フランス

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】コート地区のA.O.C.

こんにちは!今回はコート地区のA.O.C.について学習しましょう!

正直私はボルドーのA.O.C.の中でコート地区が一番苦手でした。。。

名前が似たようなものが多くて紛らわしいんですよね

 

練習問題 コート地区のA.O.C.

Q:次のうち、赤と辛口白のみが生産可能なA.O.C.を選んでください。

①Cotes de Bordeaux

②Francs Cotes de Bordeaux

③Sainte-Foy Cotes de Bordeaux

④Blaye Cotes de Bordeaux

    この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。 WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。 【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!   そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。

   

正解は④のBlaye Cotes de Bordeaux(ブライ・コート・ド・ボルドー)です!

 

コート地区はガロンヌ、ドルドーニュ、ジロンド3つの河川沿いに点在している産地で、立地がばらけており掴みどころがないかもしれません。

中には同じ位置で異なる名称、のA.O.C.も存在しています。

ですので、下記のようにコート地区は隣接する河川ごとに細かい地域に区別して覚えることをおすすめします。

 

【コート地区全域】

・Cotes de Bordeaux(コート・ド・ボルドー)赤

 

【ジロンド河右岸】

・Blaye Cotes de Bordeaux(ブライ・コート・ド・ボルドー)赤・辛口白

・Cotes de Blaye(コート・ド・ブライ)辛口白

・Blaye(ブライ)赤

※↑この3つのA.O.C.は同じ場所に位置しています。

・Cotes de Bourg(コート・ド・ブール)赤・辛口白

 

【ガロンヌ河右岸】

・Cadillac Cotes de Bordeaux(カディヤック・コート・ド・ボルドー)赤

・Premieres Cotes de Bordeaux(プルミエール・コート・ド・ボルドー)白

※↑この2つのA.O.C.は同じ場所に位置しています。

 

【ドルドーニュ河右岸】

・Castillon Cotes de Bordeaux(カスティヨン・コート・ド・ボルドー)赤

・Francs Cotes de Bordeaux(フラン・コート・ド・ボルドー)赤、辛口白、甘口白

 

【ドルドーニュ河左岸】

・Sainte-Foy Cotes de Bordeaux(サント・フォワ・コート・ド・ボルドー)赤、辛口白、半甘口白、甘口白

 

ちなみにサント・フォワ・コート・ド・ボルドーは2016年に新たに加わったのですが、このように新しい変更があったA.O.C.というのは問われやすいように感じます。

ボルドー全体でも最東端に位置するA.O.C.ですので地図問題も考えられます。教本の地図を見て各A.O.C.の位置関係も確認しておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】グラーヴの格付け

こんにちは!今回はグラーヴの格付けについて学習しましょう!

グラーヴはシャトー名とワインの色を紐づけることが重要です。

解説では私なりの覚え方をご紹介いたします。

 

練習問題 グラーヴの格付け

Q:次のうち、グラーヴ地区で赤ワインのみが格付けされているシャトーを選んでください。

①Chateau Couhins-Lurton

②Chateau Laville Haut-Brion

③Chateau Olivier

④Chateau de Fieuzal

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正解は④のChateau de Fieuzal(シャトー・ド・フューザル)です!

 

①のChateau Couhins-Lurton(シャトー・クーアン・リュルトン)と②のChateau Laville Haut-Brion(シャトー・ラヴィユ・オー・ブリオン)は白のみ、③のChateau Olivier(シャトー・オリヴィエ)は赤、白が格付けされています。

 

グラーヴの格付けはメドックの格付けからおよそ100年後の1953年に発表され、1959年に承認されました。

階級分けはなく、16のシャトー名がワインの色とともにリストされています。

 

教本には16のシャトー名と色、コミューンが載っていますが、コミューンは余裕のある方のみで結構です。

シャトー名と色は16シャトーあり記憶量が多いように思えますが、3つの法則と例外さえ覚えれば対応できます。

 

法則

・「Haut」が付くと赤のみ

・「Couhins」が付くと白のみ

・その他は赤白

 

例外

・Chateau de FieuzalとChateau Pape Clementは赤のみ

・Chateau Laville-Haut-brionは白のみ

 

いかがでしょうか。このように法則分けをすると記憶しやすいように思えませんか?

今後もこのような記憶のコツなどを共有させていただければと思います

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】クリュ・ブルジョワとは

こんにちは!今回はクリュ・ブルジョワについて学習しましょう!

ボルドーの他の格付けと比べて地味で飛ばしたくなりますが、その分覚えることも少ないです。

 

練習問題 クリュ・ブルジョワ

Q:次のうち、クリュ・ブルジョワの数として正しいものを選んでください。(2019年)

①226

②247

③44

④36

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正解は①の226です!

