難易度A

ソムリエ試験練習問題【シュッド・ウエスト】南西地方の主要A.O.C

こんにちは!今回はシュッド・ウエスト(南西地方)のA.O.Cについて学習しましょう!

 

練習問題 シュッド・ウエストのA.O.C

Q:次のうち、マルベックを主要品種とするA.O.Cを選んでください。

①Cahors

②Fronton

③Madiran

④Irouleguy

    この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。   WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。   【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!   そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。  

   

正解は①のCahors(カオール)です!

マルベックはコットとも呼ばれる品種で非常に色が濃く、力強いワインを産み出すブドウです。

フランス以外ではアルゼンチンのものが有名です。

 

カオールはマルベックを使用するワインで最も有名なものでしょう。

ロット川流域の東西60kmにブドウ産地が広がっています。

 

マルベックを70%以上使用することが義務付けられています。

 

他の選択肢のA.O.Cも超重要です。

 

②のFrontonはガロンヌ河とタルン川に挟まれた地域に位置しています。

このA.O.Cで重要なのはなんといってもA.O.Cで唯一ネグレットを主要品種としている点です。

この固有品種と暖かく乾燥した気候から成熟度が高く、黒い果実や甘草や胡椒のアロマがあるワインが造られます。

 

③のMadiran(マディラン)はガスコーニュ&バスク地区に位置するカオールと並んでシュッド・ウエストで最も重要な赤ワインのA.O.Cです。

主要品種はタナというブドウです。このタナという名前は渋み成分のタンニンが語源となっているとされています。

その名の通りタンニンのしっかりした長期熟成型のワインが多く生産されています。

 

④のIrouleguy(イルレギー)はバスクのワインとして知られています。

主要品種は黒ブドウはカベルネ・フランとタナ、白ブドウはクルビュ、プティ・クルビュ、グロ・マンサン、プティ・マンサンです。

ただしイルレギーでは品種よりもその立地を問われることが多いです。

地図を見ていただければわかりますが、イルレギーはシュッド・ウエストでスペインに最も近い場所に位置しています。

これらのA.O.Cは地方を代表するようなワインですが、意外とワインショップで千円台から見かけることもあります。

是非一度気軽に試してみてくださいね。

ソムリエ試験練習問題【フランス】地方別ワイン生産量

こんにちは!今回はフランスワインの生産量に関する問題です。

 

練習問題 フランスの地方別ワイン生産量

Q:フランスで最もワイン生産量の多い地方を選んでください。

①ボルドー地方

②ブルゴーニュ地方

③ローヌ渓谷地方

④ラングドック・ルーション地方

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正解は④のラングドック・ルーション地方です!

 

日本人にとってワインと言えばボルドーやブルゴーニュのイメージですが、それはA.O.C.ワインに限った話です。

A.O.C.ワインに限定すると生産量1位はボルドー、2位はローヌになります。

 

ラングドック・ルーション地方の全ワイン生産量は約1,150ヘクトリットルでフランス全体の約40%を占めます。

このうちおよそ8割がI.G.Pワインです。

このことからラングドック・ルーション地方では、輸出向けのA.O.C.ワインではなく、主に国内消費向けのテーブルワインが数多く生産されているのではないかと予想することができます。

 

フランス人はお茶のように日常的にワインを飲んでいます。

そんな大量消費用ワイン生産の役割をラングドック・ルーション地方が担っているということになります。

 

それではなぜラングドック・ルーション地方でワインが大量生産できるのでしょうか。

その理由は豊かな気候にあります。

ラングドック・ルーション地方は大部分が地中海性気候で暖かく乾燥しています。

またトラモンタンという乾いた冷たい風によってブドウは過度の暑さから守られ、病害のリスクも減少します。

 

ただし近年はA.O.C.ワインの生産量が増えているので今後の動向に注目です。

 

ソムリエ試験練習問題【プロヴァンス・コルシカ】コルシカ島のA.O.C.

こんにちは!今回はコルシカ島のA.O.C.について学習しましょう!

 

練習問題 コルシカ島のA.O.C.

