難易度A

ソムリエ試験練習問題【ポルトガル】マデイラ

こんにちは!今回はポルトガルの酒精強化ワインのマデイラについて学習しましょう!

 

練習問題 マデイラの主要ブドウ品種

Q:次のマデイラに使われるブドウ品種のうち、涼しい北部地域で栽培される白ブドウ品種で、中辛口タイプで味わいの豊かなワインが造られるものを選んでください。

①Sercial

②Verdelho

③Boal

④Malvasia

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
WBSワインブックススクールの卒業生が作成し、合格者の声が反映されたリアルな練習問題とその解説ですので、問題の難易度や、どこまでりかいすればいいのかがわかるようになっています。

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問題の正解はこちら!

正解は②のVerdelho(ヴェルデーリョ)です!

 

マデイラはリスボンから南西に1,000kmの大西洋上に浮かぶマデイラ島で造られる酒精強化ワインです。

特徴は様々ありますが、ポルトの77度よりもさらにアルコール度数強い96%のグレープスピリッツを添加することと、加熱熟成する点が重要です。

 

加熱熟成には「カンテイロ」と「エストゥファ」があります。

カンテイロは倉庫などに樽を並べ、天然の太陽熱で加熱するのに対し、エストゥファはタンク内に湯を循環させて人工的に加熱させます。

どちらかというと、エストゥファはスタンダードクラスのワインに用いられ、カンテイロは高級ワインに用いられます。

 

もう一点、試験で重要なのがブドウ品種なのですが、今回の選択肢にあった4つの白ブドウ品種は必ず押さえましょう。

教本にはそれぞれの味わいの特徴などが記載されていますが、ポイントは糖度です。

辛口→中辛口→中甘口→甘口の順番でSercia(セルシアル)→Verdelho(ヴェルデーリョ)→Boal(ボアル)→Malvasia(マルヴァジア)となります。

また、黒ブドウも栽培されており、Tinta Negra(ティンタ・ネグラ)という品種はマデイラ島の黒ブドウの中で約80%の収穫量を占める重要な品種ですので併せて覚えておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【ポルトガル】ブドウ品種

こんにちは!今回はポルトガルのブドウ品種について学習しましょう!

 

練習問題 ポルトガルのブドウ品種

Q:次のうち、ポルトガルの白ブドウと黒ブドウの栽培面積第1位の品種の組み合わせとして正しいものを選んでください。

①白:Fernão Pires、黒:Touriga Nacional

②白:Loureiro、黒:Aragonez

③白:Fernão Pires、黒:Aragonez

④白:Alvarinho、黒:Touriga Nacional

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正解は③のFernão Pires、黒:Aragonezです!

 

ポルトガルのブドウ品種は2023年教本の739ページを見ていただければ分かるように他の国にはないような品種の名前が並んでいます。

このような品種のことを固有品種と言いますが、ポルトガルには固有品種が250種以上もあります。

 

白ブドウのFernão Pires(フェルナォン・ピレス)はMaria Gomes(マリア・ゴメス)ともいいます。

柑橘系やマスカットなどのフルーツや、フローラルなアロマがあります。

スティルやスパークリング、遅摘みの甘口ワインまで、様々なスタイルのワインが生産されます。

 

黒ブドウのAragonez(アラゴネス)はスペインのテンプラニーリョと同じ品種です。

他にもTinta Roriz(ティンタ・ロリス)という名前もあります。

アラゴネスはアレンテージョ、ティンタ・ロリスは主にドウロやダンなどでの呼び名です。

スペインでは単一で醸造されることも多かった品種ですが、ポルトガルではトウリガ・ナショナルや、トウリガ、フランカとブレンドされることが多いです。

 

ソムリエ試験練習問題【ドイツ】VDPの品質基準

こんにちは!今回はドイツのVDPの品質基準について学習しましょう!

 

練習問題 VDPの品質基準

Q:次のうち、VDPの品質基準でグランクリュに相当するものを選んでください。

①Große Lage

②Erste Lage

③Ortswein

④Gutswein

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正解は①のGroße Lage(グローセ・ラーゲ)です!

