ワイン用語集フランスワインブルゴーニュ地方

ブルゴーニュワインの基礎知識|産地とブドウ品種、特徴

ブルゴーニュはボルドーと並んでフランスの2大ワイン生産地域として古くから有名です。

ワインファンの間でも熱狂的なブルゴーニュワイン好きは多く、なかには「ブルゴーニュワインしか飲まない」という人もいるほどです。

もちろん味わいが好きというのが一番ではありますが、最低限の基礎知識があるだけでブルゴーニュワインの味わいはより一層奥深いものとなります。

ここでは、ブルゴーニュワインの基礎知識としてその主な生産地域とそれぞれの特徴を見てみましょう。

そのうえで、興味のある方はそれぞれのリンク先の個別のワインをご検討ください。

 

ブルゴーニュワインの基礎知識

ブルゴーニュワインのキーワード

具体的なブルゴーニュの生産地域を見る前に、ブルゴーニュワインにはいくつかのキーワードがあって、これを押さえることでより一層ワインがおいしくなります。

ここで代表的なキーワードを押さえましょう。

 

キーワード①ドメーヌ

ブルゴーニュは単一ブドウ(ピノノワールシャルドネ)で造られるので、生産者によって味わいが全く異なります。

そして、生産者の中でもブドウ栽培から醸造、分詰めまでを行うワイナリーをドメーヌと言います。

 

キーワード②クリマ

ブルゴーニュワインの味わいを決めるのは、生産者ともう一つあります。

ブドウ畑による違いももう一つの決め手なのです。

そして、ブルゴーニュでは、ブドウ畑の区画のことをクリマと言います。

 

キーワード③ビオディナミリュットレゾネ

ブルゴーニュは歴史的に精神世界がワイン造りに強く影響を与えます。

現在の流れはビオロジック、つまり無農薬、化学肥料無使用が主流です。

ビオロジックに天体の動きなどのスピリチュアルな理論を取り入れたのがビオディナミです。

そして、土壌に負担をかけない程度の最小限度で農薬や化学肥料の使用を認めるのがリュットレゾネです。

 

キーワード④歴史

ブルゴーニュは歴史的に宗教や政治の影響を強く受けてきました。

ブルゴーニュワインの歴史を知ることで、ワインをより一層深くおいしく味わいましょう。

 

では、次にブルゴーニュワインの生産地域を見てみましょう。

 

 

ブルゴーニュワインの生産地域と特徴

大きく分けると6つに分けられる

ブルゴーニュは、ロマネコンティモンラッシェなどの超のつく高級ワインが有名で、そこだけがフォーカスされてしまう傾向にあります。

しかし、実際には超高級ワインから並質のワインまでをまんべんなく生産しているワイン産地で、それらの中にはコストパフォーマンスの高いワインも数多くあります。

ブルゴーニュワインは、大きく分けると6つの生産地域に分類されていて、これをおさえるだけでも理解度が一気に深まります。

シャブリ地区(CHABLIS)

コートドニュイ地区(COTE DE NUITS)

コートドボーヌ地区(COTE DE BEAUNE)

・コートシャロネーズ地区(COTE CHALONNAISE)

マコネー地区(MACONAIS)

ボジョレー地区(BEAUJOLAIS)

このうち、ロマネコンティモンラッシェなどの超高級ワインは例外なくコートドニュイコートドボーヌで生産されていて、この二つを合わせてコートドール(黄金の丘)と呼んでいます。

ブルゴーニュワイン全体をとらえた場合、まずはこの6つがあるのだということを押さえましょう。

 

