こんにちは。ワインブックスの前場です。
別館サイトを立ち上げまして、早くも多くの方が閲覧してくださっています。
誠にありがとうございます。
このサイトはWBSが運営していますが、ほとんどすべての記事は2022年度にWBSで学習をされたokaraさんが運営してくださっています。
okaraさんは大変に優秀な成績で合格をされ、かつ、僕が意図することを再現しようとアンテナを張ってくださっています。
編集長は大変な作業ではありますが、それでも引き受けてくださったことを心から感謝いたします。
さて、このサイトでは僕もたまに執筆をさせていただきますが、今回はソムリエ・ワインエキスパート試験の1月の勉強方法についてご紹介をさせていただきます。
ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の全体の勉強方法はこちらをご覧ください→
WBSにおいては、すでに1月8日に2023年度1回目のライブ講義があり、そちらでガイダンスをさせていただきました(フル動画はWBSでご覧いただけます)。
こちらにご参加くださった方も多かったですし、アーカイブでご覧になった方もいらっしゃると思います。
・なんとなく全体像がつかめた
・こんなに大変だとは思わなかった
・思ったより簡単そうだ
いろいろな感想をお持ちになったと思います。もちろんどんな感想をお持ちになってもいいんですよ^^
どのような感想をお持ちになったかよりも、「適切な学習とはこういうものなんだ」がわかれば何の問題もありません。
仮にあなたが「こんなに大変だとは思わなかった」とお感じになっても、続けていくうちになんとなくの学習の規模感がつかめるはずです。
さて、それではここから具体的な1月の勉強方法について解説をしていきます。
個別の科目ごとの細かい内容はWBSのライブ講義で確認していただくとして、その前情報とお取りください。
WBSのソムリエ試験・ワインエキスパート試験対策講座はこちら→
この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。 WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。 【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ! そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。
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- 【難易度C】ワイン概論 TPOとは?
【1月】ソムリエ試験・ワインエキスパート試験の勉強方法
まずは目標を定める
当たり前ではありますが、ものごとに取り組むのに目標がなくては効率は悪くなってしまいます。
もちろん中には趣味で資格試験を受験するという方もいらっしゃるとは思いますが、それであってもできれば効果的に学習をしたいのはおなじはずです。
ワインを学習しようとおもった目的は人それぞれです。
もちろん、「合格したい」が目的の人も多いかもしれませんが、経験上、WBSで学習される方は
「ワインをもっと知りたい」
「もっとワインを楽しみたい」
こういう目的の人も多いです。
実際に試験は受験しないけど学習は続けたいということで、受験に関係なく受講をされる方も多いですし、合格後もWBSで地道に学習を続ける方もいらっしゃいます。
ワインを学習する目的については人それぞれで何の問題もありません。
むしろ「こういう目的にしなさい」というほうが押しつけがましく感じるはずです。
そのうえで、やはりここまでお読みのあなたであれば、「目的」についてはそれぞれかとは思いますが、できれば「目標」については「合格」に絞ったほうが効果的な学習が期待できます。
ナビゲーションの重要性とは?
では、目的は様々だけれど目標は合格に定めたとしましょう。
この場合に「合格が目標の勉強方法」とはどのようなものでしょうか?
あなたが目的地に着くときのコースをイメージしてください。ここでは近所のスーパーとしましょう。
「目的」は買い物だけど、「目標」は1番近いスーパーで買い物をする。です。
引っ越しして初めての買い物で、スーパーに行こうとする。
ネットで一番近いスーパーはここだとわかって、さあ出発です。
なんとなくの方角はわかっているので歩き始めたはいいものの、いつの間にか回り道をしてしまうし、最悪な場合あさっての方向で歩いているのがわかりました。
ただしあさっての方向を向いてしばらく歩いていたら、2番目に近いスーパーがありました。
目的さえ達成できればいいので「同じスーパーだったらここでもいいか」となって2番目に近いスーパーで買い物をするのです。
最初の目標は一番近いスーパーに行くことだったのに、自己流で歩いたところ2番目のスーパーについてしまった。
もちろん目的は達成できたかもしれないけど、これでは時間も労力もかかるし、帰り道を考えれば倍の距離を歩くことになってしまいます。
今回はたまたまスーパーに着けましたが、運悪くスーパーにたどり着けない可能性だってあったはずです。
ここであなたは気づいたはずです。
適切なナビゲーションがあればだれでも一番近いスーパーに行けたはずだし、時間も労力も一番少なく済んだはずだ。
でもナビゲーションがないと時間も労力もかかるし、最悪な場合時間も労力もかけたけど、目的すら達成できない可能性だってあるんだ。
これが適切な勉強方法、つまりナビゲーションの重要性なのです。
酒類概論の勉強方法
では、ここから具体的な勉強方法に進みましょう。WBSのスケジューリングから行くと、まずは酒類概論になります。
酒類概論はワイン以外の飲料がメインになります。
