難易度C

ソムリエ試験練習問題【日本】中国・四国

こんにちは!今回は中国・四国地方について学習しましょう!

 

練習問題 中国・四国地方

Q:次のうち、テラロッサという石灰岩が風化した赤土が見られる県を選んでください。

①鳥取県

②島根県

③岡山県

④広島県

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
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問題の正解はこちら!

正解は③の岡山県です!

 

テラロッサは問題文にもあった通り石灰岩が風化した赤土で日本では非常に珍しい土壌です。

海外ではオーストラリアのクナワラにあるテラロッサが有名です。

 

クナワラではカベルネ・ソーヴィニヨンが有名ですが、岡山県ではヤマブドウ、マスカット・オブ・アレキサンドリアなど多様な品種が栽培されています。

 

また岡山県には10軒のワイナリーがあり、これは中国・四国地方では最多です。

ワインの年間生産量も454キロリットルあります。これは大手ワインメーカーのワイナリーがあるからです。

 

2016年には内陸部の新見市哲多に100%自社畑産のブドウのみでワインを造る「ドメーヌ型」のワイナリーも設立されたり、2017年にはフランスのローヌ地方でワイン造りをしていた生産者が帰国してワイナリーを設立したりといった動きもあります。

 

鳥取県と島根県には5軒、広島県には7軒のワイナリーがあります。

 

正直鳥取県と広島県は特筆すべき点は教本には書いていませんが、島根県は甲州の生産量が多いことを押さえておきましょう。

山梨県には遠く及ばないですが山梨に次ぐ90トンも甲州によるワインが生産されてます。

また、雲南市には乳業会社が母体となりワイナリーによって小公子によるワイン造りが全国的に有名です。

小公子は日本葡萄愛好会の澤登晴雄氏によって開発された品種で、ヤマブドウのような極めて小さい粒で野趣ある香りと豊かな酸が特徴的です。

日本のワイン造りというと山梨や長野などがイメージしやすいですが、実は西日本でも活発なワイン造りがなされています。

ソムリエ試験練習問題【日本】大阪府の歴史

こんにちは!今回は大阪府の歴史について学習しましょう!

歴史と言ってももちろんワインについてです

 

練習問題 大阪府の歴史

Q:次のうち、大阪府の富田林村でブドウが栽培され、葡萄酒が名産だったという記録がある時代を選んでください。

①安土桃山時代

②江戸時代

③明治時代

④大正時代

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正解は①の安土桃山時代です!

 

大阪府といえば東京に次ぐ大都市で、山梨県や長野県などと比べるとあまりワイン造りのイメージは持ちづらいですが、日本でも有数のワイン造りの長い歴史を持っています。

 

安土桃山時代の天正年間(1573~1592年)に、大阪府南河内地方の富田林村(現在の富田林市)において、農家の軒先でブドウが栽培され、ブドウ酒が名産だったという記録が残っています。

 

江戸時代にも同様の記録があり、後年の南河内地方、中河内地方におけるブドウ産地誕生のきっかけとなりました。

また南河内地方の沢田村のブドウが幕府に献上されていたという記録もあります。

 

歴史だけでなく、ブドウの栽培面積も最盛期の1930年代には山梨県を凌ぐほどで、ワイナリー数も110軒を超えていました。

その後昭和に入るとワイナリーは激減し、ブドウ園も放棄されることが続きました。

 

しかし近年耕作放棄された畑を利用した新しいブドウ園の開園や、大阪ワイナリー協会の設立など、新しい動きが生まれています。

山梨県などと異なり、大都市に隣接しているというメリットも大きく影響しているでしょう。

 

今回の大阪府のワイン造りの歴史でしたが、実はこの投稿の画像の大阪城がヒントになっていました笑

大阪城は豊臣秀吉によって安土桃山時代に建てられました。

豊臣秀吉が活躍していた時代に既にワイン造りがされていたというのはすごいですね!

これでもう大阪のワイン造りが安土桃山時代から行われていたというのは忘れないはずです笑

ソムリエ試験練習問題【日本】山梨県の気候風土

こんにちは!今回は山梨県の気候風土について学習しましょう!

