ワイン用語集フランスワインボルドーのシャトーボルドー地方生産者

シャトーサンピエールとは?その特徴と歴史

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シャトー サン ピエールは、サン ジュリアンに位置し、メドック4級に格付けされているシャトーです。

セカンドワインの様な位置づけのワインとして、シャトー ペイ マルタンがあります。

 

シャトーグロリアの所有者でボルドーワイン界のドンであったアンリマルタンの悲願であった格付けシャトーの所有のターゲットでした。

アンリマルタンはいい畑を見抜く眼力があり、そのためサンピエールは素晴らしいワインでした。

しかし相続問題で格付けシャトーを一つにまとめることができずに二つのワインに分割するという体たらくを経験し、格付けワインとしてのリリースさえされない時代もあったシャトーです。

 

 

シャトーサンピエール

復活したシャトー

17haの畑を所有し、作付面積はカベルネ ソーヴィニヨン75%、メルロ15%、カベルネ フラン10%です。

地質は、砂の多い砂利層と粘度を含む砂利層が多くを占めます。平均樹齢は40年で、植え替えが行われています。

発酵はステンレス タンクで行われます。新樽比率は50%で、14~16カ月の樽熟成を行っています。

 

栽培面積は17ヘクタール、生産量は9000ケースと小ぶりです。

ラベルがよく見かけるデザインなので見過ごしているのか、日本ではほとんど見かけません。

1982年に復活するまでは格付けワインとしてのサンピエールは出荷されておらず、復活したシャトーといえます。

 

ワイナリーの歴史

17世紀に創設されたシャトーは、1767年にサン ピエール男爵の所有となります。

1832年にサンピエール男爵が亡くなった際、シャトーは分割され二人の娘に相続されます。

その2つのシャトーは、サン ピエール セバストルとサン ピエール ボンタン デュバリーとして格付けに入りました。

1920年には、サン ピエール セバストルがサンピエール ボンタン デュバリーの名称を購入、セラーは樽製造業者のアルフレッド マルタン氏が購入しました。

 

1981年には、アルフレッド氏の息子であるアンリ マルタン氏がサン ピエール セバストルの畑を買い取り、再びシャトー サン ピエールとしてワインを生産しています。

アンリ マルタン氏は、シャトーグロリアの創設者であり、サンジュリアンの村長も務めた人物です。

サン ピエールは当時シャトー グロリアと同じセラーで醸造を行っていました。

 

1991年にセラーを現代的に改築しました。

2008年には、小型ステンレスタンクの導入や、集中温度管理システムの採用など、品質の向上を目指しています。

 

2003年以降、飛躍的に評価を上げています。評論家ロバートパーカー氏が、「コストパフォーマンスに優れるワイン」と評するなど、高い評価を得ています。

伝統的に主にベルギーの愛好家に販売されてきました。

しかしサンジュリアンの中で知名度はまだ低く、あまり日本では知られていないシャトーです。