セラファン(SERAFIN)はジュヴレ シャンベルタンを本拠地とするドメーヌです。
現在はクリスチャン セラファン氏の娘であるカリーヌ女史がマーケティングを担当し、姪であるフレデリック女史が栽培と醸造を担当し、二人を中心にドメーヌは運営されています。
所有している畑は、ジュヴレ シャンベルタンとモレ サン ドニを中心に5.3ha程です。
特にジュヴレ シャンベルタンでは、シャルム シャンベルタン、レ コルヴォー、ル フォントニー、レ カズティエなどの銘醸畑を所有しています。
セラファン
ジュヴレシャンベルタンの名門ドメーヌ
ブドウ栽培では1990年から、化学肥料や除草剤、殺虫剤の使用をやめています。
徹底した芽掻きや剪定、グリーン ハーヴェストにより低収量を実現しており、収穫はすべて手摘みにより丁寧に行います。
クリスチャン氏の代から100%除梗を行い、発酵前にコールド マセレーションを行います。
コールドマセレーションは低温にコントロールした果醪を浸漬することで、滑らかで上質な渋みを抽出することが可能となります。
発酵はステンレス タンクを使用しており、高い新樽率にて樽で熟成させます。清澄やろ過は行わずに、瓶詰めして販売されています。
ドメーヌの特徴と歴史
セラファンの特徴としては、その高い新樽率を挙げることが出来ます。
広域アペラシオンであっても新樽率は50%程であり、村名で70%程、プルミエ クリュとグラン クリュでは80~100%使用されています。
この高い新樽率は、栽培しているブドウの品質の高さによって可能とされています。
熟成に使用されている樽は、フランソワ フレールやタランソーなどの一流メーカーから仕入れています。
1947年にスタニスラス セラファン氏がシャルム シャンベルタンを購入したことを契機に、ジュヴレ シャンベルタンに設立されました。
1960年代頃より息子のクリスチャン氏がワイン造りに加わり、この頃より評価が高まります。
1988年からはクリスチャン氏がドメーヌを引き継ぎ、徐々に畑を買い足していきます。
現在クリスチャン氏は高齢のため事実上引退しており、ワイン造りのノウハウは、共にワイン造りを行ってきた、姪のフレデリック女史に引き継がれています。