試験情報

ソムリエ試験【一次試験勉強法】教本を読むスピードを上げるコツ

こんにちは!今回は一次試験の勉強についてお話をさせていただきます

試験勉強の核となる教本の読み方について私が意識していたポイントを一つご紹介いたします。

    この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。 WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。 【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!   そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。

   

ソムリエ・ワインエキスパート最大の難関はやはり一次試験です。

例年受験生の半分以上がこの一次試験で不合格となっています。

 

そんな一次試験の勉強で全ての受験生が使うであろう本がソムリエ協会の教本なのですが、この教本がなかなか受験生泣かせなのです

タウンページのような大きさの本で、800ページを超えている上、ほぼすべての範囲から出題されます。

普通に一冊読もうとすると何日もかかってしまいますし、勉強のモチベーションも保ちにくいです。

 

そこで私が教本を読む際に意識していたのが最上級の表現に注目することです。

例えばフランスの範囲で次のような文があったとします。(文章はあくまでサンプルです)

 

【A.O.C.〇〇は、△△村の最も南に位置しており、温暖な気候から力強いワインを産み出しています。】

 

このような文章は教本でよく見かけますが、大きく分けて「△△村の最も南に位置している」「温暖な気候」「力強いワインが出来る」という3つの情報があります。

これらのうち試験に出題されることがあるとすれば、断然「△△村の最も南に位置している」です。

 

なぜならこのような最上級を用いた表現は誰が見ても意味が変わらないからです。

温暖な気候や力強いワインが出来るというのもソムリエとして知っておくべき知識であるのは事実です。

しかし、フランスの中の温暖な気候というのは日本の南の方に暮らす人からすれば涼しい気候ですし、力強いワインというのも他のさらに力強いワインを飲んだ経験がある方にとっては優しい印象になるでしょう。

 

ここで試験を作成する人の立場になってみてください。

人によって「温暖な気候」や「力強いワインが出来る」答えが変わるような曖昧な問題は作りにくくないでしょうか。

「最も南」や「面積最大」などといった誰にとっても変わらない内容の方が問題にしやすいですよね。

 

教本をなかなか読み進められず行き詰った際は意識を変えて読んでみてください

ソムリエ試験練習問題【ローヌ】シャトーヌフ・デュ・パプのブドウ品種

こんにちは!今回はローヌ渓谷地方南部を代表するシャトーヌフ・デュ・パプについて学習しましょう!

 

練習問題 シャトーヌフ・デュ・パプのブドウ品種

Q:次のうち、Chateauneuf-du-Papeでは認められていないブドウ品種を選んでください。

①Marsanne

②Syrah

③Cinsault

④Roussanne

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正解は①のMarsanne(マルサンヌ)です!

Chateauneuf-du-Pape(シャトーヌフ・デュ・パプ)はローヌ南部で造られるフランスを代表するような銘酒です。

ローヌ川の左岸に位置しており、Chateauneuf-du-Papeという名前は日本語で「法王の新しい城」という意味があります。これはヨハネス22世が建てさせた夏の居城にちなんでいます。

 

Chateauneuf-du-Papeの土壌にはガレと呼ばれる小石がごろごろと転がっています。

本当にこんな土でブドウが育つのかと疑問に思うかもしれませんが、この小石が昼間の熱を蓄え保温効果を高めることで、ブドウの成熟を促進しています。

熟度の高いブドウからフルボディで長期熟成に向くような赤ワインが多く生産されていますが、白ワインも生産されています。

 

Chateauneuf-du-Papeでもう一つ特徴的なのが品種構成です。

全部で13種類(色まで分けると18種類)の品種が認められています。

南仏で植えられているような品種の多くが栽培されています。

この13種類すべてを覚えるのは効率的とは言えません。

そこでおすすめなのが、他の南仏のA.O.C.では認められているのにChateauneuf-du-Papeでは認められていない品種を覚えることです。

その例外的な品種がMarsanneとViognierとCarignanです。

Chateauneuf-du-Papeの品種はMarsanneとViognierとCarignan以外の南仏品種(GrenacheやSyrahなど)と覚えておきましょう。

具体的にどのような品種があるのかは教本で確認してみてください。

ソムリエ試験練習問題【ローヌ】ディー

こんにちは!今回は北部ローヌにあるDie(ディー)というA.O.C.について学習しましょう!

Cote-RotieやHermitageなどと比べると地味な存在ですが、なぜ取り上げたかというと、非常に紛らわしく受験生泣かせだからです

 

練習問題 Die(ディー)の品種規定

Q:次のうち、アンセストラル方式のClairette de Dieの主要品種を選んでください。

①Marsanne

②Clairette

③Muscat Blanc a Petits Grains

④Grenache Blanc

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正解は③のMuscat Blanc a Petits Grains(ミュスカ・ブラン・ア・プティ・グラン)です!

