シルヴァンカティアール(SYLVAIN CATHIARD)は、ヴォーヌロマネを本拠地とするドメーヌです。
小さなドメーヌですが、グランクリュのロマネ サン ヴィヴァンやオー マルコンソール、レ スショなど名だたる畑を所有しています。
シルヴァン カティアールのワインは、とても柔らかく、エレガントで香りが高く、複雑味があることが特徴とされています。
自然に配慮したリュットレゾネを採用し、古木から手摘みで収穫したブドウを中心にワイン造りを行います。
ブドウは100%除梗せずに使用し、低温浸漬は軽めに行い、清澄は行いません。
造りたいワインに合うように、キュヴェにより樽の使用具合を変えています。
シルヴァンカティアール
ワイナリーの歴史
1930年に祖父がワイナリーのカティアール モリニエを設立しました。
祖父は分益耕作でワイン造りを行い、少しずつ畑を購入していきます。
その後、父のアンドレ カティアール氏が引き継ぎ、名声を高めていきます。アンドレ氏はカリスマ醸造家といわれるほど、評価が高い醸造家でした。
シルヴァン氏もワイン造りを手伝っていましたが、若手生産者たちの集まりや、様々なワインをテイスティングしていくことによって、自身のワインを造りたくなります。
そして1984年に独立し、シルヴァン カティアールを設立し、収穫以外は夫婦2人で手掛けていました。
1995年にカティアール モリニエの当主であったアンドレ氏が引退し、カティアール モリニエはシルヴァン氏が買い取る形となりました。
現在は、ボルドーのスミス オ ーラフィットで修業した息子のセヴァスチャンが4代目として、2011年からワイン造りを行っています。
ざっくりいうと、
カティアールモリニエ(祖父の代 設立者)
↓
アンドレカティアール(父の代 名声が高まる)
↓
シルヴァンカティアール(当代 カティアールモリニエを引き継ぐ)
↓
セバスチャンカティアール(シルヴァンの息子)が4代目となる
のイメージです。
ワイナリーの評価
評論家のロバート パーカー氏が、旧ドメーヌであるカティアール モリニエに対して、
「あまり流通していないが、ワインの質は最高レベルである」
と評しているほど、高い品質であるとされています。
ジャーナリズム嫌いであまり露出はありませんでしたが、それがウケたわけではないかもしれませんが、ワイン愛好家の中で高い人気を誇ります。
日本への輸入は少ないので、このドメーヌのワインは大変に希少価値があります。