Q:次のうち、ナポレオンの生誕地であるコルシカ島のA.O.C.を選んでください。

①Patrimonio

②Ajaccio

③Vin de Corse Figari

④Muscat du Cap Corse

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正解は②のAjaccio(アジャクシオ)です!

Ajaccioはコルシカ島の西岸、コルス・デュ・シュド県の首都アジャクシオを中心とする36の市町村に認められたA.O.C.です。

 

白・赤・ロゼが生産可能です。

白はヴェルメンティーノを80%以上使用します。

赤とロゼはバルバロッサ、ニエルッチョ、シャカレッロ、ヴェルメンティーノを主要品種とします。このうちシャカレッロの比率が40%以上と定められています。

また、ニエルッチョはサンジョヴェーゼと遺伝子レベルで同一のクローンとされています。

 

コルシカ島はフランス本土よりもむしろイタリアのサルデーニャ州やトスカーナ州に近いこともあり、ヴェルメンティーノやサンジョヴェーゼといったイタリアの品種が多く栽培されています。

 

①のPatrimonio(パトリモニオ)は島の北東にあるカップ・コルス(コルス岬)の付け根に位置するワイン産地です。

1968年にコルシカ島で最初にA.O.C.を取得しました。

白・赤・ロゼが生産可能で、白はヴェルメンティーノのみ、赤・ロゼはニエルッチョを主要品種としています。

 

③のVin de Corse Figari(ヴァン・ド・コルス・フィガリ)はパトリモニオ以外のコルシカ島を包括するVin de CorseというA.O.C.の地理的名称付きA.O.C.です。

このFigariの他に4つ地理的名称付きA.O.C.(正直重要度は低いので覚えなくて大丈夫です)が認められています。

 

④のMuscat du Cap Corse(ミュスカ・ド・カップ・コルス)は島の北部カップ・コルスに位置するV.D.N.(ヴァン・ドゥ・ナチュレル)のA.O.C.です。

 

コルシカ島は正直覚えることは少ないのであまり深追いしないようにしましょう。

ソムリエ試験練習問題【プロヴァンス・コルシカ】プロヴァンス地方の概要

こんにちは!今回はプロヴァンス地方のワインについて学習しましょう!

 

練習問題 プロヴァンス地方のワイン

Q:プロヴァンス地方のワイン生産量のうち、ロゼワインが占める割合を選んでください。

①19%

②39%

③69%

④89%

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正解は④の89%です!(2022年版教本より)

プロヴァンス地方はロゼワインの一大産地であり、なんとフランス全体のA.O.C.ロゼワインの42%、全世界で消費されるロゼワインの5%を生産しています。

 

プロヴァンス地方は地中海沿岸のマルセイユからニースまでの一帯に広がるワイン産地です。

少し以外に思われるかもしれませんが、フランスで最も歴史の古いワイン産地はボルドーでもブルゴーニュでもなくこのプロヴァンス地方です。

紀元前600年頃、古代ギリシャの民族であるフォカイア人がマルセイユにブドウを持ち込んだのがフランスのワイン造りの発祥とされています。

そのような背景もあり、1936年にマルセイユ近くにあるCassis(カシス、教本にはカシスと記載がありますが、フランス語ではカシーが近い読みです)がプロヴァンス地方で最初にA.O.C.に認定されました。

 

現在プロヴァンス地方は国内第3位の経済圏に属しており、特に観光業が重要な産業となっています。

日本人にとってもプロヴァンス地方はリゾート地として人気があります。

そんなリゾート地でワインを飲むのであれば厳格なものよりも、もっと親しみやすくカジュアルで、尚且つ華やかなロゼワインがピッタリでしょう

そのように考えるとプロヴァンス地方でここまでの量のロゼワインが生産されるのも頷けますね。

なお、ワインの色別の生産量は毎年変動するものですので、必ず最新の教本で確認するようにしてください。

ソムリエ試験練習問題【アルザス】気候風土

こんにちは!今回はアルザスの気候風土について学習しましょう!