長い名前で書きましたが、単純にMuscat(ミュスカ)と覚えていただいて問題ありません。

僕は受験生時代A.O.C.名にClairetteと入っているのに主要品種が異なるので「ふざけんな!」と思っていました

 

たしかにClairette de Dieはクレレットが使われるのですが、ワインの造り方によって品種が変わります。

アンセストラル方式ではミュスカが主要品種でクレレットはあくまで補助品種として使用されます。

瓶内二次発酵ではクレレットのみが使用されます。

 

同じエリアのA.O.C.で他にクレレットを主体とした瓶内二次発酵による発泡性ワインを造るCremant de Die(クレマンド・ディー)とクレレット100%で白のスティルワインを造るCoteaux de Die(コトー・ド・ディー)もあります。

 

今回はフランスの中でも非常に紛らわしい分野からの出題でした。

余談ですが、ワインの造り方で主要品種が異なる点は、教本でも紛らわしいと書かれています笑

【2022年度合格】ソムリエ試験の難易度、一次試験の勉強の取り組み方

こんにちは!今回は2022年のソムリエ一次試験の難易度についてです。

具体的には、一次試験を最小労力で通過するための私なりの考え方をお伝えできればと思います

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受験を考えていらっしゃる方は既に「ソムリエ試験 難易度」などで検索されているかもしれません。

ネットではよくソムリエ・ワインエキスパート試験は難化しているという情報もあり、身構えた方もいるでしょう

確かに、試験の合格率を見ると、ソムリエが2022年度合格率30.1%、2021年度合格率42.1%となり、ワインエキスパートでは2022年度合格率32.9%、2021年度合格率40.7%となっており、難しくなっているのは間違いないようです。

 

しかし私は2022年度のソムリエを受験し、具体的に難化したのは一次試験であると感じました。

二次試験の出題内容もオーソドックス(近年アリゴテなどが出題されたことと比較して)なものでしたし、三次試験も角トレーを使用するよう変更になった以外は大体予想通りだったからです。

 

ここからが重要なのですが、もう一つ私が受験して感じたのは、一次試験の問題ごとに難易度が大きく異なっていたことです。

試験勉強を一通りしていれば当然答えられるような基礎的な問題から、やや難しい問題、そして後で教本を細かく読み直さないと分からないような難しい問題と3つのグループに分かれる印象です。

 

そしてそれらの割合なのですが、基礎的な問題が6割、やや難しい問題が3割、難しい問題が1割といった割合でした。

ここで検討したいのが一次試験の合格最低点です。合格最低点は例年7割弱あたりだと言われています。

ということは、少し乱暴な言い方ですが、6割の基礎的な問題を完璧に答えることができれば、あとは全く分からなくても4択ですので大体1割は正解するとして7割の正答率を達成できるということになります。

 

過去問などをネットで調べると、問題文とともに、こんな難しい問題が出た。などと受験生の不安を煽るような記事を見ることがあるかもしれませんが、これはたった1割の難しい問題をフォーカスしただけのもので、ノイズと考えましょう

 

難しい1割の問題を必死に対策するのは試験合格という観点では、正直非効率です。

6割の基礎的な問題をほぼ完ぺきに答えられるようにしっかりと対策し、3割のやや難しい問題も半分程度は答えられるように対策しておくことが一次試験合格の近道だと思います。

2022年ソムリエ試験【三次試験レビュー】

こんにちは!今回はソムリエ試験の三次試験についてのレビューを行いたいと思います。

ソムリエ試験の受験をお考えの方で最新の三次試験の情報が気になる方もいらっしゃると思います。

そこで2022年のソムリエ試験の三次試験をつい先月受験した私が変更点やポイントを解説させていただきます。

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問題の正解はこちら!

私が受験した会場は京都のザ・サウザンド キョウトという会場でした。

他の会場では異なる内容であることも考えられますのでご了承ください。

 

まず当日のスケジュールや試験内容については従来通りでしたのでWBSの三次試験講座等をご利用ください。

 

2022年の試験で従来にはなかったようなポイントは下記のとおりです。

①作業は角トレーの上で行う。

②お皿は2枚までしか使ってはいけない。

③試験終了後にワインのボトルをパニエから出すようにと説明があった。

 

①作業は角トレーの中で行う。

2022年より実技試験は角トレー(380×515mm(外寸)/345mm×475mm(内寸))の上で作業をするよう指示がありました。

使い方は物を運んだりするのではなく、角トレーを仮想のテーブルとして使う方法でした。

トレーのフチに物を置くことは禁止されています。減点対象ですので注意しましょう。

 

