ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

サヴィニーレボーヌとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

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サヴィニーレボーヌ(SAVIGNY LES BEAUNE 単にサヴィニーとも呼びます)は、ブルゴーニュ地方でも力強さと上品さのバランスが人気の赤ワインです。

ワイン造りの歴史は古く、ローマ時代にSAVANIACOと呼ばれていて、これが語源だとされています。

 

同じ生産地ながらもブドウ畑の位置によって味わいが異なるので、これが面白みでもあり、難しさとも言えます。

 

赤と白が認められていて、およそ9割は赤ワインで、白ワインは1割程度です。

1937年にAOCに認定され、350ヘクタールの畑から15000hlのワインを生産しています。

 

サヴィニーレボーヌは目立ちませんが、吟味をすることで高品質なワインに出会える産地として知られていています。

グランクリュはありませんがプルミエクリュの比率が高く、全体で、赤で40%、白で20%の栽培面積がプルミエクリュの指定を受けています。

後にご説明しますが、南向きの斜面のクリマはほとんどがプルミエクリュで、ここを見逃す手はありません。

評価の高い生産者に、

Benjamin Leroux,Bruno Clair,Chandon de Briailles,Dublère,Jean-Marc Pavelot,Leroy,Maurice Ecard,Pierre Guillemot ,Simon Bize,Tollot-Beaut,Louis Jadot,Seguin-Manuel

等があります。

サヴィニーレボーヌは、名前がつくだけあって ボーヌ村に隣接しています。
 
私たち日本人の感覚から言えば、この名前の響きはどうしても「ボーヌの弟分的なワイン」とイメージさせるでしょう。
 
実際に売り出すほうも「ボーヌは有名だから乗っかっちゃえ」というのは全くないというわけではないでしょう。
 

ただしそうなると目立たないし、一般のブルゴーニュワインの愛好家からすると決して本丸のワインにはならないかもしれません。
 
しかし、実際に地図を見て検討すると、なかなかおいしそうなワインができるコミューンであることがわかるのです。
 
個別のワインを検討するとコートドボーヌの中でも決して引けを取らないワインも多いのですが、目立たない分価格はひかえめで、その意味では上級者のブルゴーニュワインといえるでしょう。

 

 

サヴィニーレボーヌ

地勢

では、実際の立地を検討してみましょう。

サヴィニーレボーヌは、ボーヌの北にあって、アロ―スコルトンとペルナンヴェルジュレスの西に位置しています。

ペルナンヴェルジュレスに至っては、1級畑のイルデヴェルジュレスに隣接しているので、何とも期待が持てそうだということがわかります。

気をつけたいのが、↑の画像を見てお分かりのとおり、村を南東から北西に延びるロアン川があって、これが生産エリアを二分しているところでしょう。

ロアン川の北部は斜面が南向きになるので、日の光を浴びやすく、そのためリッチな口当たりになりそうだということがわかります。

逆に川の南部のワインはエレガントで線の細いワインになりそうだ、と推測できます。

そして実際に評価が高いのはお察しのとおり北部のワインで、地勢を反映してピノノワールでありながらコクがあり、骨太なワインに仕上がります。

このように、同じサヴィニーレボーヌであっても味わいは様々で、ワインを購入する際はできれば畑の場所まで検討して購入したほうがいい、ということになるのです。

お勧めは、この北側の斜面の1級畑で、コストパフォーマンスではブルゴーニュでも1,2を争うワインといっていいでしょう。

 

一方、村名クラスのワインは村の東側の平たんな土壌から造られる並質のものが多く、生産者によって差が大きいのが特徴です。

 

 

ワインの特徴


地勢を検討すると、サヴィニーレボーヌのワインは、①ロアン川の北側②ロアン川の南側③それ以外のエリアに大別で切るといっていいでしょう。

①ロアン川の北側は、ペルナンヴェルジュレスと地続きで、斜面部分はほぼ1級畑でしめられています。

土壌は赤色の鉄分を含んだ白色魚卵状石灰岩(ウーライトとかオーライトと呼ばれる)になっています。

リッチな口当たりで芳香成分に富み、ペルナンヴェルジュレスより濃厚で、多彩な香りのワインに仕上がりやすいです。

②ロアン川の南側はボーヌと地続きで、土質も砂が多くなってきます。

そのため北側の①のワインとははっきりと異なる性質を持っていて、ソフトでエレガント、言い方によっては線の細いワインに仕上がります。

③それ以外の村名ワインは、斜面の部分もあれば平地の部分もあって、しかもどれをブレンドしたのかはよくわからないことがおおく、味わってみないとわかりません。

総じて若めのうちに飲んだほうがいいワインで、はつらつとした酸味と渋みを楽しみたいワインでしょう。

 

 

ワインの味わい

生産されるワインの9割が赤ワインですが、1割ほど白ワインも生産されています。

赤ワインは扇状地の中央で生産された赤ワインは、控えめなタンニンとボリュームある果実味が特徴的で、力強い味わいになっています。

南側斜面で生産されるワインは、ワイン自体の色合い深く、濃厚で力強い赤ワインに仕上がります。

一方で、北側斜面で生産されるワインは、香り豊かな少し軽やかな赤ワインです。

長期熟成に耐えるポテンシャルがあるので、10年は熟成させて飲まれています。

 

白ワインは生産量が少ないものの、滑らかなタンニンと豊かなミネラルを感じられる洗練されたワインになっています。

美しいエメラルドを帯びた黄金色の白ワインは、花の香りやレモン、グレープフルーツなどのアロマが爽やかながらも、オイリーで長い余韻が特徴的です。

 

楽しみ方のコツ

サヴィニーレボーヌの赤ワインは、生産されたブドウ畑のエリアによって味わいは異なりますが、全体的に力が強い赤ワインとなります。

温度は16度程度に設定し、銘柄によっては10年程度熟成させることで一気に豊潤さを表現するようになります。

熟成させたサヴィニーですと、ジビエのサルミソースやカモ肉を蜂蜜で仕上げたカナールアピシウスなどの高級料理にも十分に合わせられます。

また、チーズであれば、甘みを感じるようなブリードモーやモンドールとのマリアージュが素晴らしいものになっています。

 

白ワインであれば爽やかな口当たりなので、川魚やオムレツなどの卵料理と合わせると良いでしょう。

おすすめのサービス温度は11度前後となります。

 

サヴィニーは、少しブルゴーニュワインを飲んだ程度ではなかなかたどり着かないワインでしょう。
 
しかし、実際に立地までを検討すると、ここでいいワインができないはずがない、と推測することができ、個別のワインを検討すると評価の高いものも多いのです。
 
なかなか手を出しづらいエリアかもしれませんが、もしワインショップなどで1級の北側の斜面のものを見かけたら、思い出してみてはいかがでしょうか。


最後までお読みいただき、ありがとうございます。

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