伝統国

ソムリエ試験練習問題【シャンパーニュ 難易度高め】

こんにちは!今回はシャンパーニュの少し難しい問題を解いてみましょう!

 

練習問題 シャンパーニュ

Q:次のシャンパーニュについての記述のうち誤っているものを選んでください。

①マルヌ県のブドウ畑の多くは白亜質の母岩を持つ。

②「シャンパーニュの丘陵、メゾンとカーヴ」が世界文化遺産に登録されたのは2015年である。

③最も栽培面積が大きい品種はピノ・ノワールである。

④シャンパーニュのロゼはセニエ法、直接圧搾法、混醸法で造ることができる。

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

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問題の正解はこちら!

正解は④のシャンパーニュのロゼはセニエ法、直接圧搾法、混醸法で造ることができる。です!

シャンパーニュのロゼは、マセラシオンまたはセニエ、直接圧搾法、アッサンブラージュ(白ワインと赤ワインをブレンドする方法)のいずれかで造られます。混醸法では造られません。

 

①の白亜質はべレムナイトと呼ばれる軟体動物の化石を含むことがあるということや、オーブ県のブドウ畑はジュラ紀のキンメリジャンの泥灰質土壌であるということを押さえておきましょう。

 

②のユネスコの世界文化遺産に登録された年号はシャンパーニュの分野で最も問われやすい年号の一つです。

 

③主要3品種(シャルドネ、ピノ・ノワール、ムニエ)の中でピノ・ノワールが最も多く栽培され、シャンパーニュ全体の39%を占めます。

2番目はムニエで、栽培面積は33%を占めます。

主要3品種で最も栽培面積が小さいのがシャルドネで、栽培面積は28%です。

 

 

今回は難しかったかもしれませんが、正解の選択肢は試験本番までには押さえておきたい知識です。

このレベルの問題でも消去法で解けるように頑張っていきましょう

ソムリエ試験練習問題【シャンパーニュ】登録業態とその略号

こんにちは!今回はシャンパーニュの登録業態について学習しましょう。

登録業態という言葉は聞き慣れないものだとは思いますが、NMやRMなどは受験生にとってまだ馴染みがあるかもしれません。

 

練習問題 シャンパーニュの登録業態とその略号

Q:次のうち、スーパーマーケットやレストランなどのプライベートラベルが貼られたシャンパーニュを表す略号を選んでください。

①CM(Cooperative de Manipulation)

②SR(Societe de Recoltants)

③ND(Negociant-Distributeur)

④MA(Marque d’Acheteur)

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問題の正解はこちら!

正解は④のMA(Marque d’Acheteur)マルク・ダシュトゥールです!

 

選択肢の略号の意味と見分けるポイントとなるキーワードを下記に記しておきます。

CM:加盟する栽培農家が持ち込んだブドウを原料として、醸造から販売まで行う生産者協同組合。「加盟する栽培農家が持ち込んだ」がキーワードです。

SR:一族の所有するブドウ畑で収穫された原料を用いてシャンパーニュを醸造、販売する栽培農家。「一族の所有」がキーワードです。

ND:完成したシャンパーニュを購入し、自社ブランドのラベルを張って販売する流通業者。「流通業者」がキーワードです。

MA:スーパーマーケットやレストランなどのプライベートラベルが貼られたシャンパーニュ。「スーパーマーケットやレストラン」がキーワードです。

 

 

これらの略号はその業態に応じてCIVC(シャンパーニュ委員会)によって登録され、ラベルに記載されます。

今度シャンパーニュのボトルを見られた際はラベルに書かれた略号を探してみてはいかがでしょうか。

ソムリエ試験練習問題【シャンパーニュ】グランクリュ

こんにちは!今回はシャンパーニュのグランクリュについて学習しましょう!

 

練習問題 シャンパーニュのグランクリュ

Q:次のうち、コート・デ・ブラン地区のグラン・クリュを選んでください。

①Ambonnay

②Ay

③Mailly-Champagne

④Cramant

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問題の正解はこちら!

正解は④のCramant(クラマン)です!

①のAmbonnay(アンボネー)と③のMailly-Champagne(マイイ・シャンパーニュ)はモンターニュ・ド・ランス地区、②のAy(アイ)はヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区のグランクリュです。

 

シャンパーニュには4大栽培地区があります。それが下記の4地区です。

・モンターニュ・ド・ランス

・ヴァレ・ド・ラ・マルヌ

・コート・デ・ブラン

・コート・デ・バール

 

グランクリュはあり、下記の通りコート・デ・バール以外の地区に位置しています。

 

モンターニュ・ド・ランス地区:Ambonnay(アンボネー)、Beaumont sur Vesle(ボーモン・シュール・ヴェル)、Bouzy(ブージー)、Louvois(ルーヴォワ)、Mailly-Champagne(マイイ・シャンパーニュ)、Puisieulx(ピュイジュー)、Sillery(シルリー)、Verzenay(ヴェルズネー)、Verzy(ヴェルジー)

 

ヴァレ・ド・ラ・マルヌ地区:Ay(アイ)、Tours sur Marne(トゥール・シュール・マルヌ)

 

コート・デ・ブラン地区:Avize(アヴィーズ)、Chouilly(シュイイ)、Cramant(クラマン)、Le Mesnil sur Oger(ル・メニル・シュール・オジェ)、Oger(オジェ)、Oiry(オワリー)

 

それぞれのグランクリュがどこの地区に位置しているかは覚えておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【フランス概論】A.O.C.の制定

こんにちは!今回はフランス概論について学習しましょう!

フランスは教本でも最もボリュームがあり、概論はその基礎となる部分です。

 

練習問題 A.O.C.の制定

Q:次のうち、フランスのワイン法、A.O.C.(原産地統制呼称)が制定された年を選んでください。

①1976年

②1935年

③1963年

④1932年

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問題の正解はこちら!

正解は②の1935年です!

①の1976年はパリテイスティングが行われた年、③の1963年はイタリアのワイン法が制定された年、④の1932年はスペインのワイン法が制定された年です。

伝統国、新興国かかわらず、各国のワイン法が制定された年号は頻出事項です。必ず押さえましょう。

伝統国の中でもスペインは意外なことにフランスよりも早くからワイン法が制定されていたことがポイントです。

 

フランスのワイン造りは19世紀後半にフィロキセラやベト病の被害を受けたうえ、その後の第一次世界大戦や世界恐慌の影響で粗悪なワインの流通や、産地偽装などの不正が横行しました。

これらを規制するためにシャトーヌフ・デュ・パプの生産者で法律家のバロン・ル・ロワとジロンド県の国会議員であったジョゼフ・カピュスが運動を起こしました。

そして1935年にI.N.A.O.の前進が設立され、A.O.C.(原産地統制呼称)が制定されることになります。

また、このA.O.C.は後の欧州連合の共通ワイン法であるA.O.P.やD.O.P.の基礎となります。

 

繰り返しになりますが、ワイン法の制定は非常に重要です。

年号はもちろん、ワイン法制定までの大まかな歴史も押さえておくようにしましょう。