②お皿は2枚までしか使ってはいけない。

例年お皿を3枚使うという方が多いと思いますが、2022年には2枚までと指示がありました。

お皿を3枚使う場合、「コルク」「ボトル」「デキャンター」をそれぞれの皿に1つずつ置くと思います。

周りの受験生はコルクとボトルを同じ皿に置き、「コルク・ボトル」「デキャンター」というように置く方が多かったです。

ただし私は後述する③のポイントから別の方法にしました。

 

③試験終了後にワインのボトルをパニエから出すようにと説明があった。

これは三次試験前のオリエンテーションで説明があったのですが、検討すると、試験終了時にはボトルはパニエに入れた状態で、2枚の皿には「コルク」と「デキャンター」のみを置くのだと読み取れます。

 

ただしこれはあくまで私が行った方法であり、最適解かは分かりません。

もちろん「コルク・ボトル」「デキャンター」のようにお皿に置いていた受験生も合格されています。

 

2023年以降どのような指示があるかは分かりませんが、お皿を2枚使う場合と3枚使う場合どちらでも対応できるように練習しておきましょう。

 

【根拠】ソムリエ試験は本当に”難しくなった”のか?

こんにちは。ワインブックスの前場です。

記事の冒頭、根拠のために簡単に自己紹介します。

僕はワインジャンル最大規模のユーチューブチャンネル”ワインブックス”を運営しています。

また、教育機関としていつでもどこでも誰でもワインが学べるオンラインスクールのWBSも運営していて、おかげさまで多くの受講生が学習してくださっています。

WBSでは受講生の多くがソムリエ試験、ワインエキスパート試験を受験されます。

受験生の中には、おそらく多くの方の疑問や不安として、「ソムリエ試験、ワインエキスパート試験は難しくなった」という思いがあるでしょう。

 

ただし、なんとなく「難しくなった」と思っていても、実際のところはどうなのか?ひょっとしたらただの感想ベースで何の根拠もないかもしれません。

多くの人は「難しくなった」といっているかもしれないけど、ひょっとしたらあなたとあなたの周りだけがそう思っているのかもしれません。

 

僕はウェブマーケティングが得意なので、この辺りの「なんとなく」を数値化することが得意です。

多くの人が抱いている考えや感想、感覚は、これまではなんとなくの雰囲気で伝えるしかなかったし、受け取る側もそれを受け入れる以外方法はありませんでした。

 

だから業界の権威だったり直接の上司の言うことを受け入れて、信じてついていくのが業界の常だったのですが、あなたがこれを今も受け継いでいるのであれば先が思いやられます。

 

「なんとなくの雰囲気」は、果たしてなんとなくのまま受け入れるしかないのでしょうか?もちろん違います。

多くの人がデジタル化された生活を送っている現在、「なんとなく」の感覚の部分は数値化されているし、可視化されているのです。

ここでは、「ソムリエ試験が難しくなった」の「なんとなく」を可視化し、あなたが腹落ちをしてソムリエ試験、ワインエキスパート試験の難化を受け入れられるように解説します。

 

可視化することのメリットは客観性にもあります。客観性は情報の質を担保します。

この記事が何の根拠もなくただ何となく「ソムリエ試験、ワインエキスパート試験は難しくなった」といってもただの自分の意見にすぎません。

これだけ情報があふれている現在、何の根拠もないただ意見には価値を見出さない人がほとんどでしょう。

 

また、僕はWBSを運営していますから、最悪な場合この試験を難しいと思わせておいてWBSに我田引水している可能性もあります。

もちろんそんなしょぼいことはしませんし、そんな思いが少しでもあればすでにばれているはずです。

自分のことで言いづらいのですが、僕はワイン界最大のコンテンツメーカーの一人なので、この辺りは完全に押さえています。

できればもう少し、お付き合いください。

 

 

では、まずは最初の可視化されたデータを見てみましょう。

これは「ソムリエ試験」の関連キーワードを出力したものですが、サブキーワードとして「ソムリエ試験 難しくなった」があることがわかります。

ここで「ソムリエ試験」で検索しているの人の多くが「ソムリエ試験 難しくなった」でも検索していることがわかります。

 

いかがでしょうか?

これだけで、これまではなんとなくの「難しくなった」が、実際に多くの人の感想であることがわかります。

 

僕はWBSを運営するにあたって、受講生の方が腹落ちして学習できるかどうかを極めて大事に考えています。

これだけ情報があふれている現代社会で、多くの人は目先の情報に懐疑心を持っています。

もちろんソムリエ試験、ワインエキスパート試験でも同様でしょう。

 

「このワインスクールがいい」とどれだけお勧めされても、それが実はくだらないアフィリエイトサイトの可能性もありますし、ただのよいしょ記事かもしれません。

勉強方法にしても何らかの都合があってお勧めしているんじゃないか?こう考えるのが現代人の普通の感覚でしょう。

この状況でいくら勉強方法についてお勧めをしても、肝心の腹落ち感がないから理解度は低くなります。

 