今回の問題は私が受験した際に実際に出題された問題です!

かなり教本を読み込まないと解けないような問題で印象的だったので紹介という意味も含めて出題します

 

練習問題 山梨県の気候風土

Q:次のうち、ブドウの生育期間の平均気温が最も高い産地を選んでください。

①勝沼

②甲府

③韮崎

④塩山

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正解は②の甲府です!

 

難しい問題で、教本のどこにも書いてないような内容ですが、2023年度版教本の115ページに記載があります。

○○が最も高いという書き方ではなく、それぞれの産地の平均気温が書いてあるので余計にややこしくなっています。

教本によると、ブドウの生育期間(4月~10月)の平均気温は勝沼が19.9℃、甲府が20.8℃、韮崎が19.8℃となっており、ちなみに降水量は勝沼が849mm、甲府が874mm、韮崎が925mmとなっています。

 

初見ではなかなか手こずるかもしれませんが、山梨県の地形がヒントになります。

山梨県は本州の中央に位置している内陸県で、県の中心には甲府盆地があります。

甲府市は甲府盆地の中心にあり、周縁部に行くにしたがって山地となっていきます。

 

ここでイメージしていただきたいのが、盆地の中心にあるということは標高が低く、周縁部の山地に近づくということは標高が高くなるということです。

基本的に標高が高くなればなるほど気温は下がります。(山登りをすると山頂付近は寒かったりしますよね

ですので、甲府盆地の中心にある甲府は標高が低く、気温は高いと予想することができます。

 

試験本番で見たことないような問題が出題されても意外と考える糸口はあるものです。

ただし試験は時間制限がありますので、分かる問題を優先して解いてからじっくり考えながら解いていきましょう。

ソムリエ試験練習問題【日本】山梨県の歴史

こんにちは!今回は山梨県の歴史について学習しましょう!

 

練習問題 山梨県の歴史

Q:次のうち、日本で初めてデラウェアの栽培が行われた産地を選んでください。

①甲州市塩山地区

②甲州市勝沼町

③笛吹市

④北杜市

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正解は①の甲州市塩山地区です!

 

山梨県は日本ワインの生産量もワイナリー数も日本一で、昔から日本のワイン造りを支えてきました。

ちなみに現在のワイナリー数は92軒となっています。

 

山梨県は日本のワイン造り発祥の地として知られ、明治時代に政府の殖産興業政策の一環としてワイン生産が勧められました。

1874年には山田宥教と詫間憲久によって日本初の本格的なワイン造りが実施されました。

 

これを機に当時の山梨県例の藤村紫郎の声掛けによって1877年に「大日本山梨葡萄酒会社」が設立されました。

この会社の流れを汲んでいるのが現在のシャトー・メルシャンとまるき葡萄酒です。

 

その後、今回の出題範囲ですが、1885年にアメリカから持ち込まれたデラウェアの栽培が奥野田村(現在の甲州市塩山地区奥野田)で始まりました。

 

戦争末期になるとワイナリー数は激減しました(というより酒造業が壊滅的な打撃を受けました)が、ワインはソナーの原料としてワインの首席を確保するためにワイン生産はかろうじて生き残りました。

 

戦後大きな動きがあったのが「ワイン元年」と呼ばれる1973年で、この年のワイン消費量が前年比の162%となりました。

2年後の1975年には果実酒の消費量が甘味果実酒の消費量を超えました。

 

2000年代に入ると海外に向けたアピールの動きが出てきます。

2009年には甲州を世界に広めるべく、山梨県内のワイナリーや商工会、ワイン酒造協同組合などが連携して「Koshu of Japan」を発足しました。

また、2010年には甲州が、2013年にはマスカット・ベーリーAが「国際ぶどう・ぶどう酒機構(O.I.V.)」のリストに登録されました。

このことで甲州とマスカット・ベーリーAを使ったワインをヨーロッパに輸出する際はワインのラベルに品種名が記載できるようになりました。

 

さらに産地の個性を伝えようとする動きも出てきており、2013年には国税庁が「山梨」をG.I.に指定し、2017年にはG.I.山梨の生産基準の見直しも実施されました。

これにより、生産基準を満たさないワインは山梨を名乗れなくなりました。

このように山梨県は日本で最も歴史のあるワイン産地です。

試験でも出題される確率は非常に高いと思われます。

今回解説でザクっと要点だけかいつまんで記述しましたので、最低限今回の記事の内容は押さえるようにしてください。

ソムリエ試験練習問題【日本】北海道のワイン産地

こんにちは!今回は北海道について学習しましょう!

