ソムリエ試験

ソムリエ試験の合格点と合格率・難易度について

ソムリエ試験は、筆記試験、口頭試問、実技に分かれています。

そのうち最大のヤマは何といっても最初の筆記試験ですが、合格点については公表がされていません。

後述しますが合格率は公表されていて、2015年まではほぼ一致して40%前後ですので難易度による調整があるのだと推測されます。

下の表はソムリエやシニアソムリエ、ワインアドバイザーなどの合格率の推移です。一番右端が2018年で左に行くごとに過去にさかのぼります。

 

これを見るとソムリエについては2015年までは一致して40%前後であることがわかると思います。

そして2016年に29%、2017年に23.5%、そして2018年に26,5%といきなり合格率が下がりますが、これは2016年からソムリエとワインアドバイザーが統一されたための調整です。

ただし2017年の23.5%はこれまでのソムリエ試験の難易度から言っても突出して合格率が低く、おそらく過渡期だったのではないかと想定できます。

あまり合格率を低くすると受験者離れが起こってしまいますし、それはソムリエ協会としても避けたいところでしょう。

ただし、試験の難易度は明らかに難化傾向にあり、これはおそらく一時期の増えすぎたソムリエの質的低下の反省から合格者数そのものを下げる意図があるのかもしれません。

 

そのため、この流れから行きますと、2019年以降もおそらく25%~30%前後で推移するものと思われます。

合格率がこの程度の試験というのは、難易度的に決して楽観的になれる程度のものではありません。

しっかりと準備をしなければ太刀打ちできませんし、受験料の無駄になってしまいます。

受験料だけであればまだいいかもしれません。

中途半端に立ち向かえばその時間もまるまる無駄になるのです。

 

ソムリエ試験の全体像を知りたい方は

ソムリエ試験の全体像と内容

をご覧ください。

 

ワインのテイスティングの全体像と取り組み方は

ワインのテイスティング|初心者がコツをつかむための具体的手法

 

ソムリエ二次試験対策|ワインテイスティングで得点するコツ

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ソムリエ試験の過去問は,最新の

2017年

で試験形式でチャレンジできますので、難易度を感じてください。

 

ワインエキスパート試験については、

 ワインの教科書
ワインエキスパート試験とは?難易度と全体像を知ろう
https://wine-kyokasyo.com/wine-expert
ワイン エキスパートは、一般社団法人 日本ソムリエ協会が主催している呼称資格の一つです。飲食店や酒販店勤務のプロフェッショナル向けの資格であるソムリエに対し、一般ワイン愛好家向けのものがワイン エキスパートです。ソムリエ呼称資格試験は、1985年から始ま...

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筆記試験の合格点は70%?

受験者には大変申し訳なく思うのですが、ソムリエ協会からは受験者に個々の点数の通知はありませんので推測で合格点を推し量るしかありません。

私はホテルのソムリエをしていたことがあり、そのホテルでは毎年10人前後ソムリエ試験を受けていました。

そこのソムリエ仲間からの話を聞いた経験からも、だいたい70%前後が合格点ととらえて問題ないでしょう。

中には65%くらいで合格したという話も聞きますし、それ以下もありそうな雰囲気です。

ただし、前述しましたがソムリエ試験は試験問題の難易度による合格点の調整がはいる相対評価の試験です。

そうなると難易度が優しい場合は合格点があがるので安心できるラインはやはり70%と考えるのが無難でしょう。

 

ソムリエ試験合格までの勉強時間のめやすは

ソムリエ試験|合格までの勉強時間はどれくらいなの?

をご覧ください。

 

試験勉強を独学かワインスクールで迷っている場合は

ソムリエ試験|独学かワインスクールどちらがいいか?

をご覧ください。

 

相対評価の試験

夢のない話で申し訳ないのですが、ソムリエ試験はソムリエ協会からすればいい収入源なので合格率がバラバラで対策のしようのない試験にはできない本音があります。

年度によって難易度も傾向もばらばらだと受験者離れが起こってしまうので、一定程度の傾向は保つ必要があるのです。

合格率が大きく変動できないとなると、ソムリエ試験は絶対評価の試験ではなく、相対評価の試験だといえます。

絶対評価・・・合格点が決まっていて、それ以上の得点の受験者は無条件に合格

相対評価・・・合格点は事前に決めずに受験者のレベルや合格率をもとに合格点を決める

そのため難易度に関しては年度ごとの差はあっても一喜一憂するものではありません。

試験問題の難易度が上がれば合格点は下がりますし、その逆もあります。

受験者のレベルはすでにある程度把握はできていますのでこの傾向は今後も続くものと思われます。

 

 

難易度と勉強時間は?

