過去問・練習問題

ソムリエ試験練習問題【ハンガリー】P.D.O.ワイン

こんにちは!今回はハンガリーのP.D.O.ワインについて学習しましょう!

ハンガリーは2023年教本で少し書き換えが行われた範囲ですので、今回は少し踏み込んだ出題になっています。

 

練習問題 ハンガリーのP.D.O.ワイン

Q:次のうち、エチェキ・ペシュグーの最低熟成期間を選んでください。

①9か月

②12か月

③15か月

④24か月

この記事は、ソムリエ試験・ワインエキスパート試験向けの練習問題とのその解説です。
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問題の正解はこちら!

正解は④の24か月です!

 

エチェキ・ペシュグーは今回新たに追加されたP.D.O.ワインです。

ハンガリーのドゥナーントゥーリというP.G.I.に位置する産地です。

トラディショナル方式で造られた白とロゼのスパークリングワインが生産されています。(エチェキ・ペシュグーのペシュグーとはスパークリングワインの意味です。)

 

北緯47度という高緯度に産地があり、上質なスパークリングワインを造るのに不可欠な冷涼な気候が備わっています。

 

使用するブドウ品種はピノ・グリ、シャルドネ、ピノ・ノワール、ピノ・ブランです。シャンパーニュに似ていますね。

 

エチェキ・ペシュグーの製造過程の図が2023年教本の550ページに追加されていますので確認してみてください。

 

その他にも548ページの「トカイワインの特別な規定」や552ページの「バラトンワイン産地内にある特別なワインの格付け」、563ページの「エグリ・ビカヴェールの格付け」など前年までなかった図が追加されています。

 

 

正直昨年まではハンガリーといえばトカイとエゲルくらいを押さえておけば試験に対応できる印象がありました。

しかし教本の改定があった以上出題が増えることも考えられます。

ですので、重要度は高くない産地ではありますが、少し重点的に学習されることをおすすめします。

ソムリエ試験練習問題【ギリシャ】主要なP.D.O.ワイン

こんにちは!今回はギリシャのワインについて学習しましょう!

ギリシャは馴染みの薄い産地ですが、4千年以上の歴史を持つ産地です。

今回はそんなギリシャのワイン法で最も厳しい規定の原産地呼称であるP.D.O.からの出題です。

 

練習問題 ギリシャのP.D.O.ワイン

Q:次のうち、ギリシャで最も寒いと言われる産地を選んでください。

①Naoussa

②Amyntaio

③Nemea

④Santorini

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正解は②のAmyntaio(アミンデオ)です!

アミンデオはギリシャの最北にある地方でらうマケドニア地方に位置する産地です。

冷涼かつ水はけの良い環境でフィロキセラが生息できず、自根の古木が残っています。

 

主にクシノマヴロ単一品種から造る赤ワインが生産されています。

クシノマヴロは酸やタンニンが強く、ピノ・ノワールやネッビオーロに似ているとも言われます。

 

また、他にもロゼのスティルやスパークリングワインも認められています。

 

他の3つの選択肢の産地も重要です。

 

①のNaoussa(ナウサ)はアミンデオと同じマケドニア地方にある産地です。

クシノマヴロ単一品種による長期熟成向きの赤ワインが造られています。

 

③のNemea(ネメア)はギリシャ本土の最南端であるポロポネソス半島にある産地です。

アギオルギティコ単一品種から造る力強い赤ワインが生産されています。

 

④のSantorini(サントリーニ)はエーゲ海の南部、サントリニーニ島にあります。

アシルティコ100%または、アシリ、アイダニとのブレンドで造られる辛口の白ワインと天日干しのブドウで造られる甘口のVinsanto(ヴィンサント)が生産されています。

ギリシャはこのように歴史もあり、品種も個性的なワインが多く興味深い産地です。

ソムリエ試験練習問題【イギリス】イングランドのワイン

こんにちは!今回はイギリスのワインについて学習しましょう!