 

練習問題 北海道の気候風土

Q:次のうち、日本最大のブドウ園がある市町村を選んでください。

①余市町

②岩見沢市

③浦臼町

④三笠市

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正解は③の浦臼町です!

 

北海道は長野県と並んで、日本で最も活気のあるワイン産地の一つです。

2000年以降設立されたワイナリーは30軒を超え、現在は46軒のワイナリーがあります。

この背景には本州と比べて広大な土地が格安で手に入りやすいことがあります。

 

また北海道の気候もブドウの生育に有利に働いています。

4~10月の平均気温は12.8~14.6℃で日本のワイン産地では最も低く、フランスのランスや、ドイツのラインガウとほぼ同じです。

ブドウの生育にあまり向かない温暖湿潤な気候の日本において、良い気候条件が揃っています。

 

ですので、北海道では日本固有品種を多く栽培している山梨県などとは異なり、ピノ・ノワールなど欧・中東系品種が有名です。

ただし、生産量では白ブドウではキャンベル・アーリー、黒ブドウではナイアガラといったアメリカ系品種の方が多いのでご注意ください。

 

北海道の主なワイン産地としては、後志地方と空知地方があります。

後志地方には余市町や仁木町などがあり、空知地方には三笠市や岩見沢市などがあります。

ちなみに、今回出題した100haを超える日本最大のブドウ園は空知地方の鶴沼ワイナリーにあります。

 

後志も空知も北海道の欧・中東系品種の一大産地で、後志地方は2013年にワイン用ブドウの栽培面積で空知地方を抜き、栽培面積、収穫量ともに道内1位になっています。

北海道は多くの地方名や市町村名が登場しますが、後志と空知だけは必ず押さえましょう。

ソムリエ試験練習問題【日本】ブドウの仕立て方法

こんにちは!今回は日本のブドウの仕立て方法について学習しましょう!

 

練習問題 日本のブドウの仕立て方法

Q:日本で棚仕立てが採用され始めた時代を選んでください。

①安土桃山時代

②江戸時代

③明治時代

④大正時代

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正解は②の江戸時代です!

 

日本で採用されているブドウの仕立て方法は大きく分けて、棚仕立てと垣根仕立てがあります。

世界的にみると垣根仕立てが広く採用されています。

 

そんな中で日本で棚仕立てが採用された大きな理由としては、温暖で湿潤な日本の気候に対応することが挙げられます。

棚仕立てでは果実の上を枝や葉が覆うことで強すぎる日差しからブドウの果実を守ることができます。

また、高い位置にブドウが成るので、地表から果実を離すことができ、ブドウを湿度から守り病害虫を防ぎやすくなります。

 

他にはワイン造りというものは、ブドウを収穫してから醸造、熟成、瓶詰などの作業を経るため収益化に時間がかかります。

枝を高く配置させる棚仕立てを採用することで、畑の低い位置で他の収益性の高い野菜などを栽培できるようにするというメリットもあったと言われています。

こうした理由で日本では江戸時代から棚仕立てが広く採用されてきました。

 

主な棚仕立てには「X字型剪定」「一文字型短梢剪定」「H字型短梢剪定」があります。

それぞれ写真を見てどの仕立て法か分かるようにしておきましょう。

 

まだ日本では棚仕立てが主流ではありますが、近年垣根仕立てが増加傾向にあり、全体の30.3%を占めるまでになりました。

これは国際品種が増加していることが起因しています。

棚仕立ては主に甲州やコンコードに採用され、垣根仕立ては主にシャルドネやメルロに採用されています。

ソムリエ試験練習問題【日本】交雑・交配品種

こんにちは!今回は日本の交雑・交配品種について学習しましょう!

