過去問・練習問題

ソムリエ試験練習問題【ロワール渓谷地方】ロワール川沿いの主要なA.O.C

こんにちは!今回はロワール渓谷地方のA.O.Cについて学習しましょう!

この地方のA.O.Cはロワール川という大きな川沿いに位置しているため、川の左岸か右岸かどちらに位置しているかが地図問題などで重要になってきます。今回できちんと整理できるようにしましょう。

 

練習問題 ロワール渓谷地方のA.O.C

Q:次のうち、ロワール川の左岸に位置するA.O.Cを選んでください。

①Savennieres

②Bourgueil

③Chinon

④Pouilly-Fume

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正解は③のChinon(シノン)です!

シノンはロワール渓谷地方の中でもトゥーレーヌ地区という地区のロワール川左岸に位置しています。

 

ロワール川にまたがって位置している産地もあるので右岸か左岸が見分けることが難しいですが、代表的なものをまとめると下記の通りです。

 

【右岸】上流側から

・Pouilly-Fume(プイィ・フュメ)

・Vouvray(ヴーヴレ)

・Bourgueil(ブルグイユ)

・Savennieres(サヴニエール)

 

【左岸】上流側から

・Sacerre(サンセール)

・Montlouis sur Loire(モンルイ・シュール・ロワール)

・Chion(シノン)

・Coteaux du Layn(コトー・デュ・レイヨン)

 

また、長細い産地のため各生産地が地区で分かれあかれています。

 

ちなみにここで言うロワール川とはLoire川のことです。

アンジュー&ソミュール地区で合流するLoir川という支流もあるので混同しないようにしましょう。

ソムリエ試験練習問題【シュッド・ウエスト】ジュランソン

こんにちは!今回はシュッド・ウエストでも重要なA.O.Cであるジュランソンについて学習しましょう!

 

練習問題 ジュランソンについて

Q:次のうちA.O.Cジュランソンの主要品種として正しいものを選んでください。

①Sauvignon

②Mauzac

③Muscadelle

④Petit Manseng

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正解は④のPetit Manseng(プティ・マンサン)です!

ジュランソンはフランス南西地方でもかなりスペインよりに位置している産地で試験では重要なA.O.Cです。

辛口白と甘口白が生産されています。

 

今回正解だったプティ・マンサンの他にグロ・マンサンも主要品種として認められています。

プティ・マンサンやグロ・マンサンはシュッド・ウエストのガスコーニュ&バスク地区でよく栽培されている品種です。ジュランソン以外ではパシュラン・デュ・ヴィク・ビル(マディランと同じ地域)やサン・モン、テュルサンなどで栽培されています。

 

フランスでも著名なワインとされており、アンリ4世の洗礼に使われたと言われています。

 

先ほどスペインに近いと書きましたが、スペインとの国境にはピレネー山脈があります。

このピレネー山脈の影響でフェーン現象が起こり、ブドウの生育が促進され、この地域ではパスリヤージュ(ブドウを収穫せず樹になったまま過熟させること)が可能になります。この方法はアルザスのヴァンダンジュ・タルディヴでも用いられています。

 

残糖規定は通常40g/L以上です。4g/Lでsec、55g/L以上で11月2日以降に収穫したものにはVendanges Tardives(遅摘み)の表記が可能です。

 

繰り返しになりますが、ジュランソンは覚えるべきポイントも多く重要です。

今回太字で示したポイントはしっかりと押さえておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【シュッド・ウエスト】南西地方の主要A.O.C

こんにちは!今回はシュッド・ウエスト(南西地方)のA.O.Cについて学習しましょう!

 

練習問題 シュッド・ウエストのA.O.C

Q:次のうち、マルベックを主要品種とするA.O.Cを選んでください。

①Cahors

②Fronton

③Madiran

④Irouleguy

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正解は①のCahors(カオール)です!

マルベックはコットとも呼ばれる品種で非常に色が濃く、力強いワインを産み出すブドウです。

フランス以外ではアルゼンチンのものが有名です。

 

カオールはマルベックを使用するワインで最も有名なものでしょう。

ロット川流域の東西60kmにブドウ産地が広がっています。

 

マルベックを70%以上使用することが義務付けられています。

 

他の選択肢のA.O.Cも超重要です。

 

②のFrontonはガロンヌ河とタルン川に挟まれた地域に位置しています。

このA.O.Cで重要なのはなんといってもA.O.Cで唯一ネグレットを主要品種としている点です。

この固有品種と暖かく乾燥した気候から成熟度が高く、黒い果実や甘草や胡椒のアロマがあるワインが造られます。

 

