過去問・練習問題

ソムリエ試験練習問題【酒類概論】リキュールの種類

こんにちは!今日も頑張りましょう!

今回はリキュールの種類です。リキュールは原料やアルコール度数などにより様々な種類があります。

ややこしい分野ですが、二次試験のテイスティング試験にも活かせる知識なので必ず役に立ちます!

練習問題 リキュールの種類

Q:次のうち、アーティチョークを主原料に造られるお酒を選んでください。

①Cynar

②Chartreuse

③Absinthe

④Suze

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!

そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。  

問題の正解はこちら!

正解は①のCynar(チナール)です!選択肢全てが薬草系リキュールだったので少しややこしかったかもしれません。使用されている原料から見分けられるようにしましょう。

Cynarはイタリア産のアーティチョークをはじめ13種類のハーブや植物で造られるリキュールです。

アルコール度数は16%あります。

 

②のChartreuse(シャルトリューズ)はフランスのアルプス山麓、ヴォワロンの修道院で造られています。

原料はアンゼリカやシナモン、ナツメグなど130種類のハーブです。

大きくVerte(ヴェルト)とJaune(ジョーヌ)の2種類があります。

Verteは緑の意味です。スパイシーな味わいでアルコール度数は55%あります。

Jauneは黄の意味です。(フランス・ジュラ地方にVin Jaune(ヴァン・ジョーヌ)というワインがあります)

まろやかなはちみつ風味で、アルコール度数は40%です。

 

③のAbsinthe(アブサン)はニガヨモギを原料に造られるリキュールです。1790年にフランス人の医師であるピエール・オルディネールによって開発されました。

様々な銘柄がありますが、その多くがアルコール度数60%以上と高いのが特徴です。

 

④のSuze(スーズ)はリンドウ科ジェンシアンの根を原料に造られるフランス産のリキュールです。

フランスでは食前酒として楽しまれています。

アルコール度数は15度です。

 

これらのリキュールはなかなか飲む機会がないかもしれません。

しかし原料とアルコール度数の知識があれば、二次試験で出題されたときに、たとえ飲んだことがなくてもある程度どのリキュールか予想することができます!覚えておいて損はありません!

ソムリエ試験練習問題【酒類概論】蒸留酒の製法について

こんにちは!今日も頑張っていきましょう!

今回のテーマは蒸留酒についてです。酒類が多くややこしいですが、今回の問題が解けると蒸留酒を整理しやすくなります!

練習問題 単式蒸留器と連続式蒸留器

Q:次のうち、連続式蒸留器で造られるお酒を選んでください。

①コニャック

②グレーンウイスキー

③焼酎乙類

④キルシュ

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!

そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。  

問題の正解はこちら!

正解は②のグレーンウイスキーです!

聞き慣れない単語が出てきてややこしかったと思います。

まず単式蒸留と連続式蒸留の違いですが、ここではざっくりと捉えましょう。

単式蒸留は文字通り1回の作業で1回の蒸留を行います。

アルコール度数はさほど上がらず、原料由来の風味が残りやすいです。

 

連続式蒸留は1回の作業で複数の蒸留が行えます。連続式蒸留器は1つの蒸留器の中に複数の単式蒸留器が入っていると考えていただくとイメージしやすいかと思います。

1回の作業で効率的に高アルコールのお酒を造ることができます。

単式蒸留と比較すると原料由来の風味はあまり残りません。

 

モルトウイスキーは単式蒸留器を使いますがグレーンウイスキーは連続蒸留器を使うということを押さえておきましょう。この製法の違いによりグレーンウイスキーはモルトウイスキーよりもクセの少ない味わいです。

 

①のコニャックはフランス西部のコニャック地方でブドウを原料に造られるブランデーです。

シャラント型やコニャック型と呼ばれる単式蒸留器を使用しています。

 

③の焼酎乙類とは単式蒸留で造られた焼酎全般のことを指します。

対して焼酎甲類は連続式蒸留器で造られた焼酎のことです。合わせて押さえておきましょう。

 

④キルシュはサクランボを発酵、蒸留して造られたブランデーです。ドイツでは「ヴァッサー」と呼ばれます。

あまり知られていませんが、単式蒸留器で造られるお酒です。

 

蒸留酒は多くありますが、蒸留機の違いで分類すると分かりやすいと思います。

単式蒸留はアルコールがさほど高くなく原料由来の風味が強い、連続式蒸留はアルコールが高く、クセが少ないと覚えておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【酒類概論】ビールの三大発明

こんにちは!今回はビールの歴史について学習しましょう!