あなたもそうでしょう。

人間は腹落ちができて初めて納得してものごとに取り組めるし、頑張ろうと本気になれるのです。

 

そのため、WBSではできる限り可視化できる部分は可視化をして、納得したうえで大事な時間を勉強時間に割きましょうとお勧めをしています。

正直に言えば、ここで紹介するウェブマーケティングについては、僕の持っている情報の10分の1にも満たないものです。

 

ですが、それであっても、はたしてソムリエ試験が難しくなったのかが可視化して理解できるし、可視化すれば納得感は何倍にもなるはずです。

納得できれば腹落ちして学習ができるだろうし、「難しくなったのであればしっかりと対応しよう」という気持ちも持ちやすくなるはずです。

 

前置きが長くなってしまいました。

ここでは、あなたが腹落ちしてこの試験の難化を受け入れられるよう、できる限り客観的に解説をします。

 

腹落ちができれば納得感も大きくなるでしょう。

納得したうえで学習をすれば、あなたはもう受け身の学習ではなく、自発的に学習することができるはずです。

ぜひ最後までお付き合いください。

 

WBSのソムリエ・ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

 

 

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ソムリエ試験・ワインエキスパート試験は本当に難しくなったのか?

多くのひとは難化に不安を抱いている

では、さきほどの関連キーワードをもう一度見てください。

これはグーグルでの検索で、「ソムリエ試験」について検索している人が、ほかにどんなキーワードで検索しているのかを表したものです。

すると「ソムリエ試験 合格率」「ソムリエ試験 過去問」など、おそらくあなたも検索したであろうキーワードが目に入るはずです。

 

「ソムリエ試験」で検索する人は、多くの人はソムリエ試験を受験しようとしているので、当然合格率は気になるはずです。

また、学習をしていけば過去問はどんなものかが気になるのが人情でしょう。だから「ソムリエ試験 過去問」でも検索しているのです。

 

そして、それらのサブキーワードと同じレベルで「ソムリエ試験 難しくなった」がランクインしているのがわかりますが、ここがポイントです。

ソムリエ試験を受験する人の多くは、なんとなく「難しくなったんじゃないか」と肌感覚で感じているし、同じような意見はネットでもよく見かけているはずです。

だから「ソムリエ試験 難しくなった」と検索で確認をして、本当にそうなのか、難しくなったとして、どれくらい難しくなったのかを確かめているのです。

 

全体の注目度は上がっている

では、次にグーグルトレンドで検索数の推移を見てみましょう。

これは「ソムリエ試験」の検索数の過去5年の推移ですが、おおむね横ばいといっていいでしょう。

つまりソムリエ試験の注目度は変わらずに一定数の認知度を保っていることになります。

 

「なんだ、横ばいなのか」と思う人もいるかもしれませんが、ここには落とし穴があります。

日本で受けられるワイン系の試験ではソムリエ試験と合わせてWSETが有名です。

WSETは国際的にも認められていて、世界共通のワインの資格とのことですので、当然日本でも高い認知度がある・・・

 

こう思う人は多いかもしれませんが、WSET派の方には本当に申し訳ないと思いますが、数値としてはこのようになります。

WSETは日本に進出したての頃こそソムリエ試験とはる程度の検索数がありましたが、その後に伸び悩み、現在では検索数はざっくりと5倍の差があることがわかります。

 

しかし、この流れにあってソムリエ試験の検索数はほぼ一致していることがわかります。

これは何を意味するのかというと、「日本でのワイン系資格の認知度では、WSETはなじまずに認知度は下がり、ソムリエ試験がWSETの5倍の認知度がある」ということを意味しています。

 

ネット社会が進み、情報が増えれば増え、「〇〇ソムリエ」と名乗る資格試験も増えています。

しかしその中にあってソムリエ試験は日本ではワイン系資格では他を引き離した認知度を保っている、これがこのグラフから見て取ることができます。

 

10%超の成長率で上がっている

では次にソムリエ協会の決算を確認してみましょう。

僕は法律の知識があるのでこの手の数値は得意中の得意です。

ソムリエ協会は一般社団法人ですので、貸借対照表開示の義務がありますが、それに加えて決算報告も公開をしています。

 

これを確認すると入会金収益とともに正会員会費収益、試験収益ともに伸びていて、極めて事業運営が好調なことがうかがえます。

数値だけで見ると10%超の成長率で、歴史のある業界団体では相当な伸び率であることがわかります。

 

これはいろいろな分析ができますが、一つはコロナ禍で学習時間が増えたため、試験への食指が伸びたとも見えます。

しかし先ほどの検索数の推移を見てみるとやはり普段の認知度が強固なため、相対的に信頼度が増しているから、だから受験者数とともに入会者数も伸びているとみるのが合理的な判断でしょう。

 