まず交雑と交配の違いですが、交雑は異なる種を掛け合わせることであり、交配は同じ種を掛け合わせることです。

例えば、欧・中東系品種と欧・中東系品種を掛け合わせれば交配、欧・中東系品種とアメリカ系品種を掛け合わせれば交雑となります。

 

練習問題 日本の交雑・交配品種

Q:次のうち、アルモ・ノワールの交配元として正しいものを選んでください。

①カベルネ・ソーヴィニヨン×ツヴァイゲルト

②メルロ×ピノ・ノワール

③カベルネ・ソーヴィニヨン×ヤマブドウ

④メルロ×カベルネ・ソーヴィニヨン

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問題の正解はこちら!

正解は①のカベルネ・ソーヴィニヨン×ツヴァイゲルトです!

問題のアルモ・ノワールは交配品種で、③は冒頭で書いた通り交雑になりますので、選択肢から除外できます。

 

日本のブドウ品種は諸外国と比べて交雑・交配品種が多いです。

以下に重要な品種と交雑・交配元を紹介します。

 

・バッフス=(シルヴァーナー×リースリング)×ミュラー・トゥルガウ

・ケルナー=スキアーヴァ・グロッサ×リースリング

・ミュラー・トゥルガウ=リースリング×マドレーヌ・ロイアル

・ドルンフェルダー=ヘルフェンシュタイナー×ヘロルドレーベ

・キャンベル・アーリー=ムーア・アーリー×(ベルビデレ×マスカット・ハンブルグ)

・ベーリー・アリカントA=ベーリー×アリカント・ブスケ

・ブラック・クイーン=ベーリー×ゴールデン・クイーン

・甲斐ノワール=ブラック・クイーン×カベルネ・ソーヴィニヨン

・マスカット・ベーリーA=ベーリー×マスカット・ハンブルグ

・山幸=ヤマブドウ×カベルネ・ソーヴィニヨン

・甲斐ブラン=甲州×ピノ・ブラン

・リースリング・リオン=甲州三尺×リースリング

・信濃リースリング=シャルドネ×リースリング

 

ここまで交雑・交配品種がおおいというのは、日本という本来であればブドウ栽培に向いていない気候を持つ土地に順応するための品種開発研究の賜物ですね。

そんなことを考えて日本ワインを飲むとより一層味わい深く感じられるかもしれません

ソムリエ試験練習問題【日本】甲州

こんにちは!今回は甲州について学習しましょう!

 

練習問題 甲州

Q:次のうち、甲州ブドウの収穫時期を選んでください。

①8月後半~9月前半

②9月前半~9月中旬

③9月中旬~10月後半

④10月前半~10月中旬

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問題の正解はこちら!

正解は③の9月中旬~10月後半です!

甲州は一般的に晩成とされていますが、収穫時期は幅広い点が特徴です。

 

甲州はやや薄い藤紫色の果皮を持ち、日本在来の生食兼用種です。

日本における醸造量は最多でそのうち9割以上が山梨県で生産されています。

 

●甲州の歴史

甲州の期限には2つの説があります。718年の「大善寺説」(行基説とも呼ばれることがあります)と1186年の「雨宮勘解由説」です。

 

2013年には甲州のDNAを解析し、そのルーツが解明されました。

甲州には欧・中東系品種であるVitis Vinifera(ヴィティス・ヴィニフェラ)のDNAに中国の野生種であるVitis Davidii(ヴィティス・ダヴィーディ)のDNAが含まれていることが分かりました。

このヴィティス・ダヴィーディは甲州関連の記述に特有の言葉で、試験でも問われることが多いです。

この解析結果から、甲州はカスピ海付近で生まれて、中国を渡り何百年もかけて日本に伝わってきたと考えられています。

 

●甲州の特徴

果皮が比較的厚く、欧・中東系品種に比べて耐病性はあります。

基本的には棚仕立てで栽培されます。

その中でも、大半が「X字型剪定」で、一部「一文字型短梢剪定」も採用されます。

 

甲州の生産量は3,361tで、日本のワイン用ブドウ品種の中では最も多く、全体の15.3%を占めています。

 

甲州は一次試験で出題されやすい上、二次試験でも出題の筆頭候補です。余裕があれば早めに飲んでみてください。

ソムリエ試験練習問題【日本】ワイン法

こんにちは!今回は日本のワイン法について学習しましょう!