ワイン以外の酒類も試験で出題されますので押さえておきましょう。

練習問題 ビールの三大発明

Q:次のうち、ビールの三大発明として誤っているものを選んでください。

①低温殺菌法(パストリゼーション)

②下面発酵

③酵母の純粋培養法

④アンモニア冷凍機

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!

そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。  

問題の正解はこちら!

正解は②の下面発酵です!

今回のような「誤っているもの」を選ばせる問題は本番で緊張していると間違えやすいので慣れておきましょう。

 

下面発酵とは、下面発酵酵母を使用して5度~10度の低温でゆっくり行う発酵方法です。ピルスナーやドルトムンダー、シュバルツなどが下面発酵ビールの代表例です。

15世紀に発明され、19世紀以降世界中に広まり、現在ではビール醸造の主流となっています。しかし三大発明には含まれていません。

 

①の低温殺菌法は1866年に細菌学者のパスツールが発明しました。

低温殺菌法によりビールを長期間保存することが可能になりました。

また、パスツールはアルコール発酵が酵母の働きによるものだと発見したことでも有名です。

 

③の酵母の純粋培養法は1883年にハンセンが発明しました。

純粋培養法とはビール造りに適した酵母のみを抽出、培養する技術でビールの品質を向上させました。

 

④のアンモニア冷凍機は1873年にリンデが発明しました。

②の選択肢にあった下面発酵ビールは低温で生産するため、気温が高い時期には生産ができませんでしたが、アンモニア冷凍機の発明により、年間を通して醸造できるようになり、生産効率の向上に繋がりました。

今回の問題のように歴史上の人名は出題しやすいポイントです。

ビール三大発明はそれぞれ年号、人名、発明した技術を紐づけして全て覚えておきましょう!

ソムリエ試験練習問題【ワイン概論】ワイン産地の主な気候

こんにちは!今回はワイン産地の気候について学習しましょう!

気候はワイン概論だけでなく、他の国ごとの各論でも応用できる重要な知識です!

それでは早速問題です。

 

練習問題 ワイン産地の気候

Q:次のうち、ブルゴーニュはどの気候か選んでください。

 

①大陸性気候

②海洋性気候

③地中海性気候

④山地気候

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!

そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。  

問題の正解はこちら!

正解は①の大陸性気候です!

ブルゴーニュを地図で見てみるとフランスの中でも内陸に位置していることが分かります。

大陸性気候は昼と夜の気温の日較差、夏と冬の気温の年較差が大きく、季節の違いがはっきりとした気候です。

ブルゴーニュの他には中央・東ヨーロッパが該当します。

 

②の海洋性気候は文字通り海に近い地域の気候です。海から吹く風の影響で、気温の日較差が少なく、降水量が多いのが特徴です。

晩熟型のブドウに適していると言われており、ボルドーやオーストラリアのクナワラが該当します。

まだ学習されていない方もいらっしゃるかもしれませんが、ボルドーもクナワラもカベルネ・ソーヴィニヨン(一般的に晩熟型のブドウと言われます。)の名産地です。

 

③の地中海性気候は温暖で乾燥しており、夏は日照に恵まれた乾燥した気候です。冬は穏やかで雨量が増えます。

ワイン用ブドウの原産地は乾燥した地域なので、同じく乾燥している地中海性気候はブドウの生育に有利な気候と言えます。

また、乾燥していることによって病害も起こりにくいのが特徴です。

南フランスやスペイン、イタリアなど地中海沿岸の地域だけでなく、カリフォルニアやチリも地中海性気候です。

 

④の山地気候は標高の高い地域(標高500m~1,000m程度)に位置し、天候の変化が大きく風も強いです。

複雑な地形が多く、畑ごとに気温や日照量などが大きく異なるのが特徴です。

山梨県や長野県、フランスのジュラ・サヴォワ地方が該当します。

 

 

気候の特徴や産地を覚えるとワイン産地の気候条件からそのワインがどのような性質なのかがある程度予想できるようにもなりワインライフが豊かになります!

それぞれの特徴や代表産地まで把握しておきましょう!

ソムリエ試験練習問題【ワイン概論】スパークリングワインの残糖量

こんにちは!今回はスパークリングワインの残糖量について学習しましょう!

慣れない単語や数字が多く登場するのでうんざりしがちな項目ですが、試験では最重要項目です!!