合格率の検討

では最後が合格率の検討です。

2022年度の合格率はソムリエが30.1%、ワインエキスパートが32.9%となりましたが、これは前年度よりも明らかに下がり、おおむね10%ほど数値は下がっていることがわかります。

2020年度、2021年度と40%程度であったのが、2022年度に一気に下がったことで、WBSとしてはかなりの衝撃であったのです。

 

というのも、試験を主宰する側の心理としては、合格率に関してはできる限り一定を保ち、受験者に学習傾向をもたせて安心感を与えたいと考えるのが合理的判断です。

あまりにも難易度にボラティリティがあると受験者心理としてはとらえどころがなく、努力が報われない試験として受験者離れを起こす恐れがあります。

 

この試験は近年にCBT試験に移行したこともあり、過去5年ではかなりの変動があったので、これを修正して2020年度、2021年度は一定させてきたと分析していました。

しかし2022年度の結果を見るとそうではなく、ソムリエ協会側は明らかな難化を狙っていることが分かったのです。

 

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の本当の難易度とは?

では、ここまでのデーターをもとに分析しましょう。まとめると

・検索数は横ばい

・WSETとの相対的な比較ではより存在感が強まっている

・会員数、新規入会数、受験者数ともに10%超の増加

・合格率は10%低下

 

これらからわかる通り、認知度は高まっているにもかかわらず、間口(合格者数)を絞っていることがわかります。

これが「ソムリエ試験が難しくなった」の根拠なのです。

 

ただし、合格率のボラティリティを検討すると、合格率を一致させて合格者数を決める相対試験ではなく、事前に合格点を決めてある絶対評価の試験であることがわかります。

そのため、単純に合格点以上をとれば合格である試験なので、努力が報われる試験であるのはその通りです。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。ソムリエ試験、ワインエキスパート試験の難化について、できる限り丁寧に解説しました。

勉強時間でいえば、ざっくりいって1.2倍程度は難しくなったと考えています。

 

ただし全体像としては「正しい情報と正しい学習」さえできれば初学者でも合格できるし、実際に2022年度にWBSは申しぶんのない実績を残せたのも事実です。

逆に言えば根拠のないイメージに踊らされて相手を大きくしてしまうのは完全な悪手です。

しっかりと合理的に判断できる根拠をもとに、準備を進めていきましょう。

 

WBS生様には釈迦に説法ですが、改めて付言をさせていただきます。

 

 

ソムリエ試験の勉強方法【1月酒類概論・ワイン概論編】

こんにちは。ワインブックスの前場です。

別館サイトを立ち上げまして、早くも多くの方が閲覧してくださっています。

誠にありがとうございます。

 

このサイトはWBSが運営していますが、ほとんどすべての記事は2022年度にWBSで学習をされたokaraさんが運営してくださっています。

okaraさんは大変に優秀な成績で合格をされ、かつ、僕が意図することを再現しようとアンテナを張ってくださっています。

編集長は大変な作業ではありますが、それでも引き受けてくださったことを心から感謝いたします。

 

さて、このサイトでは僕もたまに執筆をさせていただきますが、今回はソムリエ・ワインエキスパート試験の1月の勉強方法についてご紹介をさせていただきます。

 

ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の全体の勉強方法はこちらをご覧ください→

 

WBSにおいては、すでに1月8日に2023年度1回目のライブ講義があり、そちらでガイダンスをさせていただきました(フル動画はWBSでご覧いただけます)。

こちらにご参加くださった方も多かったですし、アーカイブでご覧になった方もいらっしゃると思います。

 

・なんとなく全体像がつかめた

・こんなに大変だとは思わなかった

・思ったより簡単そうだ

 

いろいろな感想をお持ちになったと思います。もちろんどんな感想をお持ちになってもいいんですよ^^

どのような感想をお持ちになったかよりも、「適切な学習とはこういうものなんだ」がわかれば何の問題もありません。

仮にあなたが「こんなに大変だとは思わなかった」とお感じになっても、続けていくうちになんとなくの学習の規模感がつかめるはずです。

 

さて、それではここから具体的な1月の勉強方法について解説をしていきます。

個別の科目ごとの細かい内容はWBSのライブ講義で確認していただくとして、その前情報とお取りください。

 

WBSのソムリエ試験・ワインエキスパート試験対策講座はこちら→

    この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。 WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。 【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!   そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。

   

 

【1月】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の勉強方法

まずは目標を定める

当たり前ではありますが、ものごとに取り組むのに目標がなくては効率は悪くなってしまいます。

もちろん中には趣味で資格試験を受験するという方もいらっしゃるとは思いますが、それであってもできれば効果的に学習をしたいのはおなじはずです。

 

ワインを学習しようとおもった目的は人それぞれです。

もちろん、「合格したい」が目的の人も多いかもしれませんが、経験上、WBSで学習される方は

「ワインをもっと知りたい」

「もっとワインを楽しみたい」

こういう目的の人も多いです。

 

実際に試験は受験しないけど学習は続けたいということで、受験に関係なく受講をされる方も多いですし、合格後もWBSで地道に学習を続ける方もいらっしゃいます。

 

ワインを学習する目的については人それぞれで何の問題もありません。

むしろ「こういう目的にしなさい」というほうが押しつけがましく感じるはずです。

 

そのうえで、やはりここまでお読みのあなたであれば、「目的」についてはそれぞれかとは思いますが、できれば「目標」については「合格」に絞ったほうが効果的な学習が期待できます。

 

 

ナビゲーションの重要性とは?