③のMadiran(マディラン)はガスコーニュ&バスク地区に位置するカオールと並んでシュッド・ウエストで最も重要な赤ワインのA.O.Cです。

主要品種はタナというブドウです。このタナという名前は渋み成分のタンニンが語源となっているとされています。

その名の通りタンニンのしっかりした長期熟成型のワインが多く生産されています。

 

④のIrouleguy(イルレギー)はバスクのワインとして知られています。

主要品種は黒ブドウはカベルネ・フランとタナ、白ブドウはクルビュ、プティ・クルビュ、グロ・マンサン、プティ・マンサンです。

ただしイルレギーでは品種よりもその立地を問われることが多いです。

地図を見ていただければわかりますが、イルレギーはシュッド・ウエストでスペインに最も近い場所に位置しています。

これらのA.O.Cは地方を代表するようなワインですが、意外とワインショップで千円台から見かけることもあります。

是非一度気軽に試してみてくださいね。

ソムリエ試験練習問題【ラングドック・ルーション】ルーション地方のA.O.C

こんにちは!今回はルーション地方のA.O.Cについて学習しましょう!

ルーション地方は他の南仏の地方とブドウ品種などは似ていますが、V.D.N.が多いのが特徴です。

 

練習問題 ルーション地方のA.O.C

Q:次のうち、A.O.CBanyulsと同じ地域のA.O.Cを選んでください。

①Maury

②Corbieres

③Collioure

④Minervois

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正解は③のCollioure(コリウール)です!

コリウールはA.O.Cバニュルスの地域で造られる酒精強化をしない白・赤・ロゼが認められているA.O.Cです。

地中海沿岸部のスペインとの国境付近に位置しています。

 

バニュルスは1936年のA.O.C制定と同時に認定されたV.D.N.の赤・ロゼ・白が認められているA.O.Cです。

熟成の仕方などにより、Ambre、Blanc、Rimage、Traditionnel、Roseなどの種類があります。

 

また、5年以上熟成させたAmbreとTraditionnelにはHors d’age(オール・ダージュ)の表記が認められます。

ランシオ香が生じたものにはRancioの表記が認められます。

 

バニュルスには上位A.O.C.としてBanyuls Grand Cruがあります。

バニュルスがV.D.N.の白・赤・ロゼが造られるのに対し、バニュルス・グラン・クリュはV.D.N.の赤のみが認められています。

オーク樽で最低30カ月の熟成が義務付けられている点も通常のバニュルスと異なります。

 

このようにルーション地方にはV.D.N.のA.O.Cが多くあります。

余裕があれば、V.D.N.が造られるA.O.C.をリストアップしておくことをお勧めします。

ソムリエ試験練習問題【ラングドック・ルーション】リムー

こんにちは!今回はラングドックにあるリムーというA.O.C.について学習しましょう!

リムーは複雑かつ珍しい規定があるのでラングドックの中でも試験に出やすいA.O.C.と言えます。

 

練習問題 A.O.Cリムーについて

Q:次のうち、Cremant de Limouxの主要品種を選んでください。

①モーザック

②シャルドネ

③シュナン・ブラン

④クレレット

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正解は②のシャルドネです!

リムーは城塞都市カルカッソンヌの南に位置するA.O.Cです。

名前にリムーと付くA.O.Cは下記の4つがあります。

 

・Limoux(リムー)

・Limoux methode ancestrale(リムー・メトード・アンセストラル)

・Limoux Blanquette de Limoux(リムー・ブランケット・ド・リムー)

・Cremant de Limoux(クレマン・ド・リムー)

 

Limouxは赤・白・発泡白が生産可能です。

押さえておいていただきたい珍しい規定が赤の主要品種がメルロであることと1993年に樽発酵が義務化されたことです。

ラングドック地方でメルロが主要品種である規定は珍しいですし、樽発酵が義務化されていることは世界的に見ても珍しいですね。

白の主要品種はシャルドネ、シュナン・ブラン、モーザックが認められています。

 

Limoux methode ancestraleはモーザック100%を使ってアンセストラル方式で造られる弱発泡性ワインです。

 

Limoux Blanquette de Limouxはモーザックを90%以上使用して瓶内二次発酵方式で造られる発泡性ワインです。

 

Cremant de Limouxは主要品種にシャルドネ、補助品種にシュナン・ブラン、モーザック、ピノ・ノワールが認められています。

 

こういった個性的な規定のA.O.Cワインがあるというのもラングドック・ルーション地方の魅力の一つだと思います。

ソムリエ試験練習問題【ラングドック】全域のA.O.C.

こんにちは!今回はラングドック全域のA.O.C.について学習しましょう!

 

練習問題 ラングドック地方全域のA.O.C.