ここをきちんと押さえられるかが合否を分けると言っても過言ではありません。

 

練習問題 スパークリングワインの残糖量

Q:次のうち、残糖量が12g/リットル未満に該当する表示を選んでください。

 

①Pas Dose

②Extra Brut

③Brut

④Sec

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!

そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。  

問題の正解はこちら!

正解は③のBrut(ブリュット)です。

Brutは実際のワインライフでも最も見かけることの多い表示ではないでしょうか。

①のPas Dose(パ・ドゼ)は3g/リットル未満でドサージュ(スパークリングワイン製造の仕上げでリキュールを添加すること)を行わないものに表示されます。

②のExtra Brut(エクストラ・ブリュット)は0~6g/リットルです。

④のSec(セック)は12~17g/リットルです。

 

また今回選択肢にあった表示は全てフランスワインのものです。

他にもイタリアやドイツ、スペインの表示も出題されます。それぞれの国、それぞれの残糖量でどの表示になるのかを押さえておくことが重要です。

覚えていなかった方も下記の表を参考に残糖量の数字も含めて覚えてしまいましょう。

 

表示 残糖量
フランス Brut Nature、Pas Dose、Dosage Zero

イタリア Brut Nature ドイツ Brut Nature、Naturherb スペイン Brut Nature

3g/L未満

※ドサージュをしていないもののみ

フランス Extra Brut イタリア Extra Brut ドイツ Extra Brut スペイン Extra Brut 0~6g/L
フランス Brut イタリア Brut ドイツ Brut スペイン Brut 12g/L未満
フランス Extra Sec(Extra Dry) イタリア Extra Secco(Extra Dry)

ドイツ Extra Trocken スペイン Extra Seco

12~17g/L
フランス Sec イタリア Secco(Dry)、Asciutto ドイツ Trocken スペイン Seco 17~32g/L
フランス Demi-Sec イタリア Semi Seco、Abboccato

ドイツ Halbtrocken スペインSemi Seco

32~50g/L
フランス Doux イタリア Dolce ドイツ Mild スペイン Dulce 50g/L超

どの国も大体同じ残糖量では似たようなような表記が多いですが、個人的にはAbboccatoやAsciuttoなど特殊な表記が覚えるのに苦労しました。。。

 

今回のような出題方法以外にも例えばDemi-Secの残糖量は?といった問い方やTrockenと同じ残糖量は?のようなに明確に記憶していないと答えにくいような問い方も存在します。なるべく曖昧にせずにきちんと国別、残糖量別の表記を押さえましょう!

ソムリエ試験練習問題【ワイン概論】酒類の分類

こんにちは!今回よりソムリエ・ワインエキスパート試験の一次試験問題を一問一答形式で出題、解説していきたいと思います。よろしくお願いします。

 

今回は酒類概論です。

ワインの試験なのになぜワイン以外の酒もやらなければいけないの?と思われるかもしれませんが、試験では重要項目です。しっかり押さえましょう!

 

練習問題 酒類の分類

Q:次のうち、シードルはどの分類か選んでください。

 

①発泡性酒類

②果実原料の醸造酒類

③果実原料の蒸留酒類

④混成酒類

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!

そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。  

問題の正解はこちら!

正解は②の果実原料の醸造酒類です。

 

この問題は①の発泡性酒類と間違えた方が多いかもしれません。

シードルはリンゴをアルコール発酵させて造られる醸造酒ですので、②の果実原料の醸造酒類が正解です。

シードルはその多くが発泡性であることが多いのですが、実は非発泡性のシードルも存在します。

 

①の発泡性酒類はビールや、発泡酒、その他の発泡性酒類が該当します。

 

②の果実原料の醸造酒類はなんといってもワインが代表的です。

醸造酒とは原料を酵母によりアルコール発酵させて造ったお酒で、ワインのほかに日本酒などが該当します。

シードルはワインと同じ分類であることを押さえておきましょう。

 

③の果実原料の蒸留酒類はブランデーなどが該当します。

蒸留酒とは醸造酒を熱し、水とアルコールの沸点の違いを利用してアルコール度数を高めたお酒です。

醸造酒と蒸留酒の違いは重要ですので、まだ覚えていない方は是非この機会にマスターしておきましょう。

 

④の混成酒類は醸造酒や蒸留酒に香料や果実、糖を加えてつくったお酒です。

甘味果実酒やリキュール、みりんなどが該当します。

 

酒類の分類は一見ややこしいですが、一度覚えると様々なお酒の特徴を押さえやすくなり試験だけでなく日常生活にも活かせますよ!