お酒の分類でのスピリッツ(SPIRITS)は、広義では蒸留酒全般をさします。
もっとも、同じカテゴリーの言葉にブランデーという言葉があり、ブランデーはブドウ原料の蒸留酒をさすので、そのためブドウ原料以外の蒸留酒とさすことが多いです。
また、ウイスキーや焼酎なども独自のカテゴリーとすることも多いのでスピリッツには加えないことも多いです。
蒸留酒のためアルコール度数は高く、そのためそのまま飲むのはすくなく、カクテル等のベースになることがほとんどです。
Contents
スピリッツ
原料
スピリッツは醸造アルコールができれば簡単に造ることができます。
そのため極端な話、糖分か炭水化物があれば製造は可能といえます。
糖分原料の場合はサトウキビ、炭水化物が原料の場合はジャガイモやとうもろこし、麦、大豆、米などからも造られています。
原料が炭水化物の場合は、まずは炭水化物を酵母の働きによって糖分に分解することが必要になります。
4大スピリッツとは?
スピリッツは様々ありますが、まずは押さえておくべきは4大スピリッツでしょう。
・ウオッカ(穀物)
・ジン(穀物)
・ラム(サトウキビ)
・テキーラ―(リュウゼツラン)
この4つは世界的に流通していてカクテルのベースとしては必ず必要になる材料です。
ジンは穀物原料のアルコールにジュニパーベリーの香りを加えたものです。
ウオッカやラム、テキーラには蒸留アルコールを調整してそのまま出荷するものと、樽熟成させたりフルーツやスパイスでフレーバーを加えたものに分類できます。
以下は4大スピリッツ以外で押さえておきたいスピリッツです。
アクアヴィット(ACQUAVIT)
北欧を起源とする穀物原料(主にじゃがいも)のスピリッツです。
主にデンマーク、スウエーデン、ノルウエー、アイスランドなどで造られます。
これらの地域は緯度が高くブドウが育たないため必然的に穀物原料になります。
これもそのまま出荷されるものと香りや味わいを加えたものの二種類があります。
カシャッサ(CACHACA)
ブラジル原産のラムで、ピンガとも呼ばれます。
コルン(KORN)
ドイツ原産の穀物原産のスピリッツ。