では、目的は様々だけれど目標は合格に定めたとしましょう。

この場合に「合格が目標の勉強方法」とはどのようなものでしょうか?

 

あなたが目的地に着くときのコースをイメージしてください。ここでは近所のスーパーとしましょう。

「目的」は買い物だけど、「目標」は1番近いスーパーで買い物をする。です。

 

引っ越しして初めての買い物で、スーパーに行こうとする。

ネットで一番近いスーパーはここだとわかって、さあ出発です。

なんとなくの方角はわかっているので歩き始めたはいいものの、いつの間にか回り道をしてしまうし、最悪な場合あさっての方向で歩いているのがわかりました。

ただしあさっての方向を向いてしばらく歩いていたら、2番目に近いスーパーがありました。

目的さえ達成できればいいので「同じスーパーだったらここでもいいか」となって2番目に近いスーパーで買い物をするのです。

最初の目標は一番近いスーパーに行くことだったのに、自己流で歩いたところ2番目のスーパーについてしまった。

もちろん目的は達成できたかもしれないけど、これでは時間も労力もかかるし、帰り道を考えれば倍の距離を歩くことになってしまいます。

今回はたまたまスーパーに着けましたが、運悪くスーパーにたどり着けない可能性だってあったはずです。

 

ここであなたは気づいたはずです。

適切なナビゲーションがあればだれでも一番近いスーパーに行けたはずだし、時間も労力も一番少なく済んだはずだ。

でもナビゲーションがないと時間も労力もかかるし、最悪な場合時間も労力もかけたけど、目的すら達成できない可能性だってあるんだ。

これが適切な勉強方法、つまりナビゲーションの重要性なのです。

 

酒類概論の勉強方法

では、ここから具体的な勉強方法に進みましょう。WBSのスケジューリングから行くと、まずは酒類概論になります。

酒類概論はワイン以外の飲料がメインになります。

ワインは、ワインである前にお酒であるのでお酒全般の知識はどうしても必要になります。

 

ただし、全般とするとやはりワインの学習からは本筋は外れますので重要度は決して高くはありません。

おそらく出題数はいいとこ3~5問程度でしょう。

酒類概論については出題もばらけていて、それぞれにそれなりのボリュームのある科目なので、苦手意識が多い人はいると思います。

 

そのうえで、「酒類の分類」についてはしっかりした理解が必要なので、ここはイメージできるところまで学習しましょう。

ほかの部分は流し読みをして全体像をまずはつかむ程度で大丈夫です。

 

全体的には、今のところは「なんとなくこういうことが書いてあるんだ」程度にとらえていただければ問題ありません。

具体的にここは覚えましょうというところは、WBSのライブ講義でご紹介します。

 

ワイン概論

WBSではワイン概論が最も重要で、絶対に苦手分野にしてはいけない科目として強く学習をお勧めしています。

ワイン概論は横断的なものなので、どの国のワインを学習していてもかならず付きまとう項目です。

そのためワイン概論が得意分野にできるかどうかはこの試験の合否を大きく左右するといっても過言ではありません。

 

また、ワイン概論は個別に検討してもどこも特Aランクの重要度のため、「ここは捨ててもいい」というところがなく、”全部が重要”という悩ましい科目でもあります。

なかなか厳しい現実ではありますが、ここでは具体的な学習方法として、「栽培と醸造」に絞ってご紹介します。

 

栽培と醸造はワイン概論でも最も重要なパートです。

とはいえワイン概論はキーワードが多く、これらを覚えるのがなかなか厳しいという人は多いはずです。

ただしWBSでは、ここはショートカットをして表面上の理解に終わるのはお勧めしていません。

むしろイメージができるまで理解を深めて、キーワードとの紐づけは朝飯まえ位の存在にしたほうがいいと考えています。

 

では、表面上の理解とはどんな理解でしょうか?

