスのぺルゴラ仕立て

RIAS BAIXAS(以下リアス・バイシャス)は、スペインのガリシアにあるワイン原産地呼称のひとつとなります。

サブリージョンとして5つのサブ地域(バル・ド・サルネス、コンダード・ド・テア、オ・ロサル、ソウトマヨール、リベイラ・ド・ウジャ)があり、海岸沿いと陸地とに分かれています。

1980年に特定呼称アルバリーニョとして設立されて、1988年にDOに認定されました。

 

近年の成長著しいスペインの白ワインで、まずは押さえておくべきはリアスバイシャスでしょう。

1990年代にはなんと年間20%ずつ輸出を伸ばし、現在でも急テンポで拡大をしている地域です。

 

大西洋の温暖湿潤な気候の影響を受けてブドウの生育期間の平均気温は16.8度と恵まれています。

年間降水量は1786ミリと多めで、そのため高級ワイン造りには向いていませんが、それでも花崗岩質土壌は水はけがよく、いわゆる水っぽいワインではありません。

 

凝縮したぴちぴちした酸味と果実味がたのしめて、飲んでいてウキウキするような楽しい味わいは、ワインファンならずとも強くお勧めできます。

言葉の響きがいいのか、アメリカで特に人気の高いワインで、輸出量の50%はアメリカ合衆国です。

岬と入江が入り組んだ沈降地形を日本でもリアス式海岸と言いますが(日本では岩手の三陸海岸が有名)、元々の言葉の由来はスペイン語の入り江を意味するリア(RIA)だとされています。

この地域では入り江のことをリアスと呼び、バイシャスは下という意味で、まさに湾に深く入り込んだリアス式の海岸線が続きます。

他のスペインの風情とは一味違うのは、この景色が日本と似ているからなのかもしれません。

 

リアス バイシャス

ブドウの品種

  • 70%

    ALBALINHO

リアス・バイシャスはガリシアで主要生産されているアルバリーニョ種(ALBARINHO)が使用されています。

ラベルにリアスバイシャスと記載の場合は最低70%、リアスバイシャスに付け加えてアルバリーニョの記載がある場合は100%の使用比率になります。

それ以外にもロウレイラ・ブランカ種やトレイシャドゥーラ種、カイーニョ・ブランコ種などが使用されます。

 

スペインの北西部・大西洋沿いのエリアですが、日本と同じくらいの年間降雨量となります。

この降雨量で、晴れの日は日差しが強いため内陸部には緑の生い茂るブドウの産地となっています。

また海岸沿いはリアス式海岸のため複雑に入り組んでおり、霧が発生しやすい地域となります。

陸地も海沿いも決してブドウの栽培に適しているわけではありませんが、栽培農家の努力と工夫によって質の良いブドウが生産されています。

リアスバイシャスの栽培の特徴は、白のアルバリーニョ種の特殊性と、ぺルゴラと呼ばれる一種の棚作りにあるといっていいでしょう。

昔はこの地域の地元の品種を雑多に植えていたのですが、フィロキセラによって一網打尽にされた後に地域の土壌や天候の特殊性から現在の品種が選ばれました(現在はアルバリーニョが95%)。

アルバリーニョは皮が厚く、そのためウドンコ病に強く、かつ、皮にある芳香成分から独自性のあるワインが生まれます。

昔はドイツリースリングと同系種とされていましたが研究が進み全く違うことが判明され、現在では起源に諸説があります。

有力なものはジュランソンのプティマンサンで、ここも同じようにぺルゴラ棚作りです。

 

棚づくりをしている理由にはいくつかありますが、多湿な地域のため風通しのいいぺルゴラが適していたという面もありますが、もう一つの理由はあまり語られていません。
 
それはこの地域はもともと他の地域に比べて相対的に貧しく、栽培農家ははやく現金化できるように下部にはキャベツなどの野菜を、上部にブドウを植えたというのです。
 
少し切なくなるような理由ですが、もちろん現在はそんな景色は全く見受けられません。
 
リアスバイシャスの大ヒットによって、そんなことしなくても儲かっている生産者がたくさん出てきたのです。

 

サブ地域

リアスバイシャスには5つのサブゾーンがあって、一般のワインファンの方には全く関係ありませんが、ソムリエであればできればすべて覚えたほうがいいかもしれません。

・Ribeira do Ulla (46 ヘクタール 赤ワインも生産している)

・Soutomaior (19ヘクタール)

・Val do Salnés (1487ヘクタール 最大面積です)

・Condado de Tea (545ヘクタール 最もポルトガルとの国境沿いです)

・O Rosal (312ヘクタール)

味わいの特徴

アルバリーニョ種100%で造られたワインは、辛口の白ワインとなります。

ミネラルと酸味がしっかりとしており、酸味がしっかりしているといっても、心地よいものとなります。

清楚かつ上品なアロマと、果実味が豊かなバランスの良いワインです。

 

一方サブリージョンである、コンダード・ド・テアで生産されたものは温暖なため酸味が控えめとなり地区で違いが出てきます。

リアスバイシャスは決して高級なワインではありません。

生き生きとした酸と果実味を楽しむワインで、現地では気兼ねなく飲める価格帯のものが大半を占めます。

 

楽しみ方のコツ

リアスバイシャスは、現地で飲むワインは大衆的なワインで、カフェとかでがぶがぶ飲んで構わないものです。

そのため温度やグラスなどはあまり気にせずおおらかな雰囲気に合うので、あまり深く検討する必要はありません。

しかし日本に輸入されるリアスバイシャスは酸味がピンと張っていて上質な果実味があり、またはるばるヨーロッパの果てから来ていますのでそれなりに気を使いたいところでしょう。

飲むときの温度はやや冷やし気味の8度くらいにして、抜栓は飲む直前で構いません。

酸味がありますので輝きがあり、そのためできればきれいに磨いたいいグラスで飲みたいところです。

大ぶりなものは温度管理が難しいので、小ぶりのチューリップグラスがいいでしょう。

 

相性の良い料理

白ワインなので海鮮料理との相性はもちろん良く、爽やかな酸味がシーフードと見事にマリアージュします。

魚介類をサフランとともに焚き、お米と合わせたパエリアをテラスでいただきながら飲むリアスバイシャスは考えただけでもおいしそうでしょう。

塩茹でにしたタコにレモンをシュワッと絞ってそのままいただくようなお料理にもぴったりです。

 

 

リアス・バイシャスは総生産量の30%が海外輸出されていますが、アジアで最も輸入している国は日本となり、日本でも愛されているワインであることが分かります。

これはインポーターの努力によるものではありますが、日本食とのマリアージュを検討すると、リアスバイシャスはお勧めしやすいワインであることもその理由の一つでしょう。

素材の味を生かし、さっぱりした味付けの日本食にはさわやかなリアスバイシャスは合わせやすい白ワインと言ええるのです。

和食とワインを合わせて楽しみたい時にはお勧めのワインです。


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