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ヴィーノ ノビーレ ディ モンテプルチアーノとは?特徴とブドウ品種、合わせる料理

VINO NOBILE DI MONTEPULCIANO(以下ヴィーノ ノビーレ ディ モンテプルチアーノ)は、イタリア トスカーナ州の高級赤ワインです。

トスカーナ州シエナの南東にあるモンテプルチアーノで生産されているDOCGワインが、ヴィノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチアーノとなります。

小さい町ながらも、ワインの生産地としては世界的に有名となります。

ヴィノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチアーノのノビーレはイタリア語で「高貴なワイン」という意味です。

実際に比較対象であるブルネロディモンタルチーノと比べると果実味があり、パワフルさの中にもしなやかさがあって上品さを感じます。

DOCGに認定されたのは1980年と古い歴史があります。

ヴィーノノビーレディモンテプルチアーノは、上質なワインなのですが、名前が長くて覚えづらく、損をしているきらいがあります。

キャンティやブルネロのような愛称もなく、かつ、後述するアブルッツオ州のブドウ品種と混同しやすいため、ややこしさを感じさせるのです。

地元の人であればいいかもしれませんが、他国のワインファンからするとやや不親切なネーミングかもしれません。

 

ヴィーノ ノビーレ ディ モンテプルチアーノ

ブドウの品種

ヴィノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチアーノはサンジョベーゼ種の70%以上の使用が義務付けられています。

現地ではプルニョーロ ジェンティーレ(PRGNOLO GENTILE)と呼ばれています。

大衆的なイメージのサンジョベーゼとは違うんだというスタンスの表れかもしれません。

残り30%はトスカーナ州での栽培に適した黒ブドウ品種との混合が可能です。

1999年までは白ブドウも混醸されていましたが、白ブドウの混醸はワインを薄めてしまうこともあり、品質を維持するために廃止されました。

ブドウの収穫の翌年の1月1日から最低2年間の熟成が規定されており、時間を要することでヴィノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチアーノの深みが実現します。

ブルネッロディモンタルチーノは5年の熟成期間ですから、この差が味わいに決定的な違いを生むのです。

 

 

同名のブドウ品種との混同に注意

モンテプルチアーノ種というブドウ種がイタリア中央部で多く栽培されていますが、ヴィノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチアーノには使用されていないので注意が必要です。

ブドウのモンテプルチアーノ種は一部の例外を除き日常的な品質のワインで価格も安く、料理にも用いられるワインです。

現在の日本のイタリア料理店でも料理用のワインにマグナムボトルのモンテプルチアーノを用いる所は多いようです。

 

ヴィノ・ノビーレ・ディ・モンテプルチアーノの特徴

鮮やかで輝きのあるガーネット色の赤ワインです。

非常に力強いながらも、エレガントな味わいが魅力のフルボディワインとなります。

チェリーやベリー系の果実のアロマに、シナモンなどのスパイシーなアクセントが加わり、凝縮された香りを楽しむことが出来ます。

骨格がしっかりとしているのに、なめらかさを感じられるワインで、酸味とタンニンのきめ細かさがバランス良く感じられます。

 

飲み方のコツ

ヴィーノノビーレディモンテプルチアーノは凝縮感があり、酸味や渋味の強い個性を持つワインです。

そのため温度も16~18度にして徐々に温度が上がることによって変化する香りを楽しみたいですね。

グラスは中ぶりなもので構いませんが、一部の生産者の場合は大ぶりなグラスを用いましょう。

形状は先がつぼまったグラスであればこだわらなくてもいいでしょう。

↑の写真のように極端なチューリップグラスも楽しいです。

一本の糸のように空気を含ませるようにグラス注ぐことで、ふわっと華やいだ香りが楽しめます。

 

10年以上熟成させたワインはオリが沈殿していることがあります。

この場合はデカンタージュをして20分ほど待つことでより一層おいしさを感じられるでしょう。
 

相性の良い料理

モンテプルチアーノには伝統的にピーチ(PICI)とよばれるうどんのような形状の極太のパスタがあります。

このパスタに牛やウサギや羊などのミートソースを合わせるのですが、このパスタには抜群の相性といえます。

 

フルボディの赤ワインなので肉料理との相性良く、特に煮込み料理やロースト料理とのマリアージュは完璧です。

もちろん、トスカーナ州伝統のTボーンステーキにも合わせられます。

ラム肉や野鳥を使ったトスカーナ地方の料理や、ジビエ料理とももちろん相性抜群です。

チーズとの相性も良く、中でも熟成されたチーズがお勧めです。

ワインのバランス良い酸味と香りが口に広がります。

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