 

②の247は2003年に初めてクリュ・ブルジョワが公式に認定された時点での数です。

③と④はクリュ・アルティザンの数です。2006年に初めてクリュ・アルティザンが認定された時は44でしたが、現在は36になっています。

 

クリュ・ブルジョワは1855年の格付けに漏れたシャトーを対象として1932年にボルドー商工会議所とジロンド県農業会議所が発表しました。

2000年の農務省の省令でクリュ・ブルジョワの上位階級として、クリュ・ブルジョワ・シュペリュールとさらにその上の最高位であるクリュ・ブルジョワ・エクセプシオネルが設定されました。

しかし審査の公平さに反対する意見があり、2007年にクリュ・ブルジョワの格付けは無効にされてしまいます。

 

その後シャトーが「メドック・クリュ・ブルジョワ連盟」を作り、クリュ・ブルジョワの名称復活を発表します。

以前の上位階級は無くなりましたが、メドックの8つのA.O.C.に属するシャトーを対象に、格付けの認定を与えています。

審査は毎年行われ、9月に発表されます。

クリュ・ブルジョワは正直地味な存在ですが、1932年に発表されたこと、現在の認定シャトー数は押さえておきましょう。

 

また、試験には関係ありませんが、個人的にクリュ・ブルジョワのワインは他のメドックやサンテミリオンなどの格付けに外れている分、人気も低いためお買い得ワインが多い印象です

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】サンテミリオンの格付け

こんにちは!今回はサンテミリオンの格付けについて学習しましょう!

メドックの格付けと比べると地味な存在ですが出題の可能性は十分にあります。

 

練習問題 サンテミリオンの格付け

Q:次のうち、サンテミリオンの格付けで第一特別級Aのシャトーを選んでください。

①Chateau Beausejour

②Chateau Pavie

③Chateau Pavie Macquin

④Chateau Canon

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正解は②のChateau Pavie(シャトー・パヴィ)です!

 

サンテミリオンの格付けは1855年に行われた格付けから100年後の1955年に行われました。

階級は、第一特別級(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ)と特別級(グラン・クリュ・クラッセ)に分かれ、第一特別級は上級のAと下のBに分かれます。

不正解の選択肢のシャトーは第一特別級Bのシャトーです。

 

全ての格付けのシャトーを覚えるのに越したことはありませんが、そんな余裕はなかなか無いため、最低限第一特別級Aは押さえるようにしておきましょう。

2022年の教本には、Angelus(アンジェリュス)、Ausone(オーゾンヌ)、Cheval Blanc(シュヴァル・ブラン)、Pavieの4つのシャトーが第一特別級Aと記載があります。

 

ただしここで補足をしておかなければならないのは、このサンテミリオンの格付けはメドックの格付けとは異なり約10年ごとに見直しが行われる点です。

これまで7回の見直しが行われているのですが、2022年に最新の見直しが行われました。

AngelusとAusoneとCheval Blancが格付けから脱退し、新たに第一特別級BだったFigeac(フィジャック)が第一特別級Aに昇格するという結果になりました。

ですので、2023年以降はPavieとFigeacの2つのシャトーが第一特別級Aということになります。

2023年以降に受験される方は最新の教本で確認してみてください。

 

今回のような格付けや法律に変更があった点は非常に試験に問われやすくなっています。

私も2022年に受けた試験本番でその年に変更されたCava Reservaの熟成期間を答えさせる問題が出題されました。

教本の最新の変更点などはチェックするようにしましょう!

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】メドック地区のA.O.C.

こんにちは!今回はボルドー、メドック地区のA.O.C.について学習しましょう

 

練習問題 メドック地区のA.O.C.

Q:次のうち、メドック地区のA.O.C.ではないものを選んでください。

①Pauillac

②Loupiac

③Moulis

④Listrac-Medoc

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正解は②のLoupiac(ルーピアック)です!

Loupiacはアントル・ドゥー・メール地区のA.O.C.で甘口の白が造られています。

 

メドック地区は南のオー・メドックと北のメドックに分かれていて、オーメドックの中に6つの村名A.O.C.があります。

ですのでメドック地区で覚えるべきA.O.C.は下記のように8つあることになります。

 

・Medoc(メドック)

・Haut-Medoc(オー・メドック)

以下村名A.O.C.