例えばButtageというキーワードがあります。これは「土寄せ」の意味ですが、単純にButtageと土寄せを単なる言葉として覚える、これが表面上の理解です。

 

試験であればButtageと土寄せが紐づいていれば回答できる問題はあるかもしれません。

しかし、こうやって表面上の文言をただ覚えるのは「ワインが好き」で入ったあなたであればさすがにしんどく感じるはずです。

そうであればいっそのこと土寄せの目的までをイメージして覚えてしまってはいかがでしょうか。

Par Olivier Colas (https://olouf.fr) — Travail personnel, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=45809210

土寄せは、ブドウ樹の列(これを 畝うね といいます)ごとに土を寄せる作業のことを指しますが、おおむね秋ころに行われます。

冬になり気温が下がると表土がシャーベット状になってしまい、最悪な場合ブドウ樹が冷えて枯死してしまいます。

そのため土寄せをして幹を守り、休眠期を保護する目的でButtageは行われるのです。

 

こうやってキーワードを深ぼって知る。

こうすることでイメージをしながら学習をすることになるので、少なくとも表面上の文言をただ覚えるよりは積極的ですし、合格後にも役立つ知識なので、決して損ではありません。

 

シャンパーニュ

シャンパーニュも重要度は高く、またキーワードが多いので苦手意識をお持ちの方は多いはずです。

しかし、ここはワイン概論と紐づいて覚えると理解しやすい分野なので、1月中に得意科目にしてしまうのも一つの手段です。

 

シャンパーニュで重要な2枚看板は「醸造キーワード」と「グランクリュ」です。

このうち醸造キーワードを見てみましょう。

 

醸造のキーワードでも覚えるべきものが無数にありますが、ここはワイン概論同様イメージできるまで理解したほうが早いです。

例えばデゴルジュマン一つとっても、デゴルジュマンが「澱抜き」とおぼえても、それだけでは対応力は不十分です。

確かに澱抜きではありますが、具体的にどうやって澱抜きをするのかが理解できていないと足りない可能性も高いです。

 

シャンパーニュは瓶内二次発酵をさせるため、そのままにしては瓶内に酵母の残骸が残ってしまいます。

これをそのまま出荷をするとワインには澱が舞ってしまい、見た目を損ねてしまいます。

そのため、瓶内に残った澱を取り除くため、まずは瓶口付近に酵母の残骸を集める作業が必要になります。

Olivier Colas (https://olouf.fr), CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons

 

ピュピトルという板に瓶を指し、少しずつ角度をあげ、酵母の残骸を瓶口に集めます。

そして塩化カルシウムで瓶口を冷却し凍らせ、噴射させて澱を取り除きます。

するとワインは目減りしてしまうので、これを補填するためにリキュールドドサージュで調整をして、瓶詰めするのです。

 

いかがでしょうか?デゴルジュマンだけを覚えていれば、デゴルジュマンしか回答できませんが、このようにイメージをすることでピュピトルもリキュールドドサージュも知ることができました。

 

これが「イメージができるまで理解する」の意味なのです。

 

 

まとめ 学習の雰囲気に慣れよう

ここまでお読みのあなたであれば「なんとなくワインの学習って大変そうだなあ」このように感じたかもしれません。

ただし、学習の習慣がついていれば、おそらく来月の今ころにはいっていることのほとんどが理解できるようになっているはずです。

 

学習することの雰囲気に慣れてしまえば、あとは走るだけなので、まずは1月は難しいことを考えずに、学習する雰囲気に慣れるのが近道です。

 

WBSでは何度も同じことを言い続けます。

学習する雰囲気に慣れる。学習習慣をつける。これができればしめたものです。

頑張っていきましょう!

 

WBS 前場亮

小人数制ワインスクールに注意!メリットとデメリットを比較しよう

ワインスクールを探してくると、必ず目にするのが”少人数制”というキーワードでしょう。

これは通学型のワインスクールでのことですが、8人未満、中には3~4人というごく少数の人数で講義を開催するというものです。

それらの文言は一見すると耳障りはよく、「そのぶんしっかり指導してくれるんじゃないか」「アットホームな雰囲気で出会いもありそう」という期待を抱きたくなるのはその通りでしょう。

もちろんこれらは期待できるものですし、大人数の講義よりは一人一人の生徒にあてられる時間は増えるし、アットホームにもなりやすいものです。

 

しかし、「少人数制」という文言はなんとなくよさそうなイメージだからということで盲目的にワインスクールを決めると後々で公開することにもなりかねません。

ここではあなたがワインスクールを決めるにあたって、少人数制のワインスクールのメリットとデメリットで比較をしてみたいと思います。

 

小人数制のワインスクールとは?

少人数制は、なぜ8名以下なのか?

