ヴィニヴィティヴィンチ(VINI VITI VINCI)は、ブルゴーニュ北部、アヴァロンの町を本拠地にするワイナリーであり、当主は二コラ ヴォーティエです。
シャブリやアヴァロン、ヴェズレの栽培農家からブドウを購入し、ワイン造りを行っています。
自家栽培ではないブドウながら、造るワインは大変にビオロジックです。
ワイン造りに使用するブドウは、有機栽培を実践している農家や、長年誠実な栽培をしてきた老人の栽培農家などから購入しています。
自然を意識したワイン造りを行っており、発酵は野生酵母のみを使用し、補糖もせず、酸化防止剤は使用しません。
設備は廃業したネゴシアンから部分的に譲り受けたものですが、赤ワインは木の開放発酵槽を使用し、白ワインは小樽で発酵、醸造を行うことができます。
ワイナリーの変わった名前の由来は、有名なシーザーの言葉である「Vini vidi vici 来た 見た 勝った」をもじったものです。
少しセクシーなワインエチケットの絵もそうですが、ワイナリーのネーミングからも少し遊び心のある生産者と言えるでしょう。
ヴァンナチュールであることを強く主張したスタイルのワインが多く、赤ワインは、ブルゴーニュ エピヌイユやイランシーなど北部ブルゴーニュのアペラシオンが中心です。
白ワインはアリゴテ、ソーヴィニヨン ブラン、シャルドネなど幅広くリリースしています。
ワイナリーの歴史
1970年生まれの二コラ ヴォーティエは、ボジョレの醸造学校を卒業後、ワシントン州のワイナリーで働きます。
その後ヴァン ナチュールの聖地とも呼ばれるワイン専門店で、15年間勝ヴィストとして勤務しました。
その後ドメーヌ サーブルとフィリップ パカレで研修後、2009年から長年の夢であるワイン造りを始めました。
リリースされたファーストヴィンテージは2009年です。
ヴィニヴィティヴィンチのラベルは、セクシーでコミカルで、見る人によっては「ワインらしくない」と思われることもあるかもしれません。
また、ブルゴーニュにありながらヴィニヴィティヴィンチというイタリア風の発音の名前は、狙ってもなかなかできないことです。
しかし、これは新進気鋭のワイナリーならでは戦略で、ユーザーに印象付けるためにあえて際立ったエチケットにしているのでしょう。
ワイナリーの評価
ピュアなニュアンスで、柔らかな香りとエキスがこもったワインと言われ、2009年のファースト ヴィンテージから自然派の新鋭生産者として、自然派ワイン愛好家の注目を集めています。
ワイナリーにとって残念なのは、コートドニュイの花形ワインの畑を手掛けておらず、そのためわかりやすい評価がまだ得られていないことです。
ただし、こだわったビオロジックのワイン造りはビオワインファンの間では大変に評価が高く、日本ではなかなか目にすることがありません。
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