ワイン用語集フランスワインプロヴァンス地方

プロヴァンス地方のワイン|基礎知識と全体像をおさえよう

フランス南東部にあるプロヴァンス地方は、フランス国内で最も古い歴史を持つブドウ栽培の土地であり、紀元前よりブドウが栽培されていました。

ロゼを中心に赤や白ワインが生産されており、比較的低価格のワインが揃います。

気軽なパーティーやテラスでのランチにはピッタリのワインが多く、健康的なイメージでフランスでは大変に人気があります。

鮮やかな色合いのロゼワインは飲みやすく、ワインが初めての方にも受け入れられやすいでしょう。

ワインデビューにプロヴァンスのロゼワインをお勧めすれば、きっと喜ばれるはずです。

 

プロヴァンス地方のワイン

生産地域と代表的なワイン


プロヴァンス地方は9つのAOC(2018年4月)があり、気候は全体的に地中海性の温暖な気候となっています。

繊細で突き詰めた品質のワインではなく、おおらかで親しみやすいワインを歴史的に生産してきた背景があり、高級ワインは多くはありません。

しかし、近年のブティックワイナリーブームで小規模ながら品質を厳しく追求したワインも出始めています。

ブドウの栽培には理想的な気候と言えるプロヴァンス地方の主なAOCは、以下となります。

 

コート・ド・プロヴァンス

プロヴァンス地方の中でも広大な土地でブドウが栽培され、生産量の80%がロゼワインとなります。

グルナッシュサンソーを使用したフルーティーなロゼワインが特徴です。

 

バンドール

プロヴァンス地方でも最良のワインを生産する地区と言われており、ムールヴェールを50%以上使用した赤ワインは、タンニンが多く個性的で力強いものとなります。

ムールヴェードルは日照量の強い地域で特になじみがよく、スペインではモナストレルと呼ばれ高級ワインにも使われておます。

 

カシス

プロヴァンス地方で最初にAOCに認定された地域で、急斜面でブドウ栽培を行っています。

酸味の少ない辛口白ワインを主に生産しています。

色合いがゴールドの美しいイエローで、若干のスパイスの香りと複雑性があります。

近隣には漁港のある都市、マルセイユがあり、地方料理として有名なブイヤベースによく合わせられます。

 

パレット

この地方で最も小さなAOCで、シャトー・シモヌのために創設されました。

伝統的な製法で現在も作られており、コクのある赤ワインやアロマの強い白ワインを生産しています。

伝統的な製法とは、大きな木樽で熟成させることで酸化熟成が程よく進み、その結果複雑性が生まれるということです。

 

 

ブドウの品種

プロヴァンス地方で栽培されているブドウ品種は、多様になっています。

フランスでは減少しつつある黒ブドウ種のカリニャンや、ロゼワインには必須のサンソー、またプロヴァンスの代表とも言えるグルナッシュなどがあります。

白ブドウ種は、最も古い品種とも言われるクレレットや、貴腐ワイン用のセミヨン、香りを豊かにするロールやブールブランが栽培されています。

日照量が豊富で、ブドウ栽培に適した気候や土壌のため、ブドウ木は収穫量が多くなり、これが結果として高級ワインには不向きとなる現象が生じています。

多くのワインは複数のブドウをブレンドしていますが、これは日照量が強く個性が強く出すぎな単一ブドウの特徴を補う目的です。

 

ワインの特徴

プロヴァンス地方は、気候がよくフランス人のビジネスマンが成功したあとにリタイアする地として憧れることでも有名です。

時間の流れがゆっくりしていて、人の心も穏やかで観光地としても大変に人気があります。

食生活もオリーブオイルなどの植物性食材を多用した健康的な郷土料理が多く、世界的にも注目されています。

そのライフスタイルを反映してか、決して厳しく突き詰めた品質がよしとされるのではなく、おおらかで飲みやすいイメージのワインが似合います。

 

コート・ド・プロヴァンスより多くのロゼワインが作られており、風味豊かで軽快な飲み心地のものとなります。

白ワインもロゼと同様で辛口で軽い味わいのものが多くなっています。

赤ワインは、全体的に香り高いアロマとしっかりした味わいの骨太タイプとなります。

 

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