・Saint-Estephe(サン・テステフ)

・Pauillac(ポイヤック)

・Saint-Julien(サン・ジュリアン)

・Moulis(ムーリ)

・Listrac-Medoc(リストラック・メドック)

・Margaux(マルゴー)

 

これらのA.O.C.は全て赤ワインのみ生産可能です。

シャトーマルゴーなど白ワインを生産しているシャトーもありますが、これらの白ワインはA.O.C.ボルドーとしてリリースされています。

※ただし現在メドック地区において白ワインのA.O.C.を認可する動きがあり、近い将来変更があるかもしれません。

 

また使用するブドウ品種も8つのA.O.C.で共通しており、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、プティ・ヴェルド、カルムネールが認められています。

 

ボルドーワインはお近くのワインショップや、飲食店で勤務されている方であれば勤務先でも置いていることが多いと思います。

是非実物のボトルをご覧になって、A.O.C.名を探してみてくださいね

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】メドック地区の格付け

こんにちは!今回はメドック地区の格付けについて学習しましょう

メドック格付けはソムリエ・ワインエキスパート試験の学習において一つの山場です!

 

練習問題 メドック格付け

Q:次のシャトーのうち、メドック格付け3級でA.O.C.がMargauxのものを選んでください。

①Chateau Cantenac-Brown

②Chateau Leoville-Poyferre

③Chateau Duhart-Milon-Rothschild

④Chateau d’Armailhac

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正解は①のChateau Cantenac-Brown(シャトー・カントナック・ブラウン)です!

名前にCantenacとつくシャトーは他にChateau Brane-Cantenac(2級、Margaux)とChateau Boyd-Cantenac(3級、Margaux)がありますのであわせて押さえておきましょう。

 

②のChateau Leoville-Poyferre(シャトー・レオヴィル・ポワフェレ)は2級のSaint-Julienです。

名前にLeovilleとつくシャトーは他にChateau Leoville-Las Cases(シャトー・レオヴィル・ラス・カーズ)とChateau Leoville-Barton(シャトー・レオヴィル・バルトン)があります。いずれも2級のSaint-Julienです。

 

CantenacやLeovilleのように同じ単語が入るシャトーが複数あることが多いのでグループ分けをして覚えると学習効率が良いと思います。

Rauzan→2級、Margaux(Rauzan SeglaとRauzan Gassies)

Pichon→2級、Pauillac(Pichon-Longueville BaronとPichon-Longueville Comtesse de Lalande)

Batailley→5級、Pauillac(BatailleyとHaut-Batailley)

Grand-Puy→5級、Pauillac(Grand-Puy-LacosteとGrand-Puy-Ducasse)

Lynch→5級、Pauillac(Lynch-BagesとLynch-Moussas)

 

④のChateau d’Armailhac(シャトー・ダルマイヤック)は5級のPauillacです。

このシャトーは一つ補足があり、以前はChateau Mouton Baronne Philippeという名前でした。

1989年より現在の名称へ変更しています。

 

 

メドック格付けは受験生にとって最も重要かつ記憶量の多い範囲であるため非常に負担がかかります。

しかしここさえ乗り越えれば他の出題範囲は易しく思えるはずです!

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】ボルドー全域のA.O.C.

こんにちは!今回はボルドー地方を包括するA.O.C.について学習しましょう!

特に生産可能色が紛らわしく問われやすいので注意しましょう。

 

練習問題 ボルドー全域のA.O.C.

Q:次のうち、赤ワインのみが生産可能なA.O.C.名を選んでください。

①Bordeaux

②Bordeaux Superieur

③Bordeaux Claret

④Bordeaux Clairet

    この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。 WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。 【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!   そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。

   

正解は③のBordeaux Claret(ボルドー・クラレ)です!

 

①のBordeaux(ボルドー)は赤、白、ロゼが生産可能です。

 

②のBordeaux Superieur(ボルドー・シュペリュール)は赤と甘口の白が生産可能です。

ボルドーよりも収穫時の最低糖度や収量、最低アルコール度数などの規定が厳しくなっています。

 

④のBordeaux Clairet(ボルドー・クレレ)は色の濃いロゼのみが生産可能です。

綴りも読み方もボルドー・クラレとややこしく記憶するのが大変な箇所です。

見分けるポイントは「i」が入っているかです。Claretが赤のみ、Cla「i」retが色の濃いロゼのみです。

 

また、使用される品種は下記の通りです。

赤:カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、プティ・ヴェルド、カルメネール

ロゼ:赤の6品種、セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ

白:セミヨン、ソーヴィニヨン・ブラン、ソーヴィニヨン・グリ、ミュスカデル、コロンバール、メルロ・ブラン、ユニ・ブラン

 

ちなみにこの他にCremant de Bordeaux(クレマン・ド・ボルドー)というA.O.C.もありますので覚えておきましょう。

発泡性の白と発泡性のロゼが生産可能で、最低9か月の瓶内熟成が必要です。

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】歴史

こんにちは!今回はボルドーの歴史について学習しましょう!

 

練習問題 ボルドーの歴史

Q:次のうち、シャトー・ムートン・ロートシルトがメドック格付け1級へ昇格した年号として正しいものを選んでください。

①1855年

②1972年

③1973年

④2007年

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正解は③の1973年です!

