ワイン用語集スペインワイン

リベラ デル ドゥエロとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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リベラデルドゥエロ(RIBERA DEL DUERO)は、スペインの北西部にあるカスティーリャ・レオンのワイン生産地で、赤ワインがDOに認定されています。

世界的にも高級ワインの生産地として有名ですが、とくに専門家からの評価が極めて高いブティックワイナリーが集中している地区でもあり、現在はまさに「群雄割拠」という言葉がふさわしいエリアです。

日本のワインショップでも見かけるようになりましたが、覚えづらく呼びづらい名前の響きのせいか、一般的な人気という点ではまだこれからというところでしょう。

 

 

リベラデルドゥエロはドゥエロ川の両岸にへばりつく形で東西約120キロに広がるワイン産地です。

このドゥエロ川を下流に下ると国境を越えてポルトガルになり、名前を変えてドウロ川となり、名酒ポートワインを産出します。

22000ヘクタールの栽培面積に8000を超す栽培農家がブドウ栽培を行っていますが、多くは家族経営の零細企業で、この中からスターワインが生まれることとなります。

 

 

地図を見るとお分かりのとおり中央台地(メセタ)北部に位置していてかなりの内陸で、畑は海抜700~850メートルと高地にあります。

厳しい大陸性気候で夏は暑くナポレオンに

「ピレネーを超えるとアフリカだ」

と言わしめたほどの酷暑で、さらに冬は極寒という追い打ちをかけられる天候です。

厳しい風土で生活を強いられるためか、郷土料理には煮込み料理などの体を温めるものが多く、これに合わせる形で良質な赤ワインが産出されるようになった経緯があります。

 

中心都市のアランダデドゥエロですが、広域図をみるとかなりの内陸に位置していることがお判りでしょう。

 

この地方が知られるようになったのは何といってもベガシシリアの国際的な活躍でしょう。

さらに、1980年代にアレハンドロフェルナンデスのペスケラの成功によって世界のワイン通がこの地に注目をするようになるのです。

これらの成功によって海外からの投資があつまりやすくなり、近代的な醸造所や品質に重きを置いたブドウ栽培にシフトされ、現在ではリオハとともにスペインを代表する赤ワイン産地として知られるようになりました。

 
評価の高い生産者として、

Aalto、Abadía de Acón、Alejandro Fernández、Alión、Alonso del Yerro、Arrocal、Arzuaga Navarro、Condado de Haza、Calvo Casajús、Cepa21、Cillar de Silos、Conde,Dominio de Atauta、 Emilio Moro、Finca Torremilanos、Finca Villacreces、Félix Callejo、Gallego Zapatero、Garmón Continental 、Hacienda Monasterio、Solano,Hermanos Pérez Pascuas、Ismael Arroyo、Legaris,Los Astrales、López Cristóbal、Matarromera,Monteabellon,O Fournier,Pago de Carraovejas、Pago de Los Capellanes、Pingus,Protos,Real Sitio de Ventosilla、Rodero 、Telmo Rodríguez 、Tabula,Valderiz,Valduero,Valtravieso,Vega sicilia,Vizcarra ramos,Viña Sastre

などがあります。
 

リベラ デル ドゥエロ

スペインワイン界の星

リベラデルドゥエロは、名前の響きが覚えづらく、また英語圏の人やフランス語圏の人にすれば大変に発音しづらいためDO名ではなく個別のワイン名が先行する傾向があります。

ここはスペインワインの中でも特にスター生産者が目立ちますが、これはリオハの大成功を見て発奮させられ、これを追い越すよう努力を重ねた結果といえるでしょう。

もっとも、(リオハファンには申し訳ございません)最近はリオハはすっかり落ち着いてしまい際立った個性の生産者が台頭していないため、世界のワインファンの食指はもっぱらこことプリオラートに向いているようです。

 

この地区を世界的な知名度に押し上げたヴェガシシリアは1864年にボルドーでワイン造りを学んだリビオ・レカンダが始めたワイナリーです。

レカンダはボルドーからカベルネソーヴィニョンメルロー、マルベックを持ち帰り、これを畑に植えてワイン造りを始めるのです。

1868年にその息子が本格的な醸造所を建設し、父親が持ち込んだ三種類に加えて地元のテンプラニーリョを加えた独自のワインを生み出します。

これが1929年のバルセロナの万博で金賞を受賞し、一躍世界にその名を知らしめることとなります。

その素地を引き継ぐべく1982年にマドリッドの実業家であるアルバレス一家が買い取り、醸造責任者のマリアノ・ガルシアが優良年に渾身を込めて造ったのがベガシシリア・ウニコなのです。

現在でもスペインを代表する高級ワインとして知られていて、世界のワインショップでの販売価格およそ45000円程度で推移しています。

ベガシシリア ウニコにつきましてはこちらをご参考ください。

 ワインの教科書
ウニコ ベガシシリアとは?特徴とブドウ品種、流通価格
https://wine-kyokasyo.com/unico
ウニコ(UNICO)はスペインのトップ・ワイナリー、ベガ・シシリアのキュヴェです。ウニコはonly(唯一の)という意味。満足いく出来のブドウを仕込み、納得するまで熟成した、文字どおり唯一の(ほかにはない)赤ワインです。そのこだわり故に品質によっては生産が見送ら...
 