 

練習問題 イングランドのワイン

Q:次のうち、イギリスで最も栽培面積の大きなブドウ品種を選んでください。

①Pinot Noir

②Chardonnay

③Meunier

④Bacchus

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正解は①のPinot Noir(ピノ・ノワール)です!

 

イギリスのブドウ品種の栽培面積ランキングは1位ピノ・ノワール、2位シャルドネ、3位ムニエとなっています。

この3つの品種、どこかで見たことありますね そうです、フランス・シャンパーニュ地方です。

 

シャンパーニュ地方はブドウ栽培北限に近い北緯49度付近に位置しています。

そしてイギリスのブドウ栽培地域も北緯50度よりも北にあります。よってシャンパーニュ地方のような冷涼な気候が条件が揃っています。冷涼な気候は良質なスパークリングワインを造る上で必須条件です。

加えて、イングランド南部の地層でシャンパーニュとよく似たものがあることが分かっています。

 

このことからイギリスではスパークリングワインの生産が活発で、2021年のワイン生産量のうちなんと68%をスパークリングワインが占めています。

その中でもやはりシャンパーニュ製法のワインが多く、スパークリングワインのうち98%が瓶内二次発酵方式で造られています。

 

スパークリングワインはスティルワインと比べて工程が多く生産は難しいですが、ここまで生産量が多いのは驚異的ですね。

 

スパークリングワインの生産が多いイギリスですが、将来は温暖化の影響でスティルワインの生産も増加すると見込まれています。

ソムリエ試験練習問題【ポルトガル】ポート

こんにちは!今回はポートについて学習しましょう!

ポートはポルトガルのなかで最も重要な範囲です。しっかり押さえましょう。

 

練習問題 ポートのタイプ

Q:次のうち、「収穫年表示のポルトで、収穫から7年後に瓶詰を行い、収穫年とともに瓶詰めの年も表記する」タイプのポートを選んでください。

①L.B.V

②Vintage Port

③Colheita

④Light Dry White Port

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正解は③のColheita(コリェイタ)です!

 

ポートには大きく分けて、ルビータイプ、トウニータイプ、ホワイトタイプ、ロゼタイプがあります。

今回のコリェイタは参加が進み黄褐色になったトウニータイプにあたります。

 

トウニータイプには他にも単一年のブドウを原料とし、瓶詰前にガラス製のDemijohns(デミジョン)で最低7年間熟成させたGarrafeira(ガラフェイラ)という種類があります。

 

ルビータイプで重要なのはVintage PortとL.B.Vです。

Vintage Portはその年の作柄が特に優れたブドウから造られます。

収穫から2年目の7月から3年目の6月までに瓶詰めされます。

 

L.B.VはLate Bottled Vintage Portといい、その名の通り、Vintage Portよりも遅い収穫から4年目の3~9月の間に瓶詰めされます。

 

通常のワインでは作柄の良い年のワインは長期熟成するイメージがあると思いますが、ここでは「作柄が良いからこそ、長期熟成させる必要がない」と覚えておきましょう。

 

あとは白ブドウを原料とし、最低アルコール度数が16.5%(通常は19~22%)のLight Dry White Portと黒ブドウを短時間のスキンコンタクトにより色素を抽出したRose Portがあります。

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ちなみにPortのと同じ栽培地域のワインでDouro(ドウロ)というポルトガルでも著名なスティルの赤ワインの産地がありますのでついでに覚えておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【ポルトガル】マデイラ

こんにちは!今回はポルトガルの酒精強化ワインのマデイラについて学習しましょう!

 

練習問題 マデイラの主要ブドウ品種

Q:次のマデイラに使われるブドウ品種のうち、涼しい北部地域で栽培される白ブドウ品種で、中辛口タイプで味わいの豊かなワインが造られるものを選んでください。

①Sercial

②Verdelho

③Boal

④Malvasia

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正解は②のVerdelho(ヴェルデーリョ)です!