今回は正誤問題で細かい内容を問います

 

練習問題 日本のワイン法

Q:次の日本のワイン法に関する記述のうち、正しいものを選んでください。

①クリオエキストラクシオンが認められている。

②輸入ブドウを国内で醸造したワインは「日本ワイン」と表記できる。

③75%使用した単一ブドウ品種名をラベルに表示できる。

④「シャトー」の表記は認められているが、「ドメーヌ」の表記は認められていない。

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正解は①のクリオエキストラクシオンが認められている。です!

 

クリオエキストラクシオンとは、アイスワインに用いられる技法で、人為的に冷凍したブドウを圧搾して糖度の高い果汁を得る方法です。

アイスワインといえばカナダが有名ですが、カナダではこのクリオエキストラクシオンは認められていません。

ですので、人為的に果汁を凍らせることは禁止されているイメージが定着しますので、日本も禁止されていると思い込みがちです。

私は受験自体に同じような練習問題が出て間違えた記憶があります。。。

2023年度版教本の89ページ表1に記載がありますので、参照してみてください。

 

②は輸入ブドウを使用した場合は「日本ワイン」とは名乗れませんので誤りです。

日本ワインは国産ブドウを使って同産地で醸造したワインのみ名乗れます。

 

③は75%が誤りです。

単一品種の表示をする場合は、その品種を85%以上使用する必要があります。

 

④はドメーヌもシャトーの表記も認められているので誤りです。

ドメーヌタカヒコやシャトーメルシャンなどが実際にありますね。

今回は少し細かい出題でしたが、日本のワインは教本ではそこまでボリュームはないですが、フランスに次ぐくらいの出題頻度があり、点数アップに結び付きやすい分野です。

是非得意分野にしてしまいましょう!

ソムリエ試験練習問題【南アフリカ】プロフィール

こんにちは!今回は南アフリカのプロフィールについて学習しましょう!

 

練習問題 南アフリカのプロフィール

Q:次のうち、正しいものを選んでください。

①1918年に設立されたKWVは現在も公的機関として機能している。

②2002年には労働環境改善を目的とするIPWが設立された。

③南アフリカで造られるワインの約8割は輸出されている。

④2018年に高樹齢の畑を保護する活動を行う「OVP」が開始された。

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問題の正解はこちら!

正解は④の2018年に高樹齢の畑を保護する活動を行う「OVP」が開始された。です!

 

OVPとはオールド・ヴァイン・プロジェクトの略です。

樹齢35年以上の畑から造られるワインに世界で初めて植樹年を記載したシールを発行しました。

 

似たような活動にオーストラリアのバロッサ・オールド・ヴァイン・チャーターがありますが、規定の樹齢以上のワインに名称を与えるというもので、植樹年を記載する南アフリカの手法は世界的にも非常に珍しいです。

 

①のKWV(南アフリカブドウ栽培者協同組合)は1997年より民間企業となりましたので公的機関は誤りです。

さらに2002年には完全に私企業化されています。

 

②はIPWが誤りです。

IPWは減農薬や減酸化防止剤など環境への配慮を盛り込んだガイドライン「環境と調和したワイン生産」のことです。

労働環境改善を目的として設立されたのは「ワイン産業倫理貿易協会(WIETA)」です。

 

③は約8割が誤りです。

南アフリカにとってワインは重要な輸出品目ではありますが、輸出は約5割に落ち着いています。

これは、白人主体だったワイン消費が、ミレニアル世代が飲酒するようになり、黒人向け市場が成長していることが要因です。

 

環境問題への取り組みや樹齢のラベル表記など画期的な取り組みを行う南アフリカのワインは非常にコストパフォーマンス優れており、日本でも根強い人気があります。