 
ウニコ以外にもベガシシリアに隣接する畑にあるドミニオデピングスも↑も傑出するワインを産んでいます。

1995年にデンマーク出身のピーターシセックはシャトーヴァランドローで修業し、最初のヴィンテージをわずか325ケース生産します。

これが評論家の目に留まり、一気にカルトワインの仲間入りをし、これに続きフロールデピングス、アメリアというトップキュヴェを生産しています。

現在の評価はスペインはもちろん世界でも1,2を争うほど高く、純粋にワインアドヴォケイトの点数だけで言えばロマネコンティに引けを取りません。

販売価格はおよそヴェガシシリアの倍の90000円前後で推移しています。
 

 

ブドウの品種

主に黒ブドウ種であるリオハと同じ、テンプラニーリョ種を使用しています。

この地方ではティントフィノ、またはティントデルパイスと呼ばれ、スペインでは高貴品種とされています。

このテンプラニーリョ種を75%以上使用するという規定があり、ガルナッチャ種やマルベック種、カベルネソーヴィニヨン種やメルロー種などとのブレンドが許可されています。

中にはアルビーリョ種という白ワイン種のブレンドも認められていますが、現在ではほとんど聞かないほど生産されていません。

 

これはどこの産地でもあるお決まりのパターンですが、まずはフランスワインに追い付けとボルドーの品種をブレンドすることがブームとなり、そのうちに

「それじゃこの地方ならではの良さがなくなってしまう」

という声が上がり始め、すると地元品種の比率を高める生産者が増えるという流れがあって、これはリベラデルドゥエロでも全く同じです。

最近のトップ生産者はティントフィノのポテンシャルを追求し、単一で、あるいは補助品種はほんの数パーセントという造りのワインが多くなりました。

 

なお、この地方では白ワインも生産されていますが、黒ブドウ品種のみが原産地呼称統制員会に認可されているため、白ワインはDOとしては販売されていません。

保護地理表示であるIGPとしての販売となります。

飲んだことがないのでわかりませんが、おそらく地元消費のワインで

「ここは赤ワインの産地だけどわしは白を飲みたい」

という人は必ずいるので、その人向けのワインなのかもしれません。

 

 

リベラ・デル・ドゥエロの特徴

厳しい気候の地域で栽培されたブドウだからこその豊かな果実味が特徴のワインとなります。

濃厚なベリー系のアロマと、複雑で凝縮された味わいとなり、深みのある余韻があります。

深みのある赤色で、高品質ワインだからこその濃厚かつ骨格のしっかりしたボディです。

リオハ同様、熟成期間ごとに名称が異なります。

クリアンサ、レセルバ、グラン・レセルバに分かれており、長期熟成させることで複雑味と風味が加わります。

 

ここのワインは世界的に知られている生産者もあれば、いまでも家族経営で細々と続けているところもあれば、世界的な企業と手を結んで大型の醸造所を設けているところなど様々なタイプのワインがあります。

総じて品質は高く、また日本ではあまり知られていないため一部のワインを除いてコストパフォーマンスは高いといえるでしょう。

ワインショップで2000~3000円台のリベラデルドゥエロがあれば、一度試してみてはいかがでしょうか。

 

相性の良い料理

凝縮された旨みのある赤ワインなので、肉料理との相性は良くなっています。

大陸性気候の厳しい気候に合わせてか、体を温める煮込み料理が歴史的に食べられていて、これに合わせるように赤ワインは飲みごたえがあってじんわりうまいものが造られてきたのです。

 

ただし現在は世界企業の投資が進み、これが加速しているため、地元らしい頑固なワインは鳴りを潜め、渋みの滑らかでエレガントなタイプが増えてきています。

そのため牛肉料理であれば煮込み料理もいいですが牛赤身肉をグリルにしてべアルネーズソースを添えたような料理、あるいは赤ワインを煮詰めたソースでもいいでしょう。

複雑味のあるワインだからこそ、ワインにフォーカスし、チーズやドライフルーツなどとじっくり味を確かめながら楽しんでもいいワインでしょう。

 

 


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