 

VDP(ファウ・デー・ペー)の格付けはVDP. Die Prädikatsweingüter(ディー・プレディカーツヴァインギューター)という生産団体が行っている格付けです。

長い名前の団体ですが、「プレディカーツヴァイン醸造所連盟」という意味です。

 

加盟生産者は厳しい自主規制に基づいて様々な面から検査をされます。その加盟数はおおむね200で一定されており、基準を満たさない場合退会をさせられることもあります。非常に厳しいですね。。。

そのため加盟生産者の評価は高く、少ない加盟数ながらワイン業界への影響は大きいです。

 

そんなVDPの格付けは上から順番に、Große Lage(グローセ・ラーゲ)、Erste Lage(エアステ・ラーゲ)、Ortswein(オルツヴァイン)、Gutswein(グーツ・ヴァイン)なっています。

それぞれの品質基準は抜粋ですが下記の通りです。

 

Große Lage:グランクリュに相当する最上の区画。収量は50hl/ha以下。

Easte Lage:プルミエクリュに相当する優れた畑。収量は60hl/ha以下。

Ortswein:市町村名ワインに相当。収量は75hl/ha以下。

Gutswein:醸造所名入りワイン。収量は75hl/ha以下。

 

 

補足ですが、VDPのGroße Lageとドイツワインの地理的単位で集合畑を表すGroßLage(グロースラーゲ)と間違えないようにしましょう。

ソムリエ試験練習問題【ドイツ】特定ワイン生産地域

こんにちは!今回はドイツワインの地理的構成について学習しましょう!

 

練習問題 ドイツの特定ワイン生産地域

Q:次のうち、最も栽培面積が広い特定ワイン生産地域を選んでください。

①Mosel

②Rheingau

③Rheinhessen

④Baden

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正解は③のRheinhessen(ラインヘッセン)です!

 

ドイツには13の特定ワイン生産地域があります。ドイツ語ではBestimmtes Anbaugebiet(ベシュテムテス・アンバウゲビート)と呼びます(正直ドイツ語表記は覚えなくてもよいです

この13の特定ワイン生産地域は今回の問題のように栽培面積最大、最小などそれぞれ特徴があるのですが、よく出題される印象です。

各特定ワイン生産地域のこれだけは!というポイントをまとめましたので、ドイツワインの勉強が苦手な方はここから始めていきましょう。

 

【特定ワイン生産地域と特徴】

Ahr(アール):ドイツ西部で最北に位置し、珍しく赤ワイン用ブドウの栽培比率が80%以上と高いです。

 

Mosel(モーゼル):実はこのページのサムネイルはこのモーゼルの畑です。川の流れに沿って斜度30%を超える急斜面の畑(Steillageと呼びます)があります。また下流の一部は急斜面に石垣を用いてテラス状に畑を仕立てていることからTerassenmosel(テラッセンモーゼル)と呼ぶことがあります。

 

Mittelrhein(ミッテルライン):ライン川流域に位置し、栽培面積はドイツで2番目に小さいです。

 

Rheingau(ラインガウ):ドイツの代表的な名醸地です。地図を見てみるとミッテルラインと同じくライン川流域ですが、川の北岸にあるので畑が南向きの斜面にあることが分かります。

1867年にドイツで初めてブドウ畑を3段階に格付けした地図が作られました。

 

Nahe(ナーエ):ラインヘッセンとミッテルラインに挟まれた生産地域で、ナーエ川流域にあります。赤ワイン品種の中ではシュペートブルグンダーではなくドルンフェルダーが多めです。

 

Rheinhessen(ラインヘッセン):ドイツ最大の生産地域です。赤ワイン品種の中ではドルンフェルダーが多いです。

 

Pfalz(ファルツ):ドイツで2番目に大きな産地です。また、最も温暖な産地とされています。(後述するバーデンなどさらに南の産地があるのに意外ですよね)

 

Hessische Bergstraße(ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ):ドイツで最も栽培面積が小さい産地です。

 

Franken(フランケン):ボックスボイテルと呼ばれるずんぐりとしたボトルを使うことで有名です。また白ワイン品種はジルヴァーナー、赤ワイン品種はドミナが最大とドイツのなかでは少し変わった産地です。

 

