シャトー シュデュイローは、ソーテルヌに位置し(プレニャック村)、プルミエ クリュに格付けされているシャトーです。
セカンド ワインはカステルノー ド シュデュイローです。
2004年から、辛口ワインも生産しており、エス ド シュデュイローという名でリリースされています。
所有している畑は92haで、年間生産量は約10000ケースです。
シャトー ディケムから真北の1キロ先の隣接した場所にあって、丘陵部ではなく平たん部にあります。。
プルミエ クリュのシャトーの中では標高が50mと低めであり、ブドウはゆっくりと熟していきます。底土は石灰岩で、表土は砂の多い砂利層です。
栽培面積はセミヨン90%、ソーヴィニヨン ブラン10%です。
シャトーシュデュイロー
1級トップのシャトー
収穫はすべて手摘みで行い、厳しい収量制限と選果が特徴的です。
発酵は初めはステンレスタンクで行いますが、1~2日後に新樽率30%で樽に移され、発酵を行います。
熱交換システムを導入しており、発酵中の樽の温度管理を樽ごとに細かく行うことができます。
熟成は18~24カ月行い、ブレンドして瓶詰めされています。
ソーテルヌのシャトーは、ディケムがぶっちぎりのトップのため、そうなると「その次はどこのシャトーか」という話になります。
シュデュイローはその手の話題の時には必ず候補に挙がるシャトーで、以前はややばらつきがあるといわれていましたが、ここ数年は見事なワインを造り続けています。
ワイナリーの歴史
16世紀まではアラール家が所有しており、ドメーヌ ダラールと呼ばれていました。
そして1580年には二コラ アラール女史とレオナール ド シュデュイロー氏が結婚し、それ以降一族に引き継がれていきます。
1814年にはシャトーの管理人であったニコラ エダム ギヨ氏の所有となりますが、それ以降所有者は幾度となく移り変わります。
そして1992年にアクサ ミレジム社が取得し、シャトーは安定した成長をします。
(買収の仕掛人はランシュバージュのミシェルカーズ氏です)
様々な改革が行われ、代表的なものは、セカンド ワインの導入です。
1992年は不作であったことから、シャトー シュデュイローの品質の底上げと安定化を図りました。
ソーテルヌではディケムに次ぐ高い評価を得ています。
それにより高い品質が維持され、ワイン愛好家からも高い支持を得ています。
また酸とミネラルが特徴的なので、ソーテルヌで最もバルサック的なワイン、とも言われています。