シャブリ地区


シャブリは、辛口白ワインの代名詞として有名で、古くから知られています。

日本のフランスワイン文化も、「白ワインといえばシャブリ」くらいに知名度が高かった時期があるくらいです。

シャルドネ種を使い、酸味がさわやかでいかにも魚介類に合いそうなワインを生産しています。

キンメリジェンヌと呼ばれる白亜の石灰質土壌で、その土壌の影響からミネラル感たっぷりのワインが生まれます。

シャブリと生カキのマリアージュは古くから楽しまれていますが、これは生カキがパリで楽しまれるようになったころに辛口ワインといえばシャブリ、という図式だったための理屈です。

また、パリは内陸のため、流通がそこまで発達していないころは、臭み消しの目的でレモンの香りのするシャブリは重宝したのです。

生カキは、辛口白ワインであればたいてい合わせることができますので、現在ではあまり聞かない理論となりました。

 

コートドニュイ地区

ディジョンからやや南部に始まる生産地域で、グランヴァン街道(ROUTE DES GRANDS VINS)を進むとワインファン垂涎のワイン畑が体験できます。

世界的に有名なロマネコンティシャンベルタンはコートドニュイで生産され、それ以外にも有名じゃないワインを探すほうが難しいくらいと言っても過言ではありません。

赤ワインがメインで、ピノノワール単体で造られます。

いわゆる超高級ワインの多くはドメーヌと言って、栽培から醸造、瓶詰めまでを家族経営レベルの小ささで運営しているところも少なくありません。

 

コートドボーヌ地区

コートドニュイ地区を南下するとボーヌの村にたどり着き、そこからさらに南に延びる地区をコートドボーヌと呼びます。

赤ワインも有名ですが、モンラッシェコルトンシャルルマーニュムルソーなどの高級白ワインの産地として有名です。

これらの白ワインは新樽で熟成され、スモーキーで酒質が強く、凝縮感があり、熟成することで強烈な個性を発揮します。

 

コートシャロネーズ地区


コートドボーヌをさらに南下しますと、コートシャロネーズ地区が始まります。

それまでのコートドールと比べると一気に大衆的な価格のワインを生産していて、飲みやすく、かつレベルの高いコストパフォーマンスの良いワインに巡り合います。

主なワインは以下のとおりです。
Bouzeron(ブーズロン)【白】

Rully(リュリ)【赤・白】

Mercurey(メルキュレ)【赤・白】

Givry(ジヴリ)【赤・白】

Montagny(モンタニ)【白】
赤はピノノワール、白はシャルドネを用いますが、一部アリゴテという昔ながらの品種で造るワインもあります。

 

マコネー地区


マコネー地区は、飲みやすく、価格の大衆的なワインを大量に生産していて日常的なテーブルワインやビストロで活躍します。

白ワインはシャルドネ、赤ワインはピノノワールを用いますが、どちらも品種の特性がよく出て、かつ価格も押さえめなので初心者にはピッタリでしょう。

ブルゴーニュ地方の中でも南部に位置し、日照量に恵まれていますので全体的に酸味が押さえめで若干トロピカルフルーツのような印象のワインといえます。
Vire-Clesse(ヴィレ・クレッセ)

Pouilly-Fuisee(プイイ・フィッセ)

Saint-Veran(サン・ヴェラン)

Pouilly-Loche(プイイ・ロシェ)

Pouilly-Vinzelles(プイイ・ヴァンゼル)

これらの個別ワインとは別に共通ワインとしてマコンヴィラージュ(MACON VILLAGE)があります。

 

ボジョレー地区

ボジョレーは、日本でも新酒として有名なボジョレーヌーボーの生産地域です。

ガメイという品種を使ってマセラシオンカルボニック製法を使って華やかで渋みを抑えたワインが生産されます。

第二アロマが印象的で、バナナキャンディのような香りのする飲みやすいワインがメインになります。

毎年11月の第3木曜日に解禁されるヌーボーは、もともと個性に乏しく大量生産型のガメイというブドウを生かすためのコマーシャルワインとしての扱いでした。

とはいえ、品質は高く飲みやすいため、世界であっという間に受け入れられ、初物好きの日本にも深く根付いています。

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