 

練習問題 アルザスの気候風土

Q:アルザスのブドウ畑の西側に延びている山脈を選んでください。

①アルプス山脈

②ピレネー山脈

③ヴォージュ山脈

④ジュラ山脈

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正解は③のヴォージュ山脈です!

アルザスはこれといって出題ポイントが少ないですが、特徴的な地理的要素を持っていますので今回のような総論は重要です。

 

アルザス地方は西側をヴォージュ山脈、東側をライン川に挟まれています。

この2つの地形は非常に重要です。どちらが東か西かも区別できるようにしておきましょう。

ライン川はドイツとの国境ですので、そこから東側にあると判断しやすいと思います。

 

ヴォージュ山脈は西側からの湿った空気を遮断するので、アルザスは年間降水量500~600mmとフランスでも特に降水量の少ないワイン産地となっています。

またヴォージュ山脈を越えてアルザスに吹く風はフェーン現象を起こし、アルザス地方に温かく乾燥した気候をもたらします。

 

①のアルプス山脈はヨーロッパ中央を跨る大きな山脈で、フランスとイタリア、スイスの国境に位置しています。

この近くに位置するフランスワイン産地としてはジュラ・サヴォワ地方が挙げられます。

 

②のピレネー山脈はフランスとスペインとの国境に位置する山脈です。

シュッド・ウエストが近くに位置しています。その中でもIrouleguy(イルレギー)という産地はスペインとの国境付近に位置し、問題にもなりやすいです。シュッド・ウエストを学習される際に思い出していただければと思います。

 

④のジュラ山脈はフランスとスイスとの国境に位置しています。

この付近にはジュラ・サヴォワがあります。

 

ワインを学習しているのになぜ気候風土まで覚えるのか疑問に思われるかもしれませんが、地理を学習すると、なぜこういう気候になるのかが分かり、そして気候が分かるとその産地でどのような性質のワインができるかが予想できるようになります。

ワインを学習して良かったと思える瞬間の一つです

ソムリエ試験練習問題【ローヌ】主なブドウ品種

こんにちは!今回はローヌ渓谷地方のブドウ品種について学習しましょう!

 

練習問題 ローヌ渓谷地方のブドウ品種

Q:次のうち、ローヌ渓谷地方で主に使用される品種として誤っているものを選んでください。

①Grenache

②Syrah

③Mourvedre

④Pinot Noir

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正解は④のPinot Noirです!

Pinot Noirはフランス国内ではブルゴーニュ地方やシャンパーニュ地方、アルザス地方など、冷涼な気候で栽培されています。

ローヌ渓谷地方はフランスでも南部に位置し、特にローヌ南部は地中海性気候の影響が強く、暖かい気候です。

Chatillon-en-Diois(シャティヨン・アン・ディオワ)などで一部栽培されていますが、他の選択肢の3品種に比べるとごくわずかです。

 

正解の選択肢のGrenache(グルナッシュ)、Syrah(シラー)、Mourvedre(ムールヴェードル)はローヌを代表する黒ブドウ品種です。

南部ローヌでは全てブレンドにしようされ、北部ローヌではSyrahが使用されます。

また、これら3つの品種はローヌのみならず、ラングドック・ルーション地方やプロヴァンス・コルスなど南仏において非常に重要な品種となっていますので忘れないようにしましょう。

 

さらにスペインでは、GrenacheはGarnacha(ガルナッチャ)、MourvedreはMonastrell(モナストレル)と呼ばれ、生産量が多い品種となっています。

 

白ブドウ品種では、Viognier(ヴィオニエ)、Marsanne(マルサンヌ)、Roussanne(ルーサンヌ)、Clairette(クレレット)があります。

ただしローヌ渓谷地方では暖かい気候を反映し、赤ワインの生産の方が盛んです。

A.O.C.ワインに限っていえば、生産量の75%が赤、16%がロゼで、白は9%ほどです。

ロゼが白より多いのも意外なポイントですね。

ロゼの生産が盛んなプロヴァンス地方に近い立地であることも影響していると考えられます。

今回は基礎的な品種の問題でしたが、他の南仏の地方でも登場する品種ですので、あえて出題しました。

ラングドックやプロヴァンスの学習の際に思い出していただければ幸いです

ソムリエ試験練習問題【ブルゴーニュ】ブルゴーニュのブドウ品種

こんにちは!今回はブルゴーニュワインのブドウ品種について学習しましょう!