ワインは、ワインである前にお酒であるのでお酒全般の知識はどうしても必要になります。
ただし、全般とするとやはりワインの学習からは本筋は外れますので重要度は決して高くはありません。
おそらく出題数はいいとこ3~5問程度でしょう。
酒類概論については出題もばらけていて、それぞれにそれなりのボリュームのある科目なので、苦手意識が多い人はいると思います。
そのうえで、「酒類の分類」についてはしっかりした理解が必要なので、ここはイメージできるところまで学習しましょう。
ほかの部分は流し読みをして全体像をまずはつかむ程度で大丈夫です。
全体的には、今のところは「なんとなくこういうことが書いてあるんだ」程度にとらえていただければ問題ありません。
具体的にここは覚えましょうというところは、WBSのライブ講義でご紹介します。
ワイン概論
WBSではワイン概論が最も重要で、絶対に苦手分野にしてはいけない科目として強く学習をお勧めしています。
ワイン概論は横断的なものなので、どの国のワインを学習していてもかならず付きまとう項目です。
そのためワイン概論が得意分野にできるかどうかはこの試験の合否を大きく左右するといっても過言ではありません。
また、ワイン概論は個別に検討してもどこも特Aランクの重要度のため、「ここは捨ててもいい」というところがなく、”全部が重要”という悩ましい科目でもあります。
なかなか厳しい現実ではありますが、ここでは具体的な学習方法として、「栽培と醸造」に絞ってご紹介します。
栽培と醸造はワイン概論でも最も重要なパートです。
とはいえワイン概論はキーワードが多く、これらを覚えるのがなかなか厳しいという人は多いはずです。
ただしWBSでは、ここはショートカットをして表面上の理解に終わるのはお勧めしていません。
むしろイメージができるまで理解を深めて、キーワードとの紐づけは朝飯まえ位の存在にしたほうがいいと考えています。
では、表面上の理解とはどんな理解でしょうか?
例えばButtageというキーワードがあります。これは「土寄せ」の意味ですが、単純にButtageと土寄せを単なる言葉として覚える、これが表面上の理解です。
試験であればButtageと土寄せが紐づいていれば回答できる問題はあるかもしれません。
しかし、こうやって表面上の文言をただ覚えるのは「ワインが好き」で入ったあなたであればさすがにしんどく感じるはずです。
そうであればいっそのこと土寄せの目的までをイメージして覚えてしまってはいかがでしょうか。
土寄せは、ブドウ樹の列(これを 畝うね といいます)ごとに土を寄せる作業のことを指しますが、おおむね秋ころに行われます。
冬になり気温が下がると表土がシャーベット状になってしまい、最悪な場合ブドウ樹が冷えて枯死してしまいます。
そのため土寄せをして幹を守り、休眠期を保護する目的でButtageは行われるのです。
こうやってキーワードを深ぼって知る。
こうすることでイメージをしながら学習をすることになるので、少なくとも表面上の文言をただ覚えるよりは積極的ですし、合格後にも役立つ知識なので、決して損ではありません。
シャンパーニュ
シャンパーニュも重要度は高く、またキーワードが多いので苦手意識をお持ちの方は多いはずです。
しかし、ここはワイン概論と紐づいて覚えると理解しやすい分野なので、1月中に得意科目にしてしまうのも一つの手段です。
シャンパーニュで重要な2枚看板は「醸造キーワード」と「グランクリュ」です。
このうち醸造キーワードを見てみましょう。
醸造のキーワードでも覚えるべきものが無数にありますが、ここはワイン概論同様イメージできるまで理解したほうが早いです。
例えばデゴルジュマン一つとっても、デゴルジュマンが「澱抜き」とおぼえても、それだけでは対応力は不十分です。
確かに澱抜きではありますが、具体的にどうやって澱抜きをするのかが理解できていないと足りない可能性も高いです。
シャンパーニュは瓶内二次発酵をさせるため、そのままにしては瓶内に酵母の残骸が残ってしまいます。
これをそのまま出荷をするとワインには澱が舞ってしまい、見た目を損ねてしまいます。
そのため、瓶内に残った澱を取り除くため、まずは瓶口付近に酵母の残骸を集める作業が必要になります。
Olivier Colas (https://olouf.fr), CC BY-SA 4.0 <https://creativecommons.org/licenses/by-sa/4.0>, via Wikimedia Commons
ピュピトルという板に瓶を指し、少しずつ角度をあげ、酵母の残骸を瓶口に集めます。
そして塩化カルシウムで瓶口を冷却し凍らせ、噴射させて澱を取り除きます。
するとワインは目減りしてしまうので、これを補填するためにリキュールドドサージュで調整をして、瓶詰めするのです。
いかがでしょうか?デゴルジュマンだけを覚えていれば、デゴルジュマンしか回答できませんが、このようにイメージをすることでピュピトルもリキュールドドサージュも知ることができました。
これが「イメージができるまで理解する」の意味なのです。
まとめ 学習の雰囲気に慣れよう
ここまでお読みのあなたであれば「なんとなくワインの学習って大変そうだなあ」このように感じたかもしれません。
ただし、学習の習慣がついていれば、おそらく来月の今ころにはいっていることのほとんどが理解できるようになっているはずです。
学習することの雰囲気に慣れてしまえば、あとは走るだけなので、まずは1月は難しいことを考えずに、学習する雰囲気に慣れるのが近道です。
WBSでは何度も同じことを言い続けます。
学習する雰囲気に慣れる。学習習慣をつける。これができればしめたものです。
頑張っていきましょう!
WBS 前場亮