これは実際に受験した経験なのですが、例えば70%以上を安心できる合格点とした場合、パッと試験問題を見てそのほとんどが解答できるというレベルだと75%は得点できると考えていいでしょう。

すらすらと解答ができて、サクサク進むレベルまで行くのはそれなりの勉強時間が必要ですし、決して簡単な試験でないことは事実です。

ソムリエ試験対策として受験勉強をする場合、多くの人は一日2時間程度の勉強時間を設けているようです。

一発で合格することを考えると1月から始めるのがベストでしょう。

8月1日までの期間、毎日2時間勉強するとして

30日×7=210日

210日×2時間=420時間

勉強できない日もあることを考えると約400時間はかける必要があります。

 

400時間というのは目安であって、もちろんこれよりも全く少ない時間で合格する人も数多くいます。
もっとも、合格体験記のなかには異常に少ない時間で合格したものもありますが、これは特殊なケースだととらえていいでしょう。
素地があったのかもしれませんし、偶然かもしれません。
「1か月で合格!」などのとびぬけた数値は目に留まりやすく、よりどころにしたくなる気持ちもわかります。
しかしそれらのレアケースはボリュームゾーンには当てはまるとは限りませんし、通常は当てはまらないと考えるのが自然でしょう。
大事な試験ですのでそれをギャンブルのようにとらえるのでは先が思いやられます。勉強時間は手堅く考えるべきでしょう。

 

飲食店勤務には難しい?

一般的な資格試験の場合、400時間の勉強時間というのは決して多くはありません。

ただしソムリエ試験は多くの場合は飲食店勤務ですので勉強時間の捻出が難しいのです。

ただでさえ労働時間が長いく、激務なのにそこからさらに勉強時間を確保するのはどれほどのことなのかは飲食店の人であればわかると思います。

例えば一般的なイタリアンの場合、10時に出社し、ランチタイムとディナータイムを終えると帰宅するのは11時ころでしょう。

激務でボロボロになった体にさらに鞭を打つことがどれほどのことかは想像を絶します。

大手ホテルの場合は勤務体系がしっかりしていますのでここまでではありませんが、個人店の場合はそうはいきません。

個人店ですと仕事を覚えられるメリットがありますが、雇用形態は目をつぶるところも出てきます。

これに関しては受験勉強を始める前にしっかりと検討しましょう。

 

 

ソムリエ試験合格後のコンクール出場を考えている方は

ソムリエ試験合格後の活躍|コンクールの出場を考える

をご覧ください。

 

まとめ

いかがでしょうか。ソムリエ試験の難易度や合格率がわかってもらえたと思います。

まとめますと、

・相対評価の試験なので難易度が上がれば合格点は下がり、難易度が下がれば合格点は上がる

・合格率(最終)は25%~30%程度で推移する

・合格点(筆記)は、70%をめやすに考える

ととらえましょう。

ソムリエ試験を受験する理由は人それぞれだと思いますが、それなりに真剣に考えたうえでの一歩だと思います。

努力は最小限に抑えて合格できるのであればそれが一番なのですが、狙ってできるものではありません。

甘い文言につられて可能性を下げるのであれば、多少厳しくても手堅く現実をとらえるべきでしょう。

ぜひご参考ください。

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ワインの教科書
当サイト”ワインの教科書”は、ワインに関する知識や経験を、できる限り丁寧に解説しています。どうぞよろしくお願い致します。

”ワインの教科書”は、ソムリエコンテスト優勝経験者のサイト管理人が、ワインを120%楽しむために本当に必要なことを紹介しています(管理人はこの人→)。

初めてご覧の方は、できればざっと以下の記事をお読みいただき、興味を持っていただくことでワインの味わいはより一層味わい深いものとなります。

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