小人数制のワインスクールは、通学型のスクールに多いですが、オンラインスクールであってもライブ授業は少人数での開催も少なくありません。

ただしここでいう少人数制とは、「その分しっかり指導」「アットホーム」などの文言が期待できるという意味での少人数ですので、通学型を指すとしましょう。

ワインスクールはそもそも生徒の母数が多くはないため、ほとんどのワインスクールは8名未満の少人数で講義を開催することが多いです。

この8名未満というのはワインを1瓶開けるとして、通常は9~10杯どりでグラスに注ぐので、1本のワインを生徒8人+講師1名で開けるというのが定番だからです。

 

逆にこれが6名とか11名とかのクラスになるとワインが半端に余ってしまいもったいないし、最悪な場合一人分が足りなくてそのために1本を開けるということにもなりかねません。

そのため、少人数制をうたっているワインスクールの多くは8名かあるいは4名かでできる限りワインに無駄がないようにされているのです。

 

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

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そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。  

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小人数制のメリットとは?

小人数制を謳っているワインスクールは多くありますが、そのほとんどは

・一人一人にきめこまかい指導ができる

・講師と生徒の距離が近いため質問しやすい雰囲気

・生徒同士の距離も近いため、出会いにつながりやすい

などのメリットを掲げています。

これについては異論をはさむ余地はないでしょう。普通に考えればこういうセールストークになるだろうと考えるのが普通です。

 

もちろん、これらのメリットがドンピシャであなたにハマるのであれば最高ですし、そのワインスクールに通う意義は大変に高いものになります。

なかには一生ものの出会いになる可能性もあるかもしれません。

 

小人数制のデメリットは?

「なんだ、少人数制はメリットが大きそうだなあ」と思ってほかを検討せずに少人数制のワインスクールを選ぶのはもう少し待ちましょう。

というのも、少人数制にはデメリットも当然あるし、デメリットもしっかりと検討したうえできめないと、最悪な場合通学が嫌になることも考えられるのです。

 

では、少人数制のデメリットとはどのようなものでしょうか?

その最大のポイントは講師やほかの生徒との相性です。

 

当たり前ですが講師も人ですのであなたに合うかどうかは実際に見てみないとわかりません。

ワインスクールもビジネスですから、つまりあなたが講師を気に入るかどうか、ここに尽きるでしょう。

 

もしあなたがその講師のことを気に入ったとしましょう。

見た目も話し方もいいし、何よりも講義が自然に頭に入ってくる、こんな講師が少人数制の講師であれば言うことありません。

しかし、そうそう虫のいい話ばかりでないのはあなたも本音ではわかっているはずです。

 

ワイン好き独特の個性がある講師も少なくありませんから、少し気難しそうだ、何となく横柄だ、なんとなく質問しづらい、心の奥底では小馬鹿にされていそう、こんな講師にあたる可能性ももちろんゼロではありません。

 

生徒との相性の問題

「でも少人数制であれば生徒同士の距離も近いから出会いも期待できる」

そういう心理もあるでしょう。もちろん出会いの可能性はありますから、期待するのも無理ありません。

しかし、あなたが求める出会いとは、どのような出会いなのかを確認してみましょう。

・見た目も話し方もいいワイン好き

・ワインを一緒に飲んでいると楽しい

・ビジネスでも成功しているワイン好き

おそらく多くの人はこういう生徒像を抱いているはずです。

 

確かにワインが好きという段階である程度スクリーニングはされますが、だからと言ってあなたが望む質に足りているかどうかはあやしいです。

講師の質についてはネットやユーチューブで事前に確認できても、さすがに生徒の質までは確認できません。

いざ講義が始まってみたら予想していた生徒の質と違ったなんてことももちろん想定しておきましょう。

 

まとめ 少人数制のメリットはあてにならない

”ワインスクール 少人数制”これをうたい文句にしているスクールには大変に失礼ですが、実際にはワインボトルの容量の都合で少人数制にしている現実は、多くの生徒はすでに見抜いています。

また、本当にその講師が魅力的でためになるのであれば口コミで評判が広がり、結果として少人数制では足りなくなるはずです。

もちろん、そこをあえて少人数制で行っているというところもあるかもしれませんが、ビジネスの合理性として可能性はかなり低いでしょう。

 

もちろん、少人数だからこそのメリットがあるのはその通りなのですが、スクール側は運営上仕方なく少人数にしているところもあるし、これを耳障りのいい文言にして生徒を誘導するという見方もできるのは押さえておいて損はありません。

ワインスクールもビジネスなので、そのスクールが本当に価値があるものであれば少人数で収まる訳がないはずです。

奇跡的にすべての人にとっていい出会いがあるようなクラスもあるかもしれませんが、それは後付けの話で最初から期待するものではありません。

 

もしあなたがそれでも少人数制がいいと思っているのであれば、最低限講師の話し方や身なりはユーチューブなどの動画で確認できるところを探しましょう。

いまどきユーチューブは有名講師の講義を見られるチャンネルも少なくありません。

それらの講師の話し方、説明の仕方、親近感が持てるかなどを確認してスクール選びをするのがベストでしょう。