②の1972年が近く紛らわしかったかもしれませんが、試験本番ではこのようないやらしい選択肢が用意されていることがありますので、年号は正確に覚えておきましょう。

 

①の1855年と④の2007年は大きく外れた年号ですが、ボルドーの歴史上重要なのでついでに覚えておきましょう。

1855年はパリ万国博覧会が開催された年です。

この博覧会で有名なボルドーワインの格付けが行われました。

 

今回問題に登場したシャトー・ムートン・ロートシルトは五大シャトー(メドック格付け1級のシャトー)として有名ですが、1855年の格付け当時は2級に甘んじてしまいます。

その後長い努力の末、格付けから118年後の1973年に1級への昇格を果たします。これは格付けの見直しのされてこなかった歴史上例外と言える出来事でした。

 

2007年はボルドーの市街地が「月の港ボルドー」としてユネスコ世界遺産に登録された年です。

 

ちなみにボルドーに先立って1999年にサンテミリオンが「サンテミリオン管轄区」の名前で世界遺産に登録されたことや、2016年にワインのテーマパーク「ラ・シテ・デュ・ヴァン」がオープンしたことも余裕がある方は押さえておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】緯度

こんにちは!今回はボルドーの地理問題を出題します。

 

練習問題 ボルドーの緯度

Q:次のうちボルドー市の緯度として正しいものを選んでください。

①北緯25度

②北緯35度

③北緯40度

④北緯45度

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正解は④の北緯45度です!

 

地図などを使った問題は受験生の多くが苦手としています。こういう問題こそ差が付くと思って食らいつきましょう!

今回の問題では①の25度はできれば選んでほしくない選択肢です。。

ワイン概論でブドウの生産地は緯度が30~50度の地域(ワインベルトといいます)に集中している、という記述があったと思います。

ですのでワイン生産の中心地ともいえるボルドーが北緯25度なのは少し考えにくいですね。

 

また、正解の北緯45度という緯度ですが、日本でいうと北海道と同じ緯度です。

意外と北に位置していることがお分かりいただけるかと思います。

北海道というと非常に寒い印象ですが、大西洋沿岸を流れる暖かなメキシコ湾流の影響で、ボルドーは穏やかな海洋性気候となっています。

年間の平均気温も17度程度で、年間日照時間も2,000を超えるなど非常に恵まれた気候となっています。

ボルドーで充実したカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロが育てられるのもうなずけますね。

 

 

ちなみに今回登場したメキシコ湾流のように、沿岸を流れる海流が気候に影響を受けるパターンは他の国や地域でも見られます。出題されることも考えられますので、押さえておきましょう。

代表的な海流と産地は下記の通りです。

 

メキシコ湾流(暖流):ボルドー、イギリス

カリフォルニア海流(寒流):カリフォルニア

ベンゲラ海流(寒流):南アフリカ

ソムリエ試験練習問題【シャンパーニュ】醸造方法

こんにちは!今回はシャンパーニュの醸造方法について学習しましょう!

 

練習問題 シャンパーニュの醸造方法

Q:次のシャンパーニュの醸造方法のうち、フランス語で糖分調整を意味するものを選んでください。

①Tirage

②Remuage

③Degorgement

④Dosage

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
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問題の正解はこちら!

正解は④のDosage(ドサージュ)です!

この作業は瓶内熟成を終えた後、甘みを調整するために行います。このとき添加する液体をLiqueur d’expedition(リキュール・デクスペディシオン)やLiqueur de Dosage(リキュール・ド・ドザージュ)と言います。

 

①のTirage(ティラージュ)は瓶詰め(出荷前ということではなく、瓶内二次発酵を行う前です)の意味です。

このとき添加する液体をLiqueur de Tirage(リキュール・ド・ティラージュ)と言いますが、Liqueur de Dosageとの違いは味の調整ではなく、瓶内二次発酵を起こさせるために添加する点です。

 

②のRemuage(ルミュアージュ)は動瓶の意味です。

瓶内熟成を行っている際に、瓶内に残った滓を瓶口に集めるため、Pupitre(ピュピトル)という穴の開いた板にボトルを刺し、毎日ボトルを回転させる作業です。

 

③のDegorgement(デゴルジュマン)は滓抜きの意味です。

Remuageで瓶口に集まった滓を取り除くため、瓶口をマイナス27度の液に漬けます。その後抜栓すると、瓶内のガス圧によって凍った滓が飛び出す仕組みです。

 

ちなみにスパークリングワインの残糖量3g未満の表記でDosage Zero(ドサージュ・ゼロ)という表記がありましたね。

ある分野で学習したことが別の分野で活きてくることで学習がより楽しく、スピーディになっていきます。

今後この感覚は増えてくると思いますので、楽しみながら学習を進めましょう!