Q:次のうち、Languedoc Cabrieresの生産可能色を選んでください。

①赤

②赤・ロゼ

③赤・白

④赤・白・ロゼ

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正解は②の赤・ロゼです!

なかなか地味な出題で難しかったかもしれません。。。

 

まず、ラングドック地方には全域のA.O.C.としてLanguedoc(ラングドック)があります。

生産可能色は白・赤・ロゼです。

その範囲は大きく、10,000haにもなり、生産量は40万ヘクトリットルにのぼります。

 

Languedocには11の地理名称があります。

 

【地理的名称付きA.O.C.ラングドック】

・Languedoc Cabrieres(カブリエール)

・Languedoc Gres de Montpellier(グレ・ド・モンペリエ)

・Languedoc La Mejanelle(ラ・メジャネル)

・Languedoc Montpeyroux(モンペイルー)

・Languedoc Pezenas(ペズナス)

・Languedoc Quatourze(カトゥルズ)

・Languedoc Saint-Christol(サン・クリストル)

・Languedoc Saint-Drezery(サン・ドレゼリー)

・Languedoc Saint-Georges-d’Orques(サン・ジョルジュ・ドルク)

・Languedoc Saint-Saturnin(サン・サテュルナン)

・Languedoc Sommieres(ソミエール)

 

全て完璧に覚える必要はありませんが、問われやすいポイントとしては今回の出題したように生産可能色です。

Cabrieres以外は赤のみですが、Cabrieresのみ赤とロゼが生産可能です。

 

ラングドックは捉えどころのない印象がありますので要点を絞って覚えていきましょう。

ソムリエ試験練習問題【フランス】地方別ワイン生産量

こんにちは!今回はフランスワインの生産量に関する問題です。

 

練習問題 フランスの地方別ワイン生産量

Q:フランスで最もワイン生産量の多い地方を選んでください。

①ボルドー地方

②ブルゴーニュ地方

③ローヌ渓谷地方

④ラングドック・ルーション地方

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正解は④のラングドック・ルーション地方です!

 

日本人にとってワインと言えばボルドーやブルゴーニュのイメージですが、それはA.O.C.ワインに限った話です。

A.O.C.ワインに限定すると生産量1位はボルドー、2位はローヌになります。

 

ラングドック・ルーション地方の全ワイン生産量は約1,150ヘクトリットルでフランス全体の約40%を占めます。

このうちおよそ8割がI.G.Pワインです。

このことからラングドック・ルーション地方では、輸出向けのA.O.C.ワインではなく、主に国内消費向けのテーブルワインが数多く生産されているのではないかと予想することができます。

 

フランス人はお茶のように日常的にワインを飲んでいます。

そんな大量消費用ワイン生産の役割をラングドック・ルーション地方が担っているということになります。

 

それではなぜラングドック・ルーション地方でワインが大量生産できるのでしょうか。

その理由は豊かな気候にあります。

ラングドック・ルーション地方は大部分が地中海性気候で暖かく乾燥しています。

またトラモンタンという乾いた冷たい風によってブドウは過度の暑さから守られ、病害のリスクも減少します。

 

ただし近年はA.O.C.ワインの生産量が増えているので今後の動向に注目です。

 

ソムリエ試験練習問題【プロヴァンス・コルシカ】コルシカ島のA.O.C.

こんにちは!今回はコルシカ島のA.O.C.について学習しましょう!

 

練習問題 コルシカ島のA.O.C.

Q:次のうち、ナポレオンの生誕地であるコルシカ島のA.O.C.を選んでください。

①Patrimonio

②Ajaccio

③Vin de Corse Figari

④Muscat du Cap Corse

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正解は②のAjaccio(アジャクシオ)です!

Ajaccioはコルシカ島の西岸、コルス・デュ・シュド県の首都アジャクシオを中心とする36の市町村に認められたA.O.C.です。

 

白・赤・ロゼが生産可能です。

白はヴェルメンティーノを80%以上使用します。

赤とロゼはバルバロッサ、ニエルッチョ、シャカレッロ、ヴェルメンティーノを主要品種とします。このうちシャカレッロの比率が40%以上と定められています。

また、ニエルッチョはサンジョヴェーゼと遺伝子レベルで同一のクローンとされています。

 

コルシカ島はフランス本土よりもむしろイタリアのサルデーニャ州やトスカーナ州に近いこともあり、ヴェルメンティーノやサンジョヴェーゼといったイタリアの品種が多く栽培されています。

 

①のPatrimonio(パトリモニオ)は島の北東にあるカップ・コルス(コルス岬)の付け根に位置するワイン産地です。

1968年にコルシカ島で最初にA.O.C.を取得しました。

白・赤・ロゼが生産可能で、白はヴェルメンティーノのみ、赤・ロゼはニエルッチョを主要品種としています。

 

