ワイン用語集フランスワインボルドー地方

シャトートロタノワとは?その特徴と歴史

シャトー トロタノワは、ボルドーポムロール地区に位置するシャトーです。

所有している畑は7.9haで、ポムロール台地の西の斜面に位置しています。

後述しますがトロタノワという名前は「憂鬱」の古語で、耕すのにくたびれるという意味があります。

実際に土壌は密度の高い粘土と砂利や砂のまじった畑は雨が降った後に乾くとセメントのように固くなり、そりゃ畑で働く人は憂鬱にもなるよと思うでしょう。

 

そのおかげか、現在のシャトーの評価はペトリュスヴューシャトーセルタンに次ぐものとされていて、ペトリュスに有名税を払うくらいならトロタノワを飲む、というワインファンは多くいます。

 

シャトートロタノワ

憂鬱という名のシャトー

栽培面積はメルロ90%、カベルネ フラン10%です。所有している畑は単一区画ですが、二種類の土壌を持っているのが特徴的です。

粘土の上に厚い砂利層の土壌と、厚い粘土層の斜面です。

とても保温力が高い土壌で、1956年にあった大冷害を生き延びることができた唯一のシャトーです。

トロタノワという名前の由来がこの土壌を表しており、「憂鬱すぎる」という意味です。

それは夏は固すぎて耕せず、冬はぬかるみに足をとらわれ、畑の管理の大変さを表しています。

収穫はペトリュスと同じ方法で、晴れた日の午後にすべて手摘みで行います。

1haあたり39hlと低収量で、メドック1級に引けを取らないほど収量を制限しています。

醸造はペトリュスと同じスタッフが担当しています。

発酵は木製槽を使用し、新樽比率は33~50%で16~20カ月熟成させます。

清澄は卵白で行い、ろ過は行わず瓶詰めします。

 

ワイナリーの歴史

18世紀半ばにはジロー家が2世紀にわたり所有していました。

しかし分割転売を続け、1868年には25ha、1929年には11haと畑は減少していきます。

1953年にジャン ピエール ムエックス氏が購入した時には7.9haという大きさでした。

ジャン ピエール ムエックス氏は、シャトー ペトリュスも所有しており、トロタノワもペトリュスとほぼ同様の工程で造られています。

 

1970年代以前はとても評価が高く、メドックの2級格付けと同等の品質とされていました。

しかし1980年~1990年代初めは酒質が軽すぎると言われており、あまり品質は良くありませんでした。

 

1985年~95年に大規模な植え替えを行い、1995年から品質が向上しています。

ロバート パーカー氏からは5つ星生産者に挙げられ、「畑の立地は格別で、大成功を収めたトロタノワはペトリュスと楽に肩を並べる出来」と評し、高い評価を得ています。

 

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