ブドウ品種はどの範囲でも口を酸っぱくして言いますが超重要です!

 

練習問題 ブルゴーニュのブドウ品種

Q:次のうち、ブルゴーニュの主要ブドウ品種として誤っているものを選んでください。

①Chardonnay

②Pinot Noir

③Aligote

④Cabernet Sauvignon

    この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。 WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。 【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!   そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。

   

正解は④のCabernet Sauvignonです!

 

ブルゴーニュの主要ブドウ品種は4つあります。

・Chardonnay(シャルドネ)

ボージョレ地区を除くブルゴーニュ地方において栽培比率51%を占める最も重要な白品種です。シャブリからマコネまで広く栽培されています。

 

・Aligote(アリゴテ)

同じく6%を占める白品種です。コートシャロネーズのブーズロンというA.O.C.がアリゴテを使うことで有名です。

 

・Pinot Noir(ピノ・ノワール)

ボージョレ地区を除くブルゴーニュ地方において栽培比率39.5%を占める赤品種です。コート・ドールのものが有名ですが、ボージョレ地区でも若干栽培されています。

 

・Gamay(ガメイ)

ボージョレ地区での最重要品種で栽培面積の98%を占めています。

 

ではなぜカベルネ・ソーヴィニヨンなどの品種は使わないのでしょうか。歴史を紐解くと見えてきます。

ブルゴーニュの歴史は非常にざっくりと言えば修道僧の歴史です。その宗教行事にワインが用いられてきました。

修道僧たちはブドウの研究を重ねるうちに畑ごとにブドウの出来が違うことを発見します。

この流れから「良いワインとは、その土地の個性を忠実に反映したもの」という考えが根付きます。

 

このことからブルゴーニュではブドウ自体の個性は控えめであるシャルドネやピノ・ノワールを単一で使用することになりました。

個性の強いカベルネ・ソーヴィニヨンを使ったり、他のブドウ品種とブレンドをしたりすると土地の個性は分かりづらくなってしまいますよね。

このようにブドウ品種ひとつとっても、歴史などと紐づけることでより記憶の質が高まると思いますので、息抜きがてら目を向けてみてもよいかもしれません。

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】サンテミリオンの格付け

こんにちは!今回はサンテミリオンの格付けについて学習しましょう!

メドックの格付けと比べると地味な存在ですが出題の可能性は十分にあります。

 

練習問題 サンテミリオンの格付け

Q:次のうち、サンテミリオンの格付けで第一特別級Aのシャトーを選んでください。

①Chateau Beausejour

②Chateau Pavie

③Chateau Pavie Macquin

④Chateau Canon

    この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。 WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。 【月額2200円】ソムリエ・ワインエキスパート試験対策はオンライン最大級のWBSへ!   そのほかの記事・練習問題も是非ご参考ください。

   

正解は②のChateau Pavie(シャトー・パヴィ)です!

 

サンテミリオンの格付けは1855年に行われた格付けから100年後の1955年に行われました。

階級は、第一特別級(プルミエ・グラン・クリュ・クラッセ)と特別級(グラン・クリュ・クラッセ)に分かれ、第一特別級は上級のAと下のBに分かれます。

不正解の選択肢のシャトーは第一特別級Bのシャトーです。

 

全ての格付けのシャトーを覚えるのに越したことはありませんが、そんな余裕はなかなか無いため、最低限第一特別級Aは押さえるようにしておきましょう。

2022年の教本には、Angelus(アンジェリュス)、Ausone(オーゾンヌ)、Cheval Blanc(シュヴァル・ブラン)、Pavieの4つのシャトーが第一特別級Aと記載があります。

 