 

マデイラはリスボンから南西に1,000kmの大西洋上に浮かぶマデイラ島で造られる酒精強化ワインです。

特徴は様々ありますが、ポルトの77度よりもさらにアルコール度数強い96%のグレープスピリッツを添加することと、加熱熟成する点が重要です。

 

加熱熟成には「カンテイロ」と「エストゥファ」があります。

カンテイロは倉庫などに樽を並べ、天然の太陽熱で加熱するのに対し、エストゥファはタンク内に湯を循環させて人工的に加熱させます。

どちらかというと、エストゥファはスタンダードクラスのワインに用いられ、カンテイロは高級ワインに用いられます。

 

もう一点、試験で重要なのがブドウ品種なのですが、今回の選択肢にあった4つの白ブドウ品種は必ず押さえましょう。

教本にはそれぞれの味わいの特徴などが記載されていますが、ポイントは糖度です。

辛口→中辛口→中甘口→甘口の順番でSercia(セルシアル)→Verdelho(ヴェルデーリョ)→Boal(ボアル)→Malvasia(マルヴァジア)となります。

また、黒ブドウも栽培されており、Tinta Negra(ティンタ・ネグラ)という品種はマデイラ島の黒ブドウの中で約80%の収穫量を占める重要な品種ですので併せて覚えておきましょう。

ソムリエ試験練習問題【ポルトガル】ブドウ品種

こんにちは!今回はポルトガルのブドウ品種について学習しましょう!

 

練習問題 ポルトガルのブドウ品種

Q:次のうち、ポルトガルの白ブドウと黒ブドウの栽培面積第1位の品種の組み合わせとして正しいものを選んでください。

①白:Fernão Pires、黒:Touriga Nacional

②白:Loureiro、黒:Aragonez

③白:Fernão Pires、黒:Aragonez

④白:Alvarinho、黒:Touriga Nacional

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正解は③のFernão Pires、黒:Aragonezです!

 

ポルトガルのブドウ品種は2023年教本の739ページを見ていただければ分かるように他の国にはないような品種の名前が並んでいます。

このような品種のことを固有品種と言いますが、ポルトガルには固有品種が250種以上もあります。

 

白ブドウのFernão Pires(フェルナォン・ピレス)はMaria Gomes(マリア・ゴメス)ともいいます。

柑橘系やマスカットなどのフルーツや、フローラルなアロマがあります。

スティルやスパークリング、遅摘みの甘口ワインまで、様々なスタイルのワインが生産されます。

 

黒ブドウのAragonez(アラゴネス)はスペインのテンプラニーリョと同じ品種です。

他にもTinta Roriz(ティンタ・ロリス)という名前もあります。

アラゴネスはアレンテージョ、ティンタ・ロリスは主にドウロやダンなどでの呼び名です。

スペインでは単一で醸造されることも多かった品種ですが、ポルトガルではトウリガ・ナショナルや、トウリガ、フランカとブレンドされることが多いです。

 

ソムリエ試験練習問題【スイス】ヴォー州のワイン産地

こんにちは!今回はスイスのヴォー州にあるワイン産地について学習しましょう!

ヴォー州はスイスではヴァレー州に次ぐ第2のワイン産地で、その多くがサムネイル画像にしているレマン湖の沿岸に沿うように位置しています。

今回はそんなヴォー州から少しマニアックな出題です。

 

練習問題 ヴォー州のワイン生産地区

Q:次のうち、「Servagnin des Morges(セルヴァニャン・デ・モルジュ)というワインが生産されているワイン生産地区を選んでください。

①La Cote

②Lavaux

③Chablais

④Vully

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正解は①のLa Cote(ラ・コート)です!

 

ヴォー州のワイン産地はレマン湖からヌーシャテル湖にかけて位置しています。

品種はシャスラが約60%を占め、多様な土壌と湖の影響を受け、様々なスタイルのシャスラが生産されています。

 

①のLa Cote(ラ・コート)はレマン湖沿いの西側に位置する地区です。

 

Servagnin des Morgesはこの地区で非常に歴史のあるワインです。

約600年前にモルジュという産地に伝えられたピノ・ノワールを用いて厳しい基準で生産されます。

また、テイスティング審査を受けた後、赤いキャップシールでボトルの封をされます。

 

