ワイン用語集スイスのワイン

スイスワインの基礎知識|特徴とブドウ品種、生産地域

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スイスは意外なことにワインの生産量はドイツに匹敵するほどの量を生産します。

しかし、そのほとんどが自国で消費されてしまい、日本ではほとんど見かけないうえに情報もないのでなじみがない人がほとんどでしょう。

国際的には政治や金融市場で大きな存在感を示していますが、産業は一般的に閉鎖的でこれはワインでも同様でしょう。

もっとも、2001年に保護主義一辺倒だったワイン産業も自由化され、現在は大きく変貌しつつあります。

 

スイスといえばシャスラ―をはじめとする白ワインのイメージですが、最近は大きく様変わりし、赤ワインの生産が増え、生産量は近年逆転してしまいました。

 

スイスワインの基礎知識

生産地域

スイス ロマンド地方

スイス ロマンドはスイスの西側に位置する、フランス語圏の地方です。

スイス ワインの約80%がこの地方から生産されている、スイス最大の生産地域です。

ヴァレー州、ヴォー州、ジュネーヴ州、ヌーシャテル州が主要な産地として挙げられます。

 

その中でもヴァレー州は。スイスワインの50%を生産している重要な産地です。

ヨーロッパでも標高が高い地域で、標高650~800mに畑が多くあります。

ヴォー州は、レマン湖を中心に畑が広がるワイン産地で、伝統的なワイン造りが行われています。

主要なブドウ品種はシャスラで、高品質なヴォー州産のシャスラにはテラヴァンの称号が与えられます。

ジュネーヴ州は、スイスで初めてAOCを導入した州として有名です。ジュネーヴ郊外の田園地帯に広がる産地です。

ヌーシャテル州は、ヌーシャテル湖の北から、ビール湖の入り口にかけて広がるワイン産地です。

様々なワインを生産しおり、ウイユ ド ペルドリというロゼが有名です。

 

スイス アルモン地方


スイスの北側に位置しているドイツ語圏の地域です。

面積はスイスの国土の約2/3ありますが、ワインの生産量は約13%です。

19世紀まではブドウ栽培が今よりも盛んでしたが、フィロキセラの被害やビールの消費量増加などにより、ブドウ畑は減少してしまいました。

スイス アルモンはブドウ栽培の北限に位置しており、厳しい環境です。変化に富んだ土壌構成があり、ミュラー トゥルガウやピノ ノワールが多く生産されています。

 

スイス イタリエンヌ地方

スイスの南側に位置しているイタリア語圏の地域です。

ワインの生産量はスイスの5%程ですが、メルロから造られたワインは品質が高く、評価を得ています。

特にティチーノは有名な産地であり、生産量の80%がメルロから造られた赤ワインです。

ティチーノではフィロキセラの被害を契機に、国際品種であるメルロを栽培することにより、成功を収めました。

チェーネリ山を境にして、北側が花崗岩土壌で、南は石灰岩土壌です。

 

代表的なブドウ品種

Chasselas シャスラ

シャスラはスイスの全域で栽培されている、白ブドウ品種です。

スイスの西部が原産であり、シャスラで造られたワインの80%がスイスで生産されています。

スイス以外ではドイツやフランスなどでも栽培されています。

ドイツではグートエーデルと呼ばれています。

スイス国内でも呼ばれている名称が異なり、ヴァレー州ではファンダン、ジュネーヴ州ではペルランと呼ばれています。

シャスラを使用したスイスワインは、そのほとんどが国内で消費されているため、輸出市場に出回っているものが少なく、貴重なワインです。

スイス国内では、特にヴォー州でシャスラは重要な品種です。

評議会でその品質を認められたシャスラは、ロリエ ドール テラヴァンの称号が名乗ることが出来ます。

シャスラから造られたワインは、フルーティーな香りと、軽やかな酸味が特徴的です。

比較的個性が少ない品種で、土壌の個性を綺麗に映し出すことが出来ます。

 

Muller-Thurgau ミュラー トゥルガウ

ミュラー トゥルガウはスイス アルモンを中心に栽培されている白ブドウ品種です。

1882年に、植物学者のヘルマン ミュラー氏によって、スイスのトゥルガウで交配された品種です。

ドイツやフランス、オーストリアなどでも栽培されています。

リースリングとシャスラが掛け合わされたものだと言われていましたが、現在はシャスラではなくマドレーヌ ロイヤルを掛け合わせたものと判明しました。

青リンゴやシトラス系の香りが特徴で、柔らかくフルーティーな味わいのものが多いです。

 

Pinot Noir ピノノワール

ピノ ノワールは冷涼な気候を好み、スイス全域で栽培されている黒ブドウ品種です。

様々な国で栽培されている国際品種ですが、フランスのブルゴーニュ地方産のものが最高峰とされています。

 

Merlot メルロ

スイス イタリエンヌを中心に、栽培されている黒ブドウ品種です。

メルロはフランスのボルドー地方原産とされている国際品種です。

スイスでは、南部のティチーノで主に栽培されており、高い評価を得ています。

 

GAMAY ガメイ

スイスは全体的に冷涼なため、ブルゴーニュの品種がよく合うとされています。

そのためピノノワールが最も栽培されていますが、現在二位の栽培面積を占めるのはガメイなのです。