ただしここで補足をしておかなければならないのは、このサンテミリオンの格付けはメドックの格付けとは異なり約10年ごとに見直しが行われる点です。

これまで7回の見直しが行われているのですが、2022年に最新の見直しが行われました。

AngelusとAusoneとCheval Blancが格付けから脱退し、新たに第一特別級BだったFigeac(フィジャック)が第一特別級Aに昇格するという結果になりました。

ですので、2023年以降はPavieとFigeacの2つのシャトーが第一特別級Aということになります。

2023年以降に受験される方は最新の教本で確認してみてください。

 

今回のような格付けや法律に変更があった点は非常に試験に問われやすくなっています。

私も2022年に受けた試験本番でその年に変更されたCava Reservaの熟成期間を答えさせる問題が出題されました。

教本の最新の変更点などはチェックするようにしましょう!

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】メドック地区のA.O.C.

こんにちは!今回はボルドー、メドック地区のA.O.C.について学習しましょう

 

練習問題 メドック地区のA.O.C.

Q:次のうち、メドック地区のA.O.C.ではないものを選んでください。

①Pauillac

②Loupiac

③Moulis

④Listrac-Medoc

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正解は②のLoupiac(ルーピアック)です!

Loupiacはアントル・ドゥー・メール地区のA.O.C.で甘口の白が造られています。

 

メドック地区は南のオー・メドックと北のメドックに分かれていて、オーメドックの中に6つの村名A.O.C.があります。

ですのでメドック地区で覚えるべきA.O.C.は下記のように8つあることになります。

 

・Medoc(メドック)

・Haut-Medoc(オー・メドック)

以下村名A.O.C.

・Saint-Estephe(サン・テステフ)

・Pauillac(ポイヤック)

・Saint-Julien(サン・ジュリアン)

・Moulis(ムーリ)

・Listrac-Medoc(リストラック・メドック)

・Margaux(マルゴー)

 

これらのA.O.C.は全て赤ワインのみ生産可能です。

シャトーマルゴーなど白ワインを生産しているシャトーもありますが、これらの白ワインはA.O.C.ボルドーとしてリリースされています。

※ただし現在メドック地区において白ワインのA.O.C.を認可する動きがあり、近い将来変更があるかもしれません。

 

また使用するブドウ品種も8つのA.O.C.で共通しており、カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロ、マルベック、プティ・ヴェルド、カルムネールが認められています。

 

ボルドーワインはお近くのワインショップや、飲食店で勤務されている方であれば勤務先でも置いていることが多いと思います。

是非実物のボトルをご覧になって、A.O.C.名を探してみてくださいね

ソムリエ試験練習問題【ボルドー】歴史

こんにちは!今回はボルドーの歴史について学習しましょう!

 

練習問題 ボルドーの歴史

Q:次のうち、シャトー・ムートン・ロートシルトがメドック格付け1級へ昇格した年号として正しいものを選んでください。

①1855年

②1972年

③1973年

④2007年

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正解は③の1973年です!

②の1972年が近く紛らわしかったかもしれませんが、試験本番ではこのようないやらしい選択肢が用意されていることがありますので、年号は正確に覚えておきましょう。

 

①の1855年と④の2007年は大きく外れた年号ですが、ボルドーの歴史上重要なのでついでに覚えておきましょう。

1855年はパリ万国博覧会が開催された年です。

この博覧会で有名なボルドーワインの格付けが行われました。

 

今回問題に登場したシャトー・ムートン・ロートシルトは五大シャトー(メドック格付け1級のシャトー)として有名ですが、1855年の格付け当時は2級に甘んじてしまいます。

その後長い努力の末、格付けから118年後の1973年に1級への昇格を果たします。これは格付けの見直しのされてこなかった歴史上例外と言える出来事でした。

 

2007年はボルドーの市街地が「月の港ボルドー」としてユネスコ世界遺産に登録された年です。

 

ちなみにボルドーに先立って1999年にサンテミリオンが「サンテミリオン管轄区」の名前で世界遺産に登録されたことや、2016年にワインのテーマパーク「ラ・シテ・デュ・ヴァン」がオープンしたことも余裕がある方は押さえておきましょう。