あなたがもしワインバーを120%楽しみたいと思った場合、最も大事なことは何でしょうか?
もちろんワインバーがいいお店であることが大事ですが、ワインを楽しむ最低限の知識も必要でしょうし、一緒に飲んで楽しいパートナーも必要でしょう。
ただし、ここまでは100%楽しむためのものであって、120%楽しむ、というものではありません。
120%楽しむためには、裏技ではありますが「お店から好待遇を受ける」これにつきます。
ほかのお客様よりもいい待遇を受けるのですから100%を超えるのもあり得ると思います。
しかし、好待遇を受けるのは前提条件として「お店側から好かれる客になる」ということがどうしても必要です。
Contents
ワインバーにとって「好かれる客」とは?
まずは「嫌われる客」を知ろう
好かれる客になる前に、どうしても避けて通れないのが「嫌われる客にならない」というテーマです。
ひょっとしたらあなたは飲食店を利用した時に「お店の人が冷たいなあ」「こっちはいろいろ聞きたいのにテンション低いなあ」と思ったことはありませんか?
もちろんお店のレベルが低かったり、接客の質が悪いということもあるかもしれません。
しかし、飲食店の従業員にも感情がありますので当然「好きな客、嫌いな客」というものが存在します。
あなたは知らず知らずのうちに、「嫌いな客」にカテゴリーされていたのかもしれません。
嫌われる客は、どこでも嫌われる
もちろんお店側が積極手に「あのお客は嫌い」という態度をとるのはワインバーというより接客業として失格です。
ただしそういうケースはまれで、ほとんどの場合はお客の側に何らかの原因があるのが現実です。
・大声でしゃべり、お店の雰囲気を壊す
・接客係に無理やりからもうとする
・特別扱いを期待する
・無理を言っているのに希望通りにいかないと不満な態度をとる
・閉店時間を超えて居座ろうとする、開店前に来店する
当たり前ですがこれらはお店側から嫌われるベスト5です。
そして、残念ですがこういう態度をとってしまう人は癖になっていて、どこのお店でも同様のことをしてしまい、そして嫌われてしまうのです。
ワインバーでの嫌われる客とは
前述したのは飲食店というよりもひととして一般的な「嫌われる人」と言えるでしょう。
では、特にワインバーに特化して「嫌われる客」を検討しましょう。
ワインバーはワインを楽しむところなのですが、「楽しむ」というのは人それぞれなのでこれが厄介です。
もちろん楽しみ方を強制させられるのはいい気はしませんが、例えばワインのうんちくをお店の従業員にだらだらしゃべるのはいい楽しみ方とは言えません。
また、ワインにはタイプがあって、自分の好みのタイプのワインの品ぞろえがないと「このワインバーはだめだ」と一方的に決めつけるのもやめましょう。
最悪なのはお店の人に経験や知識をひけらかしてしまい、何しに来ているのかわからないようなこともありますが、これでは好待遇は期待できません。
ワインバーでの好待遇とは
では、ここでワインバーでの好待遇とはどのようなものかを考えましょう。
もちろん他では飲めないようなワインをこっそり出してくれたり、ワインに合うおつまみをサービスしてくれることもあるでしょう。
さらにほかのお客様には話さないような裏話を聞かせてくれたり、業界のことを面白く教えてくれるようなこともあります。
ソムリエであれば、連絡先を交換して移動した場合は移動先を教えてくれることもあるでしょう。
そうなれば自分のワインの好みを知ったソムリエさんと一生の付き合いになります。こうなると一つの財産でしょう。
好待遇は、期待するものではない
ワインバーにせよ飲食店にせよ、通常のお客様への待遇を超えたレベルのサービスはいってみればえこひいきになります。
えこひいきはお客の側から期待するとお店側は敏感に察知します。そして好待遇は遠のくのです。
人の心理として「やらされてやる」よりも「自発的にしたくなる」ほうがいい結果になるのが人情です。
つまり「自発的に好待遇をしたくなる」気にさせるには、やはり好かれるのが一番の近道なのです。
ワインバーで好かれる客になるには
ここでやっとお店に好かれる方法を紹介します。
当たり前ですが好かれる前に「嫌われない」ことが重要です。前述した嫌われる行動はもうやめましょう。
ワインバーで好かれる客とは、ずばり「雰囲気のいい客」です。
雰囲気がいい客というと身なりがしっかりしているとか金払いがいいとかの外見的なことにフォーカスしがちですが、これが大間違いなのです。
ワインバーの店員さんは多くの人を見てきていますので表層的に雰囲気が良くても中身が伴っていない人を簡単に見抜きます。
もちろん表面的な良さを追求したくなる時は誰にでもありますし、仕方がないことではありますが、実は内面的な良さも少しの努力で劇的に改善するのです。
好かれる具体的方法
では、ここでワインバーに好かれる客になる具体的方法を実現可能性の高いものから紹介します。
一番はお店の流れに合わせるということです。
・忙しそうなときは話を端的にすませる
・お店の人のおすすめをまずは最後まで聞く
・開店間際、閉店間際にはできれば利用を避ける
例えば忙しそうなときに注文だけして「忙しそうだから、僕のことはいいから気にしないでください」なんて笑顔で言われたらお店の人はメロメロです。
次に、やはり「絵になるお客」は好かれます。絵になるといっても外見がいいとかそういうものではありません。
・とにかく楽しそうにしている
・ほかのお客をきょろきょろ見ない
・ポジティブなジェスチャーはやや大げさ気味に
・お店側に過度に気を使いすぎない
恰好は気にしなくてもこれだけで十分です。ただしこれらが自然にできるのはそれなりの経験が必要でしょう。
こういうお客様にあふれているお店は本当にいいお店ですし、一朝一夕にはできません。
だからこそお店側は絶対に離したくないお客様として好待遇をしたくなるのです。
初回から好待遇を受けるのは無理!最低3回は通おう
いくらあなたがここにあげた好かれるポイントを実践しても、いきなり初回から好待遇を受けるのは無理です。
できすぎたお客はお店側からすれば「そりゃあどこでも好かれるよ」という気持ちも持ってしまいますし、一回目は好印象を持ってもらうだけで十分です。
いいワインバーであれば好印象を持ったお客は絶対に忘れません。できれば2~3か月以内にもう一度行きましょう。
お店側は覚えているわけですから必ず前回と違った対応をしてきます。そこでも好印象を持ってもらえれば目的は達成したようなものです。
そして3回目になったらあとはお店の側の問題です。ここでほかのお客と違う対応がない場合は残念ですが何回通っても好待遇は無理です。
お店の方針かもしれませんし、あなたとは相性が良くなかったのかもしれません。
まとめ
ワインバーの側からすればすべてのお客様を同じように接客しますという意見もあるかもしれませんし、お客様の側としてもそれが当然と思う人も多いと思います。
しかしそれは人間の本質をたてまえでとらえた空論です。
ワインバーの人だって感情がありますので好きなお客にはいい接客をしたくなるものですし、逆もあって当然なのです。
しかし、「こちらはお客なんだからいい接客が受けられて当然」という態度が出てしまい、そのためお店側から煙たがられていい接客が受けられない、という人が多いのです。
ワインバーだけでなくても飲食店でのふるまいで「ひょっとしたら・・・」と感じたあなたは、一つの意見として心のどこかにとどめておいてはいかがでしょうか。
心に余裕のある時に実践していただければきっと驚くほどの成果がでるでしょう。