②のLavauxはレマン湖沿いの東側に位置する地区です。

この地区には、太陽からの照射、レマン湖からの反射、日中太陽から土壌に蓄えられた熱の「3つの太陽」が宿るといわれています。

 

③のChablais(シャブレ)はレマン湖の東端からBex(ベー)という産地まで続く地区です。

このベーは岩塩の名産地でもあり、ミネラル感の豊かなワインが生産されています。

 

④Vully(ヴュリィ)はヌーシャテル湖とモラ湖に挟まれる位置にあります。

他のヴォー州のワイン産地からは大きく離れていますので、この位置関係は押さえておきましょう。

 

今回は少し難易度が高かったですが、ヴォー州はこの記事に書いてあることと教本の地図を覚えるくらいで十分試験に対応できます

ソムリエ試験練習問題【オーストリア】ワイン法と品質分類

こんにちは!今回はオーストリアのワインについて学習しましょう!

 

練習問題 オーストリアのワイン

Q:次のうち、すぐに引用されるべく販売される、部分的に発酵したブドウ果汁にあたるものを選んでください。

①Sturm

②Perlwein

③Schaumwein

④Bergwein

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正解は①のSturm(シュトゥルム)です!

Sturmはヴァインラント、シュタイヤーラント、ベルクラントで育ったブドウを用いて造られ、収穫年の8月1日から12月31日まで販売が許可されます。

また、シュトゥルムとは英語でストーム(嵐)のことで、発酵途中のジュースが濁っていることから名づけられました。

 

②のPerlwein(ペアルヴァイン)はワイン、発酵中のワイン、ブドウ果汁、部分的に発酵したブドウ果汁から造られる発泡ワインです。

総アルコールが9%、内圧は最低1バールから2.5バールと定められています。

 

③のSchaumwein(シャウムヴァイン)はアンセストラル方式、シャルマ法、瓶内二次発酵のいずれかで造られる発泡性ワインです。

弱発泡性ワインのペアルヴァインと比べると、内圧は最低3バールと高めです。

 

④のBergwein(ベルクヴァイン)は品質区分ではありませんが、傾斜が26%を超える段丘や急斜面に植えられたブドウ畑から収穫したブドウを原料としたワインを表します。

シュトゥルム、ペアルヴァイン、ベルクヴァインに表示が可能です。

 

オーストリアはこのように他の国ではあまり見かけない特徴的な品質区分が存在します。

特に④のベルクヴァインはオーストリアに伝統的に認められてきた表記なのですが、斜度による規定は非常に珍しいですね。

ソムリエ試験練習問題【ドイツ】VDPの品質基準

こんにちは!今回はドイツのVDPの品質基準について学習しましょう!

 

練習問題 VDPの品質基準

Q:次のうち、VDPの品質基準でグランクリュに相当するものを選んでください。

①Große Lage

②Erste Lage

③Ortswein

④Gutswein

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正解は①のGroße Lage(グローセ・ラーゲ)です!

 

VDP(ファウ・デー・ペー)の格付けはVDP. Die Prädikatsweingüter(ディー・プレディカーツヴァインギューター)という生産団体が行っている格付けです。

長い名前の団体ですが、「プレディカーツヴァイン醸造所連盟」という意味です。

 

加盟生産者は厳しい自主規制に基づいて様々な面から検査をされます。その加盟数はおおむね200で一定されており、基準を満たさない場合退会をさせられることもあります。非常に厳しいですね。。。

そのため加盟生産者の評価は高く、少ない加盟数ながらワイン業界への影響は大きいです。

 

そんなVDPの格付けは上から順番に、Große Lage(グローセ・ラーゲ)、Erste Lage(エアステ・ラーゲ)、Ortswein(オルツヴァイン)、Gutswein(グーツ・ヴァイン)なっています。

それぞれの品質基準は抜粋ですが下記の通りです。

 

Große Lage:グランクリュに相当する最上の区画。収量は50hl/ha以下。

Easte Lage:プルミエクリュに相当する優れた畑。収量は60hl/ha以下。

Ortswein:市町村名ワインに相当。収量は75hl/ha以下。

Gutswein:醸造所名入りワイン。収量は75hl/ha以下。

 

 

補足ですが、VDPのGroße Lageとドイツワインの地理的単位で集合畑を表すGroßLage(グロースラーゲ)と間違えないようにしましょう。

ソムリエ試験練習問題【ドイツ】特定ワイン生産地域

こんにちは!今回はドイツワインの地理的構成について学習しましょう!