Württemberg(ヴュルテンベルク):ネッカー川の中流から上流にかけて位置する産地です。アールと同じく白ブドウより黒ブドウの方が多く栽培されています。ちなみに黒ブドウ最大はトロリンガーです。

 

Baden(バーデン):ドイツで3番目に大きな産地です。9つのベライヒに分かれるのですが、これは13産地で最多です。

 

Saale-Unstrut(ザーレ・ウンストルート):ドイツ最北の産地です。ミュラー・トゥルガウが多く栽培されています。

 

Sachsen(ザクセン):ドイツで最も東に位置する産地です。ザクセンコイレと呼ばれるボウリングのピンのような形のボトルと、交配品種のゴルトリースリングが特産物です。

 

 

ドイツワインは言語も独特でワイン法も長ったらしい名前が多くて苦手としている方は多いと思います。

ただそれは出題者側も理解しているようで、ドイツワインからの出題はやや基本的な問題が多い印象です。

ソムリエ試験練習問題【スペイン】熟成規定

こんにちは!今回はスペインワインの熟成規定について学習しましょう!

スペインワインは昔から樽での長期熟成が上質なワインの証とされており、世界的にも珍しく熟成期間による格付けが存在します。

今回はそんあスペインワインの熟成期間による格付けからの出題です。

 

練習問題 スペインワインの熟成規定

Q:次のうち、スペインの赤ワインでReservaの熟成規定について正しいものを選んでください。

①24か月以上の熟成で、そのうち6か月以上は樽熟成

②24か月以上の熟成で、そのうち12か月以上は樽熟成

③36か月以上の熟成で、そのうち12か月以上は樽熟成

④36か月以上の熟成で、そのうち18か月以上は樽熟成

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問題の正解はこちら!

正解は③の36か月以上の熟成で、そのうち12か月以上は樽熟成です!

 

スペインワインの熟成規定は細かく覚えづらいですが、頻出事項ですので、たかが1点と思わずマスターされることをお勧めします。

覚えるコツとしては、教本には○○か月という表記をされていますが、私は〇年と覚えた方が覚えやすいと思います。

 

Crianza:赤ワインは2年熟成(そのうち半年樽熟成)、白とロゼワインは1年半熟成(そのうち半年樽熟成)

Reserva:赤ワインは3年熟成(そのうち1年樽熟成)、白とロゼワインは2年熟成(そのうち半年樽熟成)

Gran Reserva:赤ワインは5年熟成(そのうち1年半樽熟成)、白とロゼワインは4年熟成(そのうち半年樽熟成)

 

ただし、リオハは上記よりも長い熟成期間など独自の規定を設けています。

熟成による格付けは実際にレストランやワインショップなどで目にすることが多いので、普段の業務やワインライフにも活かしやすいので是非覚えておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【スペイン】カバ

こんにちは!今回はスペインのカバについて学習しましょう!

カバはシャンパーニュやプロセッコと並んで世界三大スパークリングワインと称されるほど存在感のあるワインです。その中でも熟成規定が少し細かい上近年ルールの変更がありましたのでおさらいしておきましょう。

 

練習問題 カバの熟成規定

Q:次のうち、カバのReservaの瓶詰めから滓抜きまでの最低熟成年数を選んでください。

①12か月

②15か月

③18か月

④24か月

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問題の正解はこちら!

正解は③の18か月です!

以前までカバのReservaの熟成期間は15か月だったのですが、新しい規定は2020年に発表され、2021年から施行されました。

 

カバはカテゴリ毎に熟成年数が定められています。量が多いですが、ここは気合で覚えましょう。。

Cava de Guarda:9か月以上

Reserva:18か月以上

Gran Reserva:30か月以上

Cava de Paraje Calificado:36か月以上

熟成期間以外にも規定はあるのですが、まずは熟成期間を覚えてから余裕があれば覚えましょう。

 

また、カバにはCorpinnat(コルピナット)というカバの生産者が2017年に興した生産者協会が登録した独自商標があります。

良くも悪くも大衆性を得たカバとの差別化を図るために始めたとされており、栽培方法や収穫方法などカバにはない厳しい規定が盛り込まれています。

最低熟成期間はカバのReservaと同じく18か月です。

 

カバのReservaのように近年変更があった規定は出題されやすく、私も2022年受験時に実際に出題されましたので必ず押さえるようにしてください。

ソムリエ試験練習問題【スペイン】ブドウ品種

こんにちは!今回はスペインのブドウ品種について学習しましょう!

