ワイン用語集フランスワインブルゴーニュのドメーヌブルゴーニュ地方生産者

シモンビーズとは?特徴と歴史、基礎知識

初代シモン・ビーズ氏は、「人間、飲むものと食べるものさえあれば生きていける」という考えから、ワイン用ブドウの栽培と肉屋をスタートしました。

食べるものは肉、飲むものはワインというなんとも単刀直入な発想に聞こえるかもしれません。

普通の感覚であれば、この言葉の理屈からはとても崇高なワインが生まれるとは感じられないかもしれません。

受け取る側からすれば「生きていける最低限度のワイン」が出されるかもしれないからです。

 

しかし実際のワインは、ブルゴーニュはおろか世界に誇る品質のものをリリースし続けています。

おそらく冒頭の言葉には一般人では及びもつかない深さで発した言葉なのでしょう。

(ちなみに、この言葉は日本でシモンビーズのことを紹介するときによく使われますが、原文はおそらく前後の脈絡も含めてもう少し違う言い回しだと思います)

 


ドメーヌの歴史は古く、現在はマリエル・グリヴォ氏と日本人の千沙・ビーズ氏が責任者を務めています。

白ワインは、ブドウの熟度と酸度の完璧なバランス、赤ワインは、テロワールを体現した緻密で繊細なのがシモン・ビーズの特徴です。

 

シモン ビーズ

日本人経営のドメーヌ

本拠地はフランスのブルゴーニュ サヴィニー レ ボーヌにあります。

ドメーヌの創設は1880年で、初代シモン・ビーズがわずかばかりのブドウ畑を耕作して始めました。

それから現在まで5世代にわたり受け継がれて行きます。

畑ではリュット・レゾネ(減農薬農法)を実践していますが、実際には除草剤や殺虫剤は、一切使用せずに栽培されています。

2008年から、一級畑レ・セルパンティエールの畑では千砂さんの進言により、ビオディナミ農法を採用しています。

シモンビーズの経営責任者は千沙ビーズ氏ですが、保守的なフランスにあってフランス文化の権化のようなブルゴーニュワインの世界でかじ取りをすることがどれだけのプレッシャーかは想像もつきません。

とくに男社会のワイン生産者の中では際立った存在感を見せ、ワイナリーとしてこの上ない成功を収めています。

 

ワイナリーの歴史

1950年に孫の3代目シモンがドメーヌを継承すると、ブドウ栽培、醸造家として才能にも恵まれた彼は、戦後ドメーヌ元詰めを決意します。

1972年にドメーヌを引き継いだのが、3代目シモンの息子、パトリックです。

彼はドメーヌの名声をさらに高めると同時に、ブドウ畑を大きく拡張することに成功します。

1998年、パトリックは日本人女性の千砂さんと結婚。

大きな開放樽の前のパトリックビーズ氏↑

しかし、パトリックは2013年10月、61歳の若さで他界してしまいます。

 

それ以降はドメーヌの舵取りはパトリックの奥さんである、千砂さんが行なっています。

責任者が日本人ということもあり日本のファンが多く、ワインファンを喜ばせています。

 

歴史の古いワイナリーであり、パーカーポイントでもおおむね90―92点と高く評価されています。

代々受け継がれた畑を大切にし、先代の造りを守りながらも、新しいことに挑戦し、女性経営者ならではの新しいブルゴーニュワイン像を見せてくれるかもしれません。