ワイン用語集フランスワインロワール地方

ソミュールシャンピニーとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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ソミュールシャンピニー(SAUMUR CHAMPIGNY)は、フランスのロワール地方ロワール川中域のソミュール地域で造られるワインです。

1957年にAOCの認定を受けました。

1580ヘクタールの畑から、おおむね83000ヘクトリットルのワインを産出しています。

フレンチレストランやワインショップなど日本でも比較的見かけることの多いワインでしょう。

 

ロワールワインの中にあっては以前は日本でもよく紹介されていたのですが、最近は国際的に様々なワインが流入するようになり、やや存在感を薄くしている感はあるかもしれません。

ロワールワインは価格だけで見ればリーズナブルとは言えず、そのため同じくらいのワインをほかの地域や国のワインでいただこうとするとどうしてもそちらに流れてしまうのです。

もっとも、ソミュールシャンピニーは心地よい酸味と渋み、華やかな果実味の大変にバランスの取れたワインで、カベルネフラン独特の風味を十分に楽しめます。

お醤油の風味にも合わせやすいので、日本の家庭料理にもなじみやすいといえます。

ワインファンであればお察しのとおり、ソミュールシャンピニーはロワール川の中でもアンジューソミュール地方のワインです。
 
アンジューのほうが先にあるのでどうしてもロゼダンジュのイメージが浮かびますが、全く傾向の違うワインで、フランスワイン好きであれば押さえておきたいワインの一つでしょう。
 
渋味や酸味も共に控えめではありますが、これが果実味と伴ってさわやかさを感じさせ、しかも決して高価なワインではないので、本来ならもっと人気が出てもいいと思うのですが・・・。

 
もちろん、人によってはこれを物足りないと表現する人もいるかもしれませんが、本来の日本の食卓にも合わせやすいし、何よりも飲んでいて元気になる、そんな味わいのワインなのです。
 
パリにあるカフェやビストロでは比較的多く見かけるので、何かのきっかけで日本でも注目されることもあるかもしれません。

 

 

ソミュールシャンピニー

ワインの特徴

ソミュールシャンピニーの主要品種はカベルネフランで、カベルネソーヴィニヨンやピノドーニスも用いられます。

同じ地区でシュナンブランも植えられているのですが、AOC上は赤しか認められていないので、ほかのワインに使われるとことになります。

 

 

ソミュールの街に近い8つの村によって栽培されていて、砂の台地と石灰に覆われた丘陵という土壌に畑があります。
(コミューンはChacé, Montsoreau, Parnay, Saint-Cyr-en-Bourg, Saumur, Souzay-Champigny, Turquant , Varrains)

ソミュールシャンピニー地区の畑はテュフォーの丘にあり、黄色っぽい変成岩と砂による土壌です。

このような土壌はロワール川中域にみられる特徴的な地形で、水はけがよく良質なワインの製造を可能にしています。

穏やかな海洋性気候ですが、ミクロクリマの影響を受けて夏は非常に暑くなります。

 

ミクロクリマとは、細分化された区画であるクリマの中で、さらに微小な差によって発生する気候のことです。

傾斜や土壌、畑の向きによって発生するこれらは、微小な違いではありますが、ブドウの育成やワインの出来には大きな影響を与えるとされています。

 

 

ワインの味わい

輝きのあるガーネットがかった赤色で、ラズベリーやスミレを感じさせるスパイスや焦げたアロマを持っています。

ミディアムボディで、酸味と果実味を感じ、さらになめらかで繊細なタンニンを持っています。

ヴィンテージや生産者によって酸味が強く感じるのは、この地方が冷涼なエリアに属するからですが、渋みも強くはありませんので程よいバランスを感じるでしょう。

 

また、一部の生産者は大変に凝縮感があり、この場合は酸味も渋みも強く、熟成を経ることで複雑な味わいを楽しむことができます。

 

楽しみ方のコツ

比較的タンニンや酸味は穏やかで、果実味の生き生きしたワインなので、16度くらいで頂くとよいでしょう。

グラスも大ぶりなものではなく、中ぶりのチューリップグラスであればたいてい合わせることが可能です。

 

熟成期間は比較的短く、収穫から5年程度が飲み頃といわれています。

中には、長期熟成にむいたものもあり、その場合は10年程度の熟成でより複雑さを増した味わいとなります。

熟成期間が足りず酸味やタンニンが強すぎると感じた場合や、長期間の熟成によって澱が目立つ場合には、デカンタを利用しましょう。

 

合わせる料理

ソミュールシャンピニーは、酸味やタンニンのバランスの取れた味わいと、さわやかな余韻が特徴でさまざまな料理と合わせて飲むことができます。

もっとも、一部の生産者を除き渋みは決して強くはなく、そのため風味の強いジビエのような料理だとワインが負けてしまいます。

そのため肉料理であっても豚肉や鶏肉などの白身のお肉を使った料理がベストでしょう。

肉料理であれば、トゥ―レーヌ地方の郷土料理のリヨンという豚バラ肉をラードで煮込んだ料理↑などは、じゅわっと口の中に広がる豚肉の風味とソミュールシャンピニーの果実味がよく合います。

 

ソミュールシャンピニーは、和食とのマリアージュも検討されていて、特におしょうゆベースの料理との相性はとてもいいものになります。

日本料理であれば、例えば鶏肉の照り焼きの風味にソミュールシャンピニーのさわやかな渋みを合わせると、照り焼きソースのコクとワインの風味がよくマッチします。


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