
山梨ヌーボーは、2008年に山梨県ブドウ醸造化組合によって設定された新酒のワインのことを指します。
それまでは固定された解禁日のようなものはなく、各ワイナリーの自己判断によって売り出し日が決められていました。
しかしそれでは「できるだけ早く売って目立ってしまえ」という気持ちも芽生えてしまい、そうなると品質の低い新酒も出回ってしまいます。
これを防ぐ目的で山梨県では11月3日を解禁日として新酒を”山梨ヌーボー”と名付けたのです。
山梨ヌーボーとは?
11月3日解禁の新酒ワイン
山梨県は古くからワイン用のブドウが栽培されていて、とくに甲州種↑とマスカットベーリーA種は日本古来のブドウ品種として重用されていました。
もっとも、流れ的にはやはりヨーロッパ系のブドウ品種(シャルドネやカベルネソーヴィニヨン、メルローなど)が人気で、これの陰に隠れている感はぬぐえません。
そこで日本古来のこれらのブドウ品種をマセラシオンカルボニック法などでフレッシュさと飲みやすさを追求したワインを造って盛り上げようというものです。
マセラシオンカルボニック法とは、二酸化炭素をタンク内に充満させて酸素との接触を断ち、そのため果実はフレッシュさを保つというものです。
詳しくは
をご参考ください。
フランスとイタリアの新酒は?
もちろん、山梨ヌーボーはフランスやイタリアの新酒をモデルにしたことは事実でしょう。
では、フランスとイタリアの新酒とはどのようなものかをここで簡単に見てみましょう。
まず、フランスの新酒はヌーボーといって、ブルゴーニュ地方のボジョーレーヌーボーが圧倒的知名度を誇ります。
実際にはボジョレー地区以外にも新酒は造っているのですが、ほとんどは地元消費型で日本にはほとんど入荷しません。
そしてフランスのヌーボーの解禁日は11月の第3木曜日です。
次にイタリアの新酒ですが、これはイタリア語でノベッロと言います。
ノベッロはイタリア各地で造られていて、フランスのボジョレーのように特定の地域や地区に限定されていません。
そして、イタリアのノベッロの解禁日は10月30日です。
山梨ヌーボーは11月3日ですから、イタリアのノベッロよりも若干待つことになりますが、これは品質のたかい新酒にこだわれば仕方のないことでしょう。
山梨ヌーボー祭り
山梨県の山梨小瀬スポーツ公園と東京都の日比谷公園で、山梨のワイン生産者が60社ほど集まり、新酒をふるまうイベントが開催されます。
なかなかここまでのワインを一斉にテイスティングできる機会はありませんので、これを機会にぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
【この後のイベント情報は、例年の日比谷公園のイベント状況から記載していますが、はっきりと決まり次第こちらで改めてお知らせいたします】
東京
開催日 | 2019年の予定はわかり次第アップします。 |
開催時間 | 10:30~14:30 雨天決行 ※最終受付:13:30 |
開催場所 | 日比谷公園噴水広場 |
詳細 | 前売り 2,200円(4,000名) |
当日 2,500円(1,000名) |
山梨
開催日 | 2019の予定はわかり次第アップします(以下例年のデータ) |
開催時間 | 10:00~15:30 雨天決行 ※最終受付:15:00 |
開催場所 | 山梨小瀬スポーツ公園 |
詳細 | 1,500円(ワイングラス、試飲チケット10枚、おつまみ付) |
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