③のVin de Corse Figari(ヴァン・ド・コルス・フィガリ)はパトリモニオ以外のコルシカ島を包括するVin de CorseというA.O.C.の地理的名称付きA.O.C.です。

このFigariの他に4つ地理的名称付きA.O.C.(正直重要度は低いので覚えなくて大丈夫です)が認められています。

 

④のMuscat du Cap Corse(ミュスカ・ド・カップ・コルス)は島の北部カップ・コルスに位置するV.D.N.(ヴァン・ドゥ・ナチュレル)のA.O.C.です。

 

コルシカ島は正直覚えることは少ないのであまり深追いしないようにしましょう。

ソムリエ試験練習問題【プロヴァンス・コルシカ】プロヴァンスのA.O.C.

こんにちは!今回はプロヴァンス地方のA.O.C.について学習しましょう!

 

練習問題 プロヴァンス地方のA.O.C.

Q:次のうち、プロヴァンス地方で最西端に位置するA.O.C.を選んでください。

①Bellet

②Les Baux de Provence

③Pierrevert

④Cassis

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正解は②のLes Baux de Provence(レ・ボー・ド・プロヴァンス)です!

 

Les Baux de Provenceはプロヴァンス地方の最西端、アルピーユ山脈の麓に位置しています。

白・赤・ロゼが生産可能で赤が半数近くを占めます。

このA.O.C.では全栽培農家が有機農法を実践しているのが特徴です。有機栽培の規定をA.O.C.に盛り込むようにI.N.A.O.に働きかけています。

 

①のBellet(ベレ)はニースの裏山に位置するプロヴァンス地方で最東端のA.O.C.です。

白・赤・ロゼが生産可能です。

赤とロゼの主要品種はブラケとフェラ・ネラというあまり聞き馴染みのない品種です。

白の主要品種はヴェルメンティーノです。ヴェルメンティーノというと、イタリアで多く栽培されている品種です。地中海沿岸の最東端でイタリアにも近いので覚えやすいですね。

 

③のPierrevert(ピエールヴェール)はプロヴァンス地方では最北端に位置しています。

元々はコトー・ド・ピエールヴェールという名称でしたが、2010年にピエールヴェールに改称しています。

白・赤・ロゼが生産可能で、品種の規定は細かいですが、ざっくりと他の南仏のA.O.C.と同じような品種と覚えておけば十分だと思います。

 

④のCassis(カシス)はソーテルヌ・シャトーヌフ・デュ・パプとともに1936年に最初に認定されたA.O.C.です。

マルセイの東に位置しており、プロヴァンス地方にしては珍しく白ワインの比率が67%と高くなっています。

白ワインより少ないですが、ロゼと赤も生産しています。

プロヴァンス地方は重要論点は少な目なので今回の問題のように各A.O.C.ごとにざっくりと特徴を掴んでいくことが重要です。

ソムリエ試験練習問題【プロヴァンス・コルシカ】プロヴァンス地方の概要

こんにちは!今回はプロヴァンス地方のワインについて学習しましょう!

 

練習問題 プロヴァンス地方のワイン

Q:プロヴァンス地方のワイン生産量のうち、ロゼワインが占める割合を選んでください。

①19%

②39%

③69%

④89%

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正解は④の89%です!(2022年版教本より)

プロヴァンス地方はロゼワインの一大産地であり、なんとフランス全体のA.O.C.ロゼワインの42%、全世界で消費されるロゼワインの5%を生産しています。

 

プロヴァンス地方は地中海沿岸のマルセイユからニースまでの一帯に広がるワイン産地です。

少し以外に思われるかもしれませんが、フランスで最も歴史の古いワイン産地はボルドーでもブルゴーニュでもなくこのプロヴァンス地方です。

紀元前600年頃、古代ギリシャの民族であるフォカイア人がマルセイユにブドウを持ち込んだのがフランスのワイン造りの発祥とされています。

そのような背景もあり、1936年にマルセイユ近くにあるCassis(カシス、教本にはカシスと記載がありますが、フランス語ではカシーが近い読みです)がプロヴァンス地方で最初にA.O.C.に認定されました。

 

現在プロヴァンス地方は国内第3位の経済圏に属しており、特に観光業が重要な産業となっています。

日本人にとってもプロヴァンス地方はリゾート地として人気があります。

そんなリゾート地でワインを飲むのであれば厳格なものよりも、もっと親しみやすくカジュアルで、尚且つ華やかなロゼワインがピッタリでしょう

そのように考えるとプロヴァンス地方でここまでの量のロゼワインが生産されるのも頷けますね。

なお、ワインの色別の生産量は毎年変動するものですので、必ず最新の教本で確認するようにしてください。