 

練習問題 ドイツの特定ワイン生産地域

Q:次のうち、最も栽培面積が広い特定ワイン生産地域を選んでください。

①Mosel

②Rheingau

③Rheinhessen

④Baden

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正解は③のRheinhessen(ラインヘッセン)です!

 

ドイツには13の特定ワイン生産地域があります。ドイツ語ではBestimmtes Anbaugebiet(ベシュテムテス・アンバウゲビート)と呼びます(正直ドイツ語表記は覚えなくてもよいです

この13の特定ワイン生産地域は今回の問題のように栽培面積最大、最小などそれぞれ特徴があるのですが、よく出題される印象です。

各特定ワイン生産地域のこれだけは!というポイントをまとめましたので、ドイツワインの勉強が苦手な方はここから始めていきましょう。

 

【特定ワイン生産地域と特徴】

Ahr(アール):ドイツ西部で最北に位置し、珍しく赤ワイン用ブドウの栽培比率が80%以上と高いです。

 

Mosel(モーゼル):実はこのページのサムネイルはこのモーゼルの畑です。川の流れに沿って斜度30%を超える急斜面の畑(Steillageと呼びます)があります。また下流の一部は急斜面に石垣を用いてテラス状に畑を仕立てていることからTerassenmosel(テラッセンモーゼル)と呼ぶことがあります。

 

Mittelrhein(ミッテルライン):ライン川流域に位置し、栽培面積はドイツで2番目に小さいです。

 

Rheingau(ラインガウ):ドイツの代表的な名醸地です。地図を見てみるとミッテルラインと同じくライン川流域ですが、川の北岸にあるので畑が南向きの斜面にあることが分かります。

1867年にドイツで初めてブドウ畑を3段階に格付けした地図が作られました。

 

Nahe(ナーエ):ラインヘッセンとミッテルラインに挟まれた生産地域で、ナーエ川流域にあります。赤ワイン品種の中ではシュペートブルグンダーではなくドルンフェルダーが多めです。

 

Rheinhessen(ラインヘッセン):ドイツ最大の生産地域です。赤ワイン品種の中ではドルンフェルダーが多いです。

 

Pfalz(ファルツ):ドイツで2番目に大きな産地です。また、最も温暖な産地とされています。(後述するバーデンなどさらに南の産地があるのに意外ですよね)

 

Hessische Bergstraße(ヘシッシェ・ベルクシュトラーセ):ドイツで最も栽培面積が小さい産地です。

 

Franken(フランケン):ボックスボイテルと呼ばれるずんぐりとしたボトルを使うことで有名です。また白ワイン品種はジルヴァーナー、赤ワイン品種はドミナが最大とドイツのなかでは少し変わった産地です。

 

Württemberg(ヴュルテンベルク):ネッカー川の中流から上流にかけて位置する産地です。アールと同じく白ブドウより黒ブドウの方が多く栽培されています。ちなみに黒ブドウ最大はトロリンガーです。

 

Baden(バーデン):ドイツで3番目に大きな産地です。9つのベライヒに分かれるのですが、これは13産地で最多です。

 

Saale-Unstrut(ザーレ・ウンストルート):ドイツ最北の産地です。ミュラー・トゥルガウが多く栽培されています。

 

Sachsen(ザクセン):ドイツで最も東に位置する産地です。ザクセンコイレと呼ばれるボウリングのピンのような形のボトルと、交配品種のゴルトリースリングが特産物です。

 

 

ドイツワインは言語も独特でワイン法も長ったらしい名前が多くて苦手としている方は多いと思います。

ただそれは出題者側も理解しているようで、ドイツワインからの出題はやや基本的な問題が多い印象です。