 

練習問題 スペインのブドウ品種

Q:次のうち、スペインで白ブドウ、黒ブドウ含め栽培面積が最大のブドウ品種を選んでください。

①Macabeo

②Tempranillo

③Airen

④Garnacha Tinta

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正解は②のTempranillo(テンプラニーリョ)です!一見簡単な問題ですが、2022年の教本で学習されていた方にとっては落とし穴となったかもしれません。

2022年の教本では栽培面積一位はテンプラニーリョではなく③のアイレンだったのです。

2023年の教本でその順位が逆転しましたので、要注意です!

 

テンプラニーリョはスペインで最も重要な品種です。

特に重要なのが各地域によって呼び方が変わります。

リベラ・デル・ドゥエロではTinto Fino(ティント・フィノ)やTinta del Pais(ティンタ・デル・パイス)

ラ・マンチャではCencibel(センシベル)

カタルーニャ州ではUll de Llebre(ウル・デ・リェブレ)

トロではTinta de Toro(ティンタ・デ・トロ)

マドリッドではTinta de Madrid(ティンタ・デ・マドリッド)

これらテンプラニーリョのシノニムは非常に重要ですので必ず覚えましょう。

 

①のMacabeo(マカベオ)はスペインで3番目に栽培面積が広い品種で、カバの主要品種として有名です。

 

③のAirenは2番目に栽培面積が広い品種で白ブドウ品種の栽培面積の45%を占めます。

 

④のGarnacha Tinta(ガルナッチャ・ティンタ)は栽培面積3位の品種で、フランスではグルナッシュと呼ばれています。

栽培面積のトップは非常に重要です。今年の教本で変更がありましたので、きちんと記憶の更新をしておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【イタリア】シチリア州

こんにちは!今回はシチリア州のワインについて学習しましょう!

個人的にシチリアワインに最近ハマっているので問題を作ってみました

 

練習問題 シチリア州のワイン

Q:次のうち、シチリア州唯一のD.O.C.G.を選んでください。

①Vermentino di Gallura

②Marsala

③Cerasuolo di Vittoria

④Etna

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正解は③のCerasuolo di Vittoria(チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア)です!

シチリア州にはこのD.O.C.G.一つしかなく、最重要点ですので是非覚えていただきたい所です。

ネーロ・ダーヴォラを主体に、フラッパーとをブレンドして造る赤ワインです。

一般的にチェラスオーロというとロゼワインのことを指すのですが、このD.O.C.G.では珍しく赤ワインです。

 

①のVermentino di Gallura(ヴェルメンティーノ・ディ・ガッルーラ)はサルデーニャ州のD.O.C.G.です。

こちらもサルデーニャ州唯一のD.O.C.G.ということでよく出題されます。

 

②のMarsala(マルサラ)シチリア州で造られる有名な酒精強化ワインですが、D.O.C.G.ではなくD.O.C.です。

イギリス人のジョン・ウッドハウスが1773年にこのワインを産み出しました。

 

④のEtna(エトナ)はシチリア州のD.O.C.です。

白はカッリカンテ、赤はネレッロ・マスカレーゼを使用します。

島外から生産者が進出したり、2011年よりブルゴーニュのように細かい区画分けがされるなど今注目されています。

ちなみにエトナの区画は142にも分かれているそうです。しかも2023年に行われた世界最優秀ソムリエコンクールで出題されたそうです。覚えるのは大変ですね。。。

 

このようにシチリア州は近年注目されている産地の一つでもあります。

特にイタリアンレストランで勤務されている方は今後さらに馴染み深くなるかもしれません。

ソムリエ試験練習問題【イタリア】イタリア概論

こんにちは!今回はイタリアの概論について学習しましょう!

イタリアというとヨーロッパではフランスについで学習範囲の多い国です。

試験でも筆頭の出題範囲ですので是非得意分野にしてください!

 

練習問題 イタリアの州別ワイン生産量

Q:次のイタリアの州で、最もワイン生産量が多い州を選んでください。

①ピエモンテ州

②ヴェネト州

③トスカーナ州

④プーリア州

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正解は②のヴェネト州です!

ヴェネト州はイタリア北東部にある大ワイン産地で、ヴァルポリチェッラやソアーヴェなど著名なワイン産地の多くが位置しています。

 

また、ヴェネト州のワイン生産を牽引する存在として何といってもプロセッコがあります。

プロセッコはグレーラというブドウを主要品種としてシャルマ方式で造られるスパークリングワインです。

今や世界的な人気を博し、2020年には5億本を突破しました。

 

また、デイリーワインだけでなくアマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラなど高級ワインも生産されているのが特徴です。

 

国際ワイン見本市ヴィーニタリーが毎年開かれるヴェローナは「イタリアワインの首都」と考えられています。

ワイン生産量は2020年で1千ヘクトリットルを超えています。

 

①のピエモンテはイタリア北西部に位置する州です。

バローロやバルバレスコなど有名なワインが生産されています。

生産量は約257万ヘクトリットルとそこまで多くはありません。

これは量より質の意識が高いと考えられるでしょう。その証拠にワイン生産量の94%近くをD.O.P.ワインが占めています。

 

③のトスカーナ州はピエモンテ州と並んで高級ワイン産地です。

ワイン生産量は約260万ヘクトリットルです。

キアンティやブルネッロ・ディ・モンタルチーノがあることからわかるように赤ワインの生産量が87%を占めています。

 

④のプーリア州はイタリア南部に位置する州です。

ピエモンテ州やトスカーナ州ほど著名なワインはありませんが、ワイン生産量は約976万ヘクトリットルと非常に多くイタリア20州の中では常にトップ3に入っています。

イタリア南部に位置し、暖かい気候から多くの赤ワインが生産されるのかと思いきや意外と白ワインが生産量の53%を占めています。

このようにイタリア各州の総論を軽くおさらいしておくことで、後に各論の理解がしやすくなりますので教本の各州のプロフィールなどは目を通しておいてくださいね。

ソムリエ試験練習問題【イタリア】イタリアの歴史

こんにちは!今回はイタリアの歴史からの出題です。

イタリアの歴史はフランスよりも古く、紀元前2000年以上前に遡るとされています。

そのため他の国よりも歴史からの出題が若干多い印象があります。

 

練習問題 イタリアの歴史

Q:次のうちChianti、Pomino、Carmignano、Val d’Arno di Sopraの境界線を定めた人物を選んでください。

①ベッティーノ・リカーゾリ男爵

②コジモ3世

③ヴィットリオ・エマヌエーレ2世

④サンテ・ランチェリオ

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正解は②のコジモ3世です!

トスカーナ大公コジモ3世は1716年にキアンティ、ポミーノ、カルミニャーノ、ヴァルダルノ・ディ・ソプラの生産地の線引きを行いました。

なぜこの出来事がそこまで重要視されるのかというと、これが世界初の原産地呼称制度と言われているからです。

 

これら4つの生産地は現在でも原産地呼称として名前が残っています。

キアンティとカルミニャーノはD.O.C.G.、ポミーノとヴァルダルノ・ディ・ソプラはD.O.C.です。

 

ちなみに①のベッティーノ・リカーゾリ男爵は1870年前後にFormulae(フォルムラ)と呼ばれるキアンティワインのベースとなる品種構成(サンジョヴェーゼ70%、カナイオーロ20%、マルヴァジア・デル・キアンティ10%)を定めました。

これも重要事項ですので覚えておきましょう。

 

③のヴィットリオ・エマヌエーレ2世は1861年にイタリアが統一されイタリア王国が建国された際の初代国王です。余裕がある方は頭に入れておきましょう。

 

④のサンテ・ランチェリオは16世紀の歴史学者でありソムリエの先駆けような存在とされる人物で、モンテプルチアーノを好んだとされています。この人物は覚える必要はありません

非常に古い歴史を持つイタリアですが、そんなイタリアの歴史は世界最初の原産地呼称が誕生するなど、世界的に見ても重要